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U-20日本女子代表が帰国報告会見を実施 ~FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022~
2022年09月02日
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022で準優勝したU-20女子代表が8月31日にサンホセから帰国し、翌9月1日、JFAハウスで帰国報告会見が行われました。日本サッカー協会の田嶋幸三会長と佐々木則夫女子委員長と共に、池田太監督とキャプテンの長江伊吹選手、浜野まいか選手が登壇。多くの報道陣が見守る中、今大会を振り返りました。
池田監督は、「一番高いところからの景色は見られませんでしたが、最後まで諦めない姿勢やフェアプレー精神、礼儀正しさなどで応援してくれた人々の心を掴むことができ、素晴らしい経験ができたと思います。選手たちは歩みを止めずに成長して、日本女子サッカーを引っ張っていってもらいたいです」と語りました。
キャプテンの長江選手は、「多くの方々に応援され、愛されるチームの一員として戦えたことをとても誇りに思うし、1ヶ月間本当に楽しかったです」と、大会中の充実した日々を振り返りました。また、「色々な大陸の国と対戦することができていい経験ができたと思う反面、自分に足りないものが明確になり、まだまだだなと痛感させられた大会でもありました。一つひとつの課題を克服してもっと成長しなければいけないと思いました」と、新たな目標を口にしました。
大会最優秀選手に贈られるadidasゴールデンボールと、adidasシルバーブーツ(大会通算4得点)を受賞した浜野選手は、「MVPは一人の力だけでは決して取ることができない賞なので、関わってくれた皆さんに感謝したいです。この経験を今後に生かして、頑張っていきます」と語りました。
なお、今大会で日本はフェアプレー賞も受賞。2011年の女子ワールドカップドイツ大会、2014年のU-17女子ワールドカップコスタリカ大会、そして前回2018年のU-20女子ワールドカップフランス大会に続く受賞となりました。次回のU-20女子ワールドカップは2024年に開催される予定です。
コメント
田嶋幸三 会長
決勝戦の会場で、彼女たちが躍動する試合を見られたことを誇りに思います。このチームをしっかりと育ててくれた池田監督はじめスタッフ、選手たち、それを支えた佐々木委員長をはじめ女子関係者の皆さんに感謝しています。
9月にはWEリーグが2年目を迎えます。プロリーグができて、この結果がすぐについてきたことを弾みにして、来年、ニュージーランドとオーストラリアで行われる女子ワールドカップでいい結果を残せるよう、なでしこジャパンを継続してサポートしたいと思います。
佐々木則夫 女子委員長
WEリーグという新しいプロリーグが発足し、彼女たち二人もそこで活躍してプレーの質を高めています。2シーズン目も注目していただきたいです。また、U-17、U-20,シニアの3カテゴリーで優勝経験があるのはこれまでに日本だけで、日本の女性はサッカーに適していることを今大会で改めて証明してくれました。次はU-17の妹たちが10月にインドで世界チャンピオンを目指してワールドカップを戦います。U-17の世界大会も是非注目していただければと思います。
池田太 監督
選手たちを支えてくださっている所属チームの方々、小さい頃からサッカーを指導していただいた指導者の皆様、保護者の皆様、関わってきていただいた方々に感謝申し上げます。パンデミックの影響で活動が思うようにいかなかった中でも選手は日々努力し、大会の中で成長してくれました。この年代でも各国が組織的にオーガナイズされた、しっかりと整ったサッカーを目指す中で、個の能力の高い選手が各ポジションにいました。技術もスピードもあり、準備段階で相手の特徴をどう捉えるかというところにフォーカスして相手を分析しました。その対策を選手たちがしっかりと理解し、短い時間で対応する適応力はこのチームの強みだったと思います。
選手たちはこの国際試合を経験して体感したことを大事にしてほしいですし、それぞれの武器を磨いてさらに成長して欲しいと思っています。
DF #3 キャプテン 長江伊吹 選手(AC長野パルセイロ・レディース)
新型コロナウイルスの影響もあり、国内合宿や海外合宿が中止になって海外チームとの試合経験がない中で迎えた今大会でしたので、正直不安な気持ちもありました。それでも、チームを立ち上げた際に全員で立てた「世界一になる」という目標に向かって戦えたと思いますし、日本らしさであるひたむきに最後まで走り切る姿や、最後まで諦めない姿を世界にも見せることができたのではないかと思います。試合を重ねるごとに日本を応援してくれる現地サポーターも増えて、拍手がこんなに温かいものなんだな、と感じることができました。これからも、この経験を決して無駄にしないように頑張っていきます。
FW #11 浜野まいか 選手(INAC神戸レオネッサ)
この1ヶ月は私にとって、今まで生きてきた中で最も濃い時間でした。世界2位になることができて嬉しいです。日本からも応援していただき、ありがとうございました。この大会で、自分自身の技術やフィジカル面の足りなさをすごく感じました。なでしこジャパンで世界一になるためには世界中の誰よりも努力して日々成長しないといけないと感じました。偉大な先輩からたくさんの話を聞いて、もっと成長していきたいと思います。
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022
大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表
ノックアウトステージ
準々決勝 8月21日(日) 20:00[現地時間] vs U-20フランス女子代表
準決勝 8月25日(木) 20:00[現地時間] vs U-20ブラジル女子代表
決勝戦 8月28日(日) 20:00[現地時間] vs U-20スペイン女子代表