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U-21日本代表候補 トレーニングマッチで3日間のキャンプを締めくくる
2022年05月12日
U-21日本代表候補は5月9日(月)に千葉県内で3日間のトレーニングキャンプをスタートさせ、11日(水)に全日本大学選抜とのトレーニングマッチを実施して活動を締めくくりました。
2024年のパリオリンピックを目指して今年3月に大岩剛監督のもとに立ち上がったU-21日本代表は、6月にAFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022を控えます。大会名称のとおり23歳以下の大会ですが、パリオリンピック世代の強化の場と位置づけて21歳以下のチームで臨みます。アジアカップ直前にチームとして活動できる時間はわずかなため、今回のトレーニングキャンプはチームコンセプトの浸透を図る貴重な時間であると同時に、選手にとっては大事なアピールの場となりました。
9日(月)、10日(火)のトレーニングを経て迎えた最終日の11日(水)は、全日本大学選抜との35分2本のトレーニングマッチを実施しました。
日本のキックオフでスタートした前半は、両チームともに主導権を握ろうと出足の速い前線からの守備で互いに積極性を見せます。大学選抜2トップの高い位置からの守備に対し、日本はGKとDF陣に加えMF櫻井辰徳選手も落ちてきてボールをさばきます。4分、7分と流れの中からシュートチャンスを作り、19分のコーナーキックではDF西尾隆矢選手がマークを外してフリーになるもミートせず、ゴールは奪えません。24分には西尾選手のクリアボールに反応したFW中島大嘉選手が相手と競り合いながらもゴールに向かいますが、これも決定的なチャンスとはならず。一方でDF陣は安定した守備を見せて大学選抜に隙を与えません。両者決定的なチャンスは作れず、35分の前半を終えて0-0で試合を折り返します。
フィールドプレーヤーが全員入れ替わった後半は、一度リセットされたリズムをつかむことが難しく、すると50分、相手の素早い出足で奪われたボールを繋がれて先制点を許します。その後の58分にも、相手GKからのロングボールが守備陣の背後に流れたところをGK野澤大志ブランドン選手が判断よくペナルティエリアの外に出て処理しますが、クリアが小さくなったところを拾われて無人のゴールに蹴り込まれ2失点目を喫します。1点を返したい日本ですが、選手同士の距離感が悪く、また相手のプレッシャーに対して効果的に前を向けずにゴールに近づくことができません。アディショナルタイムに最後尾のDF木村誠二選手からのロングフィードをMF柴山昌也選手、DF畑大雅選手とつなぎ、ペナルティエリアに侵入したMF鵜木郁哉選手がゴールを狙いますがこれも得点には至らず、試合は0-2のまま終了しました。
U-21日本代表は、AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022に出場するメンバーを5月末に改めて発表し、大会に臨みます。
監督・選手コメント
大岩剛 監督
スコア上は敗れてしまいましたが、次のアジアカップに向けた準備、選手の見極めというのが大きなターゲットでしたから、そういう部分では大きな収穫がありました。ただし、試合に敗れてしまったことはしっかりと振り返って、チームとしての準備にあてたいと考えています。グループとしてなかなか準備期間が取れない状況なので、自分たちがやることを選手に理解してもらうこと、短い時間の中でしっかりと意識を合わせること、そして大会に向かう中で日本代表としての責任が乗った試合をするための準備をしたいと思います。今日のトレーニングマッチは、連係面等、率直に言って物足りなかったと思います。もっとやれる選手たちですし、その準備ができなかったという点はスタッフが責任材料として次に生かさないといけないところです。大学選抜チームのコンディションがよく、意欲も高く、彼らもこのチームのターゲット世代ですので、そうした選手たちのアピールも受けて、すべて次に生かしていきたいです。AFC U23アジアカップは非常に大きな大会で、私たちは21歳以下のチームで臨みますが、カテゴリーが上でレベルの高い国と対戦することになるので、ここまで積み上げてきたものをしっかりと出せるような準備をして大会に臨みたいと思います。
MF 松木玖生 選手(FC東京)
ドバイカップでは相手に合わせてしまったので、まずは自分たちがやるべきことをしっかりやろうと話して今日のトレーニングマッチに挑みましたが、得点を奪えず、課題のある試合になりました。日本と海外のサッカーはまったく違うものがありますが、海外のチームと戦うにあたっては強度が高く、その中でボールを繋ぐ意識は持てたと思うので、次に向けて照準を合わせていけたらと思います。世界と戦う上では、日本を背負うということなので、しっかりと誇りと責任を持って戦わなければいけないと思っていますし、自分の長所である運動量を生かしてチームに貢献していきたいです。ピッチ内外で良いコミュニケーションは取れていて、この試合に臨むにあたっても多くのことを話しましたが、もっともっと上げていかなければいけないので、そこは擦り合わせていきたいです。
FW 中島大嘉 選手(北海道コンサドーレ札幌)
チームとして求められる役割はある程度できたかなと思いますが、チャンスの場面でゴールを決めきれなかったところはフォワードとして責任を感じています。自分のストロングポイントはゴール前のプレーなので、そこを見せていかないと今後この世界では生き残ってはいけないと思っています。35分という長くない時間でしたが、その中でも結果を残せるチャンスはあったので、すごく悔しいです。強みであるヘディングで、ビルドアップの中でアバウトに入ってくるロングボールをうまく味方につなげることはできたり、そらして自分でゴール前に行くシーンもあったので、そういったところは良かったと思います。3日間だけではありましたが、それでも「大嘉に上げておけばなんとかしてくれる」と思わせるくらいのプレーを練習で見せていればチャンスもより生まれると思うので、そこは今日の試合の前の段階としてうまくいってなかったと感じています。初めての代表チームでの試合で、自分たち同様に相手もやってやろうと思っている中で、これが代表なんだということを感じました。これからも継続して代表のエンブレムを背負って戦っていけるように、毎日積み重ねてやっていきたいです。
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