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【Match Report】U-19日本代表、ハプニングに動じず白星発進~AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選

2022年09月13日

【Match Report】U-19日本代表、ハプニングに動じず白星発進~AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選

AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選グループCの第2節が現地時間12日(月)にラオスのナショナルスタジアムで開催され、U-19日本代表はU-19ラオス代表と対戦しました。

日本にとっての初戦、ラオスにとっての第2戦となった一戦は、開始前より激しい雨が降り、ピッチが水浸しになるという難しいコンディションでのゲームとなりました。試合開始も30分遅れるなど、心理面で平常心を保つことも大きなポイントとなりました。

来年に開催されるFIFA U-20ワールドカップ、その最終予選に当たるAFC U20アジアカップの出場権獲得に向けた大事な初戦。日本のスターティングメンバーは、GKに木村凌也選手(日本大学)が入り、DFには中野伸哉選手(サガン鳥栖)、田中隼人選手(柏レイソル)、菊地脩太選手(V・ファーレン長崎)、松田隼風選手(水戸ホーリーホック)が入ります。中盤中央には山根陸選手(横浜F・マリノス)と佐野航大選手(ファジアーノ岡山)、2列目には北野颯太選手(セレッソ大阪)、永長鷹虎選手(川崎フロンターレ)、山崎太新選手(筑波大学)、そして前線に坂本一彩選手(ガンバ大阪)が入りました。

天候の影響で互いにシンプルな展開も増えた序盤は、一進一退の攻防となります。9,225人の観衆のほとんどは地元ラオスの応援のため、「本当に完全アウェイだった」と坂本選手が振り返ったとおり、ワンプレーごとに熱狂的な声援が送られる独特の雰囲気も含めて難しい試合となりました。しかし、「選手たちはよく冷静に対応してくれた」と冨樫剛一監督が振り返ったとおり、選手たちは勝負の肝を逃さずに戦い抜きます。

まずは21分でした。試合途中から左サイドに移っていた永長選手がサイドチェンジのボールを受けると、そこからドリブルで局面を打開します。早めに上げたアーリークロスをファーサイドに膨らんで受けたのは、坂本選手でした。「DFが戻りきれないところで上げてくれた永長選手のクロスが本当に素晴らしかったので、自分は当てるだけだった」というヘディングシュートがゴールネットを揺らし、日本が先制点を奪い取ります。

その後もラオスのセットプレーなど難しい対応を迫られる場面もありましたが、日本はDF・GK陣がしっかりと対応。逆に44分には再び永長選手のクロスから、今度はMFの山根選手が頭で合わせて追加点を奪い取ります。後半に入っても日本ペースは変わらず、63分には北野選手が、そして69分には交代出場でピッチに入ったばかりのFW熊取谷一星選手(明治大学)が追加点を決めて、4-0とリードを広げました。

結局、試合はこのまま終了。冨樫監督は「アジアのレベルが本当に上がっているのを感じる試合でした」と簡単な試合ではなかったことを振り返りつつ、「90分間を通じてしっかりとリスク管理しながら前へも出るというサッカーをしてくれた」と選手たちの奮闘に胸を張りました。

日本の次戦は中1日となる14日(水)、U-19グアム代表との対戦となります。

監督・選手コメント

冨樫剛一 監督
試合が始まる前から本当にいろいろなことが起こりましたし、天候の問題もありました。その中で会場の皆さんが一所懸命にグラウンド整備をしてくれて、試合開始を30分遅らせる判断をしてくださいました。あのままの状態であればフットボールにならなかったと思いますから、本当に感謝しています。われわれは一つずつ勝つことを積み重ねる4試合にするつもりですので、パレスチナやイエメンといった先々ではなく、次戦の相手であるグアムに勝つことに集中したいと思います。

DF #4 菊地脩太 選手(V・ファーレン長崎)
まずはセーフティーにやることを意識して試合に入りました。ボールを下に落としたらやられるのは分かっていたので、そこは田中選手や中野選手、松田選手と協力してゼロで守ろうと思っていました。バックパスも(水たまりがあるため)今日は避けました。会場の雰囲気もそうでしたし、すべてが日本では味わえないことばかりで、この経験は本当に大きいと感じていますし、楽しかったです。

MF #6 山根陸 選手(横浜F・マリノス)
こういう状況でできるのも含めて特別なことで、(大雨などの外的要因を)ネガティブに感じるのではなく、ポジティブにやっていこうということを皆で意識していました。試合としては、坂本がしっかり先制点を決めてくれて、そこが大きかったと思います。2点目のゴールは、これまでの自分には余りない形のプレーでした。こういう芝の状況なので、サイドからのクロスから得点を狙うというイメージは持っていました。

FW #11 坂本一彩 選手(ガンバ大阪)
雰囲気もJリーグとは違っていましたし、グラウンドも当然ながら違うので、最初はちょっと動揺するところもありました。ただ、完全アウェイの雰囲気にも少しずつ慣れて、試合を通しては冷静にプレーできたと思っています。先制点は自分が取ってやろうと思って試合に入っていたので決められて良かったです。自分の最初のチャンスをゴールに結びつけられて、ちょっとだけ試合の流れを変えられたなと思っています。

AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選

大会期間:2022年9月10日(土)~2022年9月18日(日)

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