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U-15日本代表候補 最終日に仙台育英高校とトレーニングマッチを実施
2021年10月01日
9月26日(日)から福島県のJヴィレッジでトレーニングキャンプを行っているU-15日本代表候補は最終日に仙台育英高校の1年生チームとトレーニングマッチを行いました。
2日前に行われた鹿島アントラーズユースとのトレーニングマッチでは2-3で敗れ、悔しい思いをしたので、前日はリカバリーと合わせて、選手だけで試合映像を見ながら振り返りを行い、課題を修正して試合に臨みます。
特に廣山望監督からの「全員がキャプテンのつもりでチームを引っ張って欲しい」という話があったとおり、試合前から各選手がチームの雰囲気を盛り上げながら試合に入ります。
試合は35分×3本。序盤は仙台育英高の勢いと球際の迫力にピンチを迎えますが、集中して凌ぐと、14分にはCB松本遥翔選手(JFAアカデミー福島U-15WEST)が右サイドを力強く突破すると、クロスに道脇豊選手(ロアッソ熊本ジュニアユース)が頭で合わせて先制。1-0とリードして1本目を終えます。
2本目は、相手のパスミスをカットした今富輝也選手(ヴィッセル神戸U-15)が左足で左隅にコントロールショットを決めると、続いてコーナーキックからゴール前で混戦したボールを武田絢都選手(徳島ヴォルティスジュニアユース)が左足でゴール。さらに磯崎麻玖選手(大宮アルディージャU15)がサイドを抜け出しクロスを上げると、佐藤龍之介選手(FC東京U-15むさし)がダイレクトシュートで得点。
3本目も運動量が落ちてきた相手に攻勢を強め、倉林佑成選手(ジェフユナイテッド千葉U-15)が抜け出すと最後は木吹翔太(JFAアカデミー福島U-15WEST)が得点。直後にも左サイドを小竹知恩選手(プログレッソ佐野F.C.U-15)がスピードを生かして突破しGKとの1対1を冷静に決めます。最後は茨木陸選手(ヴィッセル神戸U-15)の強烈なシュートをGKが弾いた所を、木吹選手がヘディングで押し込みました。7-0と勝利し合宿を締めくくりました。選手達はこの5日間で受けた刺激をきっかけに、それぞれの環境でまたレベルアップし、次の代表活動までに大きく成長して戻ってくることが期待されます。
監督・選手コメント
廣山望 監督(JFA)
U-15日本代表候補として今年5度目となるキャンプを福島県、Jヴィレッジにて行いました。
オープニングのミーティングでは、先日行われた東京オリンピックでの男子サッカーチームの活躍と準決勝での悔しい敗戦を自分事ととらえ、将来のフル代表、オリンピックにおいてチームとして勝ち上がり、そこで活躍する選手を目指す事、そしてそのために何が必要かを選手全員で共有してキャンプをスタートしました。
宿舎とピッチ、ミーティングや食事の会場など全てが1箇所に揃っているJヴィレッジにおいて、これまで4回のキャンプで積み上げてきた要素をブラッシュアップするとともに、2回の練習試合では、新たな課題を見つけて改善する機会も得る事ができました。
5日間の活動中には、筋力トレーニングの負荷や身体の柔軟性の測定や、山本昌邦団長やフル代表チームドクターでもある加藤晴康ドクターはじめ、各スタッフから選手へのレクチャーも多くあり、ピッチ上だけでなくピッチ外でも多くの学びのあるキャンプになったと思います。
多くの地域で緊急事態宣言が出ている状況下におきまして、キャンプ地のJヴィレッジをはじめ、多くの関係者のご理解とご協力のもと、今回のキャンプを開催できた事に心よりの感謝を申し上げます。また、選手を派遣して下さった保護者の皆様、所属チーム、学校の先生方、トレーニングマッチに快く応じていただいた鹿島アントラーズユース、仙台育英高校の選手、関係者の皆様、本当にありがとうございました。年内に残り1度のキャンプを予定している中で、選手それぞれが成果と課題を持ち帰り、大きく成長した姿で次回キャンプに集まれる事を楽しみにしています。
DF 松本遥翔 選手(JFAアカデミー福島U-15WEST)
まずはU-15日本代表候補の合宿をするにあたって、新型コロナウイルスの影響がある中でもキャンプが実施できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の合宿では、鹿島アントラーズユースと仙台育英高校と試合をしました。
鹿島アントラーズとの試合は、2-3で敗れてしまいましたが、最終日の仙台育英との試合では、7-0で勝つことができました。自分は、キャプテンとしてこの2試合に出場しましたが、最後までチームを集中させること、1対1で負けないことを意識してやりました。そして、色々な課題が見つかりました。
次の日本代表候補の合宿に選ばれるためにまた自チームに戻って、課題を克服し前回より成長した姿を見せたいと思います。コーチの方々から指導してもらったこと、仲間から教わったことを大切にして、頑張っていきます。
DF 茨木陸 選手(ヴィッセル神戸U-15)
このU-15日本代表候補キャンプに呼ばれて凄く光栄に思います。
前回のキャンプに僕は行けなかったので凄く悔しい思いをしたので、その悔しさをバネに努力を人一倍していました。
そして今回、絶対自分の実力を示してやると思いました。
鹿島アントラーズユース戦では1本目0-1で負けていました。ここで流れを俺が変えてやると思い2本目、3本目と出場して戦いました。なんとかチームは2点を取って勝てる兆しが見えてきたところでアントラーズの選手たちに逆点ゴールを奪われました。結果、チームは2-3で負けてしまいました。しかし自分はボールサイドで武器であるスピードとビルドアップと対人の強さを見せることができました。でもやっぱり点に絡む仕事が出来なくて凄く悔しさもあり、同じ相手に2回も負けるのは凄く悔しかったです。だから次の仙台育英高校戦で点に絡む仕事をしたいと思いました。
そして仙台育英高校戦では、自分はアントラーズ戦の反省点を生かして攻撃にもっとアグレッシブにいきました。とても連係が良く相手のゴールに何回も迫るシーンを作ることができました。でもそこで出た課題はシュートです。2本決められるチャンスがあったのに外してしまいました。試合が終わった後、チームスタッフや選手から2回も外すなよ、と言われてしまい僕はそれがとても悔しかったです。次来るときにはシュートをびしっと決められるような選手になります。
この合宿では廣山監督からは自分の常識を変えろと言われました。自分はその言葉を胸に刻んで日頃から上のレベルを目指してやっていこうと思いました。最後にこのキャンプを支えてくれた監督、コーチ、施設の方々、本当にありがとうございました。
FW 市村健 選手(柏レイソルA.A.TOR ‘82)
コロナ禍で日本代表としての活動をするのが難しい中、素晴らしい選手や指導者に出会えて非常に充実した5日間を過ごすことが出来ました。個人の課題としてはフィジカル面で当たり負けしない体を作ることです。日本ではなく世界基準で戦える体づくりの準備が出来ていないのを実感しました。そして攻撃の選手としてゴール前で決定的な仕事を出来るような選手になりたいです。自チームに帰ってもより一層戦える選手になってまた代表の舞台に帰ってきます。