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なでしこジャパン、SheBelieves Cupに向け日本国内で始動

2023年02月13日

なでしこジャパン、SheBelieves Cupに向け日本国内で始動

なでしこジャパン(日本女子代表)は2月12日(日)、アメリカで開催されるSheBelieves Cupに向け、高円宮記念JFA夢フィールドで始動しました。

初招集のDF石川璃音選手、DF守屋都弥選手を含む、WEリーグでプレーする12人の選手が集合したこの日は、午後にトレーニングを実施しました。2月上旬としては比較的暖かさを感じるなか行われた練習は、リラックスした雰囲気で開始。ウォーミングアップではジョギングや2人1組でお互いのバランスを崩す動作を取り入れながら身体を温め、その後フィールドプレーヤーは3人1組でのボールワークへ移行します。続いて9人を3色のビブスで3グループに分け、タッチ数や同色ビブス選手へのパスを制限するなど、様々なルールを設けてポゼッショントレーニングを行いました。唯一ポジションの全員が揃ったGKは、ウォーミングアップ後に早速キャッチングや足元でのボールコントロール、ダミー人形を使ったハイボール処理、複数方向からのシュートストップなど、様々なメニューを消化。その後は翌日の長時間移動を前に「心拍数を上げること」(池田太監督)を意識して、ピッチをほぼフルに使い、3人1組で長い距離のスプリントを入れながらのクロスシュートを行いました。自陣低い位置でのボール回しからスタートし、ホイッスルを合図に3人で遠いサイドのゴールへとボールを運びシュートまで持ち込む一連の流れに、選手は息を上げながらも精力的に取り組みました。その後行った浮き球のポストプレーからのミドルシュート練習では、1月に決勝が行われた皇后杯でトップスコアラーとなったFW植木理子選手がネットを揺らすと、同じく皇后杯で優勝チームGKとなった田中桃子選手が鋭いセーブを見せるなど、攻守両面で見どころのある時間となりました。

チームは翌13日(月)にアメリカへと出発し、国外でプレーする11選手と現地で合流を予定しています。試合は日本時間の17日(金)に初戦のブラジル女子代表戦を迎え、20日(月)にアメリカ女子代表、23日(木)にカナダ女子代表と対戦します。

監督・選手コメント

池田太 監督
明日は1日かけての移動になるので、今日は集合して選手のコンディション確認や身体の機能をよくする確認をメインにしました。みんないい表情でピッチに立ってくれましたし、いい汗がかけたんじゃないかと思います。これまでなかなか出発前に集まって身体を動かせるタイミングも無かったので、こうして少し動いて出発できるのはコンディション的には良いと思います。
現地では相手の分析をミーティングで共有して短いトレーニングの中でも落とし込んで試合に向かう、というサイクルになります。相手に対してどうプレッシャーを掛けていくか、スイッチをどう入れるかという守備の共通項を増やすとともに、攻撃もどこにスペースがあるか、相手の戦い方に対してどうしていくかは共有してやっていきたいです。ただ最初から受け身になるのではなくて、しっかり自分たちの戦いを出し、その中で90分のうちでうまくいかない時間があっても、自分たちのコンパクトさなどは失わずに戦っていきたいです。中2日で試合があり、練習の回数はそこまで多くないですが、選手たちと物事を共有しながら強豪と戦う中で自分たちの立ち位置、足元をしっかり見られればと思っています。

GK 山下杏也加 選手(INAC神戸レオネッサ)
3つの強豪国との対戦は、なでしこがいかにワールドカップへ向けて準備できているかを証明する試合になると思います。今日はリラックスして練習できた中で、国内でプレーしている選手はリーグの中断期間中でコンディションの難しさもありますが、今日の練習を見ていてみんな仕上がっているな、しっかり準備してきたんだなと思いました。
ワールドカップまでになでしこジャパンとしての活動があと数回しか無いですが、自分のポジションを確保することに加えてチーム力、戦術理解を全員で上げていく必要があります。個人としても外国人選手を相手にしないと得られないこともありますし、普段海外でプレーしている選手の中に混ざって、海外のシュートやシュートレンジの広さを学んで、試合に向かっていきたいです。

DF 守屋都弥 選手(INAC神戸レオネッサ)
招集されることを聞いたときはすごく嬉しかったですし、知り合いからもメッセージがたくさん来ました。各チームの上手い選手、結果を出している選手が集まっているので、私自身楽しみにしていましたし、今日練習をやってやはり楽しかったです。レベルの高い選手が揃っている中での練習は刺激になります。ワールドカップのメンバーに残っていくには、監督が期待してくれていることに結果で応えることが全てだと思っています。3バックであれば所属チームでもやっているので、守備でも攻撃でもガンガンやっていきたいですし、違うフォーメーションであっても与えられたところで全力でプレーしたいです。上下動や体力には自信があるので、そこを生かしながら、海外の選手相手でも当たり負けせずにスピードを使って、試合に出たら結果を残す、1点でも決める気持ちでプレーしたいです。

FW 植木理子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ワールドカップイヤーになって、代表活動の1日1日がさらに大事になってくると思います。遠征が終わったときに良い活動だったと、チームとして成長したといえるものにしていかなければなりません。課題はたくさん出ると思いますし、そこを確認することももちろんですが、通用することを確かめながらも試合の中で増やしていきたいです。勝って反省できることが1番なので、3試合とも勝利を目指したいです。アメリカはずっと強いですし、カナダもオリンピックで優勝しています。そういうチームは守備がタフですし、ゴール前の身体の張り方も違います。ただ前線の選手としてそこをかいくぐってゴールを奪うことが絶対に必要なので、そういった点も含めて良い収穫を得て帰ってきたいです。これだけ強い相手とできるチャンスもそう多くはないので、色々なものをつかんできたいです。

2023 SheBelieves Cup

大会期間:2023年2月16日(木)~2月22日(水)
会場:アメリカ/Exploria Stadium、GEODIS Park、Toyota Stadium

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