JFA.jp

JFA.jp

EN

日本代表

年代・カテゴリーを選ぶ

表示したいカテゴリーを
以下から選択してください。

1.年
  • 2024年
  • 2023年
  • 2022年
  • 2021年
  • 2020年
  • 2019年
  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
2.年代別
  • SAMURAI
    BLUE
  • U-24
  • U-23
  • U-22
  • U-21
  • U-20
  • U-19
  • U-18
  • U-17
  • U-16
  • U-15
  • 大学
  • フットサル
    (男子)
  • U-25フットサル
    (男子)
  • U-23フットサル
    (男子)
  • U-20フットサル
    (男子)
  • U-19フットサル
    (男子)
  • U-18フットサル
    (男子)
  • フットサル
    (女子)
  • U-18フットサル
    (女子)
  • ビーチサッカー
  • eスポーツ・サッカー
ホーム > 日本代表 > 最新ニュース一覧 > FIFAワールドカップ カタール大会の表情② ~大会を彩る人々~

ニュース

FIFAワールドカップ カタール大会の表情② ~大会を彩る人々~

2022年12月12日

FIFAワールドカップ カタール大会の表情②  ~大会を彩る人々~

試合終了の笛が鳴ると、ベンチの選手やスタッフが一斉にピッチに駆け出して戦いを終えた選手に抱きつき、スタジアムを埋めた約4万5千人の観客の大半を占めたサポーターが耳をつんざくような大歓声をあげる。12月10日、ドーハ南のアルトゥママスタジアムでモロッコ代表がポルトガル代表に1-0で勝って初の4強入りを決めた瞬間だ。モロッコサポーターはスタジアムの外に出ても、喜色満面にチャントを繰り返して勝利の余韻に浸っている。そしてそこに何故か、あるフレーズが混じる。”Morocco, this way!(モロッコはこっちだ!)“

大会中の地下鉄メトロユーザーにはお馴染みのフレーズだ。試合会場を結ぶメトロの各駅で、駅の係員が巨大な指差しマークの指示板を使って乗客を案内して声をかけるのが ”Metro, this way!”。そのモロッコバージョンだ。現地の報道によれば、1日21時間(6AM~3AM)の運行体制で観客輸送に対応するために、メトロでは今大会5000人超を増員。その係員の誰かが考案したと思しきフレーズは、大会開幕直後からじわじわと広がり、グループステージ半ばには多くの駅で使われるようになっていた。

日本代表のスペイン戦当日にも、試合会場のカリファ・インターナショナル・スタジアム最寄りのスポーツシティ駅で登場。この時は”Metro, this way! Japan, this way! Spain, this way!” と、アップテンポのリズムで数人の係員が合唱のように連呼。その楽しげな様子に、駅ホームからエスカレーターで改札口に向かう乗客も思わず笑顔で動画に収めたり、リズムに合わせて体を揺らせ、“一幕”が終わると自然と拍手が起こっていた。

「メトロ~」と言ったあとで少し溜める節回しが独特なのだが、これを拝借したのはモロッコだけでなく、ブラジルのサポーターも同様だ。準々決勝のクロアチア戦へ向かうメトロの車内では、ハイテンションで次から次へとサポーターソングを歌い続け、大の男が何人も踊り跳ねる。その合間になぜか”Brazil, this way!” と叫び、その都度、陽気な雄叫びが上がっていた。

FIFAによればグループステージ48試合で、のべ245万人が観戦し、2018年大会の同時期の動員数を超えた。メトロはこの期間に一日平均70万人の乗客を運んだだけでなく、大会の盛り上げでも一役買ってきたと言えそうだ。ちなみに、グループステージまでの各国からの旅行客最多は隣国サウジアラビア(77,106人)で、以下はインド(56,893)、アメリカ(35,235)、イギリス(30,719)、メキシコ(25,533)の順だという。

大会は多くの人に支えられてきた。今大会のボランティアは世界約150か国から訪れた3千人を含めた約2万人が参加。試合会場などでの案内役を中心に、キックオフ直前のショーアップされたセレモニーなどさまざまなエリアで戦力となっている。選手たちが試合に備えて調整した練習場では、警察関係者が警備を固める。

日本代表が拠点としていたアルサッドの練習場も然り。外周に30人、内には入退場のゲートを中心に女性警察官4人を含めた12人を配備。1日24時間2シフト体制で警備が行われていた。彼らは警察官だが、不愛想で物々しく仏頂面というのではない。ゲートで報道陣の荷物チェックに鋭い視線を送りながら、日本代表が勝てば「よかったな」と笑顔を見せ、明日が試合となれば「グッドラック!」と報道陣を送り出す。突破がかかったグループステージ最終のスペイン戦の前日には、現場の司令官として警備を仕切っていたカッシム・ナジ・アリエフリ氏も、「勝って試合翌日、またここで会おう」と報道陣に声をかけた。

2006年アジア大会でも大会警備に就いた経験のあるカッシム氏だが、チーム付きは今回が初。報道陣に対応する日本協会のスタッフが一日の仕事を終える時には、甘いミルクティを振舞うアラブ流の“茶道”で労をねぎらい、練習場警備がオフになる試合当日には、クラブチームでサッカーをする二人の息子さんや日本好きの娘さんたちを連れて、家族で日本の応援に足を運んだ。「日本が勝つのはうれしかった。同じアジアだからなおさらだ」とカッシム氏。チームの見送りでは寂しそうな表情も見せたが、来年ドーハで行われるアジアカップでの再会を心待ちにしていると言った。

日本が去った後、準々決勝ではクロアチアが優勝の呼び声も高かったブラジルと対戦し、日本戦に続いて延長PK戦を制して4強に進んだ。120分を超える戦いを繰り返して決勝まで勝ち進んだ、前回ロシア大会を彷彿とさせる戦いぶりだ。アルゼンチンも食い下がるオランダを延長の末にPK戦で振り切って、準優勝した2014年大会以来の決勝進出へ一歩近づき、今回が最後のワールドカップのリオネル・メッシ選手はさらに2試合、活躍の機会を得た。前回大会王者のフランスは長年のライバル、イングランドに2-1で競り勝って連覇へ前進。1982年大会以来の通算3度目のワールドカップでの対戦で、今回初めてフランスに軍配が上がった。

そして前出のモロッコだ。ポルトガルに堂々のパフォーマンスで快進撃を継続している。モロッコ代表のワリド・レグラギ監督は、「我々は勝利にふさわしい戦いをした。まだ夢を見ることができる。ワールドカップの“ロッキー”になる」と、映画「ロッキー」を引き合いに出して自信を示した。

準決勝ではモロッコは前回王者のフランスと14日に、クロアチアはアルゼンチンと13日に対戦する。“Morocco, this way!”とモロッコサポーターが望む「こっち」へ進めるか。いよいよ大詰めだ。

OFFICIAL PARTNER
KIRIN
OFFICIAL SUPPLIER
adidas
SUPPORTING COMPANIES
  • 朝日新聞
  • SAISON CARD
  • 大東建託
  • Family Mart
  • JAPAN AIRLINES
  • au
  • Mizuho
  • MS&AD
  • Toyo Tire Corporation
アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー