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U-19日本代表 AFC U-20アジアカップに向けていよいよ始動
2022年02月28日
FIFA U-20ワールドカップインドネシア2023の出場権を獲得するべく、活動を継続的に行っているU-19日本代表が、今年最初の活動を高円宮記念JFA夢フィールドでスタートしました。
この年代は新型コロナウィルスの影響を受けて、昨年含めこの2年間国際大会の経験は出来ませんでしたが、今年はいよいよ国際大会が本格化します。まずは、9月に開催されるAFC U-20アジアカップ2023予選を突破することが直近の目標で、来年年明けにはAFCU-20アジアカップ、5月にはFIFA U-20ワールドカップインドネシア2023が開催される見込みで、多くの候補選手を招集し、競争しながら着実に本番に向けてチーム作りを進めていきます。スタッフは、昨年U-22日本代表としてAFC U-23アジアカップ予選を率いて、全てのU-18日本代表にも帯同した冨樫剛一監督がチームを率います。JFAアカデミー福島の監督も兼任する船越優蔵コーチ、昨年までU-24日本代表東京オリンピックチームを担当した川口能活GKコーチ、JFAフィジカルフィットネスグループリーダーも兼ねる菅野淳フィジカルコーチ、そして昨年から継続して内田篤人ロールモデルコーチ、日本代表やJリーグチームで多くの経験を持つテクニカル・メディカルスタッフ含め、多くのスタッフがチームを支えます。
今回も昨年同様、スタッフ・選手全員がSmartAmp法検査を行い、活動はスタート。まだまだ所属チームでは出場機会に恵まれおらず、代表活動をきっかけにより所属チームでアピールが必要な選手も多くいます。
オープニングのミーティングでは、今後の活動予定やチームコンセプトを丁寧に繰り返し確認しながら、冨樫監督から、「誰がこの競争に勝ち残るか、ぜひ皆の良さを出して欲しい」と、早速試合に飢えている選手らを送り出しました。
彼らの試合経験、そして所属チームでの活躍を期待して、大学連盟の協力を得て、関東大学選抜と初日から45分ハーフのトレーニングマッチを組みました。彼らも3月に第36回デンソーカップチャレンジサッカーを控えていることもあり、非常にモチベーション高く試合に臨みました。
試合は、お互い探りながらの展開。徐々に相手が巧さと強さを見せて攻勢にでますが、日本も慌てず耐え、攻守の入れ替わりが激しい流れとなります。相手のプレッシャーに怯む場面も見られましたが、持ちこたえた日本は攻めに転じると14分、MF木戸柊摩選手が逆サイドへ展開すると、ボールを受けたDF西久保駿介選手が上げたクロスにMF山崎太新選手が合わせますが、シュートは枠を僅かに外れます。その後は再び、相手に流れを奪われ、必死で守る場面が増えます。28分には、ゴール前パスミスから相手に決定機を許しますが、シュートは外れます。37分には、左サイドを崩され、DFとGKの間にボールを落とされ、再び決定機を迎えますが、相手のシュートをDFチェイスアンリ選手が必死のスライディングで阻止します。前半は耐えながらスコアレスドローで終了します。
後半、ほぼ全員を入れ替えた両チームでしたが、日本は序盤から苦しい展開を強いられます。50分、GKからのパスを奪われると、ロングシュートを決められ先制点を許します、さらに55分には、再びパスミスから相手に簡単に決められ、連係面のミスから連続で失点します。反撃に出たい日本は57分、鋭く右サイドへボールを展開すると、MF笠柳翼選手が絶妙なアーリークロスを上げ、FW福田師王選手が決定機を迎えますが、決めることができません。すると67分、パスミスを奪われると一気にゴール前へ運ばれ3失点目を許します。その後もなかなか攻撃のリズムを掴めず、試合はそのまま0-3で敗戦となりました。試合経験不足、連係面、技術面、多くの課題を突きつけられた敗戦となりました。ここからしっかりとトレーニングを重ね、最終日の3月2日(水)に迎える桐蔭横浜大学とのトレーニングマッチで課題を修正します。
選手コメント
DF 西久保駿介 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉)
2年ぶりに日本代表に招集されて、本当に嬉しかったです。単発ではなく、継続して招集されることが大事だと思うので、自分の良さをアピールしていきたいです。三菱養和で6年間、ピッチ内外様々なことを学びましたし、切磋琢磨できるチームメイトとも成長できました。その結果が、昨日のJリーグデビューだと思いますし、この代表選出だと思います。昨日のJリーグでは、空中戦で負けなかったことは非常に自信になりました。今後、代表でも右サイドバックを中心にプレーすると思うので、守備力、セットプレー、得点力を存分に活かしていきたいです。そして、代表に継続して招集されることで、海外へ行けるチャンスも増えると思うので、チャンスは逃したくないです。
MF 吉田温紀 選手(名古屋グランパス)
所属チームでは試合出場のチャンスを得られていないですが、このU-19日本代表に選ばれたことは嬉しいですし、代表でも自分の良さを発揮できないといけないと理解しています。今日の試合は、初対面な選手も多く、まだまだ連係面の共通認識は高くなく、課題も多く見つかりました。ただ、試合の中でも時間が経過することで、改善点や良さも見つかり、今後はさらに良くなると思います。今日はゲームキャプテンを務めましたが、自分がこのチームを引っ張らないといけないと責任感は強く感じています。チームメイトのMF甲田英將選手が昨年U-22日本代表としてAFC U-23アジアカップ予選のメンバーに選ばれて、自分はチャンスを得ながら、選ばれなかったので悔しさはあります。所属チーム、日本代表、一つ一つの活動での活躍やチャンスは非常に大事だと感じました。プロ選手になり、判断、強度、基準をもっと上げないといけないですし、自分の良さである長短のパス精度はライバルより突き詰めたいと思います。
FW 福田師王 選手(神村学園高)
U-19日本代表に選ばれて嬉しいですし、ゴールを取ることを一番に、結果を求めて頑張っていきたいです。冨樫監督からは、日本代表のエンブレムを背負って勝つことにこだわることを求められましたが、チームメイトとの距離感が今日は上手く取れず孤立した場面が多かったです。ただ、十分に改善できるとも思います。また、笠柳選手からの絶好なパスを受け、決定機を外してしまいましたが、このチャンスを活かすかどうかが大事なので、シュート技術、ゴール前でのちょっとした工夫はより必要だと感じました。常にU-19日本代表で結果を残して活躍すること、挑戦することを目標に今年は頑張りたいですし、ライバルでもあるチェイス アンリ選手のようにU-21オリンピック代表のメンバーにも加わっていきたいです。自分はまだ足りないことが多いので、トレーニングをもっとしたいです。今年は国際大会もあるので、世界の強度を知りたいですし、世界で活躍する選手になる為にも、一歩一歩頑張って行きたいです。
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