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【Match Report】U-15日本代表 COSTA CALIDA U15 SUPERCUP 2023 第3戦 U-15アメリカ代表
2023年05月01日
2連敗で迎えたU-15日本代表の大会最後の相手は、高さやスピードのある選手を擁するU-15アメリカ代表。日本代表は、開始2分、中盤左サイドから同サイド寄りの敵陣ペナルティエリアの外でボールを受けた吉田湊海選手(FC多摩ジュニアユース)が、振り向きざまにゴールニア側のコースに狙いすましたシュートを放つと、これがゴールに吸い込まれ、幸先よく先制します。しかし、6分にコーナーキックの流れから早くも振り出しへ。さらに25分には自陣ゴールキックからボールをつなぐところでミスが生じ、逆転されてしまいます。しかし、前線からチームでの連係した守備や丁寧なパス交換による攻撃が見られ、日本代表は高パフォーマンスを継続します。すると、29分に中盤でのパス交換からボールを受けた葛西夢吹選手(湘南ベルマーレU-18)が、敵陣ペナルティエリアの外から積極的に強烈なミドルシュートを放ち、これが同点ゴールになりました。その後は一進一退が続き、前半は終了します。
後半になっても前線からの連動したプレッシング、球際への厳しいディフェンスを継続した日本代表が試合の流れを引き寄せていきます。53分、中盤で奪ったボールをつなぎ、前線の里見汰福選手(ヴィッセル神戸U-15)へつなぐと、ドリブルでペナルティエリアに進入し、相手選手を1人かわしてGKとの1対1のシーンで冷静にゴールへ流し込み逆転します。67分には自陣からのロングボールを葛西選手が上手く収めて廣岡瑛太選手(柏レイソルU-18)につなげ、右サイドにボールを展開。それを受けた土井口立選手(ヴィッセル神戸U-15)が、斜め45度の位置からゴールに向かうドリブルで選手を1人剥がし、ファーサイドへのシュートで貴重な追加点を決めました。試合終盤の78分には、この時間でも連動した前線からのプレスでアメリカ代表DFにロングボールを蹴らせると、それを中盤でカットし、パスを繋いで相手陣内へと前進。右サイドからゴール前へクロスを入れると、一度はヘディングでクリアされるも、そのこぼれ球を廣岡選手がダイレクトでシュートし、ダメ押しゴールを奪います。試合終了直前にカウンターから失点したものの、このまま試合終了となり、最終戦にして初勝利を挙げました。
試合後、アメリカ代表コーチから「日本代表には良いストライカーがたくさんいるね」という言葉に形容されるように、様々な選手が得点を挙げる結果となりました。
日本代表は3試合を1勝2敗で終え3位。3戦全勝のスペインが優勝、1勝1敗1分のイングランドが2位、1分2敗のアメリカが4位という結果で大会は幕を閉じました。
選手コメント
MF #8 廣岡瑛太 選手(柏レイソルU-18)
これまでの2試合はどちらも負けてしまったので、最後の試合となる今日のアメリカ戦では絶対勝とう、とみんなで話していて、それが上手く結果に結びついて良かったです。
早い時間帯に先制をしたものの、相手のペースに合わせてしまって逆転されたところは反省点です。苦しい時間帯でもみんなで声をかけて耐える時間が多かったですが、しっかりと抑えられて良かったです。
世界とは強度やゴール前でのクオリティの部分で差を感じました。日々の練習から世界基準で練習していきたいと思います。
MF #10 山縣優翔 選手(キャプテン/静岡学園高)
まず初めに、この大会に関わってくださった方々に感謝したいと思います。
チームはこの遠征で「共突破・共適応」を目標に掲げ、プレーしてきました。チームとしては3試合で11失点と守備の面で課題が残りました。攻撃は3試合で11得点と良かったですが、自分自身は攻撃に参加することが少なくてラストパスやシュートが少なかったことが課題となりました。
特に初戦のスペイン戦は自分たちがボールを保持する時間が少なく、守備をする時間が長く、攻撃の意識が下がっている部分がありました。
今回のスペイン遠征で学んだことを静岡学園高に持ち帰って自分の課題を克服し、今回負けたスペインとイングランドに次回絶対に勝てるようにしたいです。
MF #19 土井口立 選手(ヴィッセル神戸U-15)
今日のアメリカ戦は3位になるか、最下位になるかという、大事な試合でした。幸先よく、吉田選手が先制ゴールを決めて良い形で試合に入れたと思います。しかし、気を抜いた瞬間に追いつかれ、逆転され、このままではいけないと思い、チーム全体でギアを一段階上げてプレーしました。葛西選手がミドルシュートを決めてくれたので、引き分けでハーフタイムを迎えられ、後半開始後は、落ち着いて試合を進めることができました。里見選手のゴールでチームは勢いに乗れたと思います。その後、自分がドリブルからカットインして相手をかわしてゴールを決められて良かったです。終盤には右サイドのクロスから廣岡選手が試合を決定付けるボレーで5点目を奪ったものの、最後に1失点してしまったところは、自分達の課題だと思いました。この経験を生かしてこれからも頑張っていきたいと思います。
FW #7 吉田湊海 選手(FC多摩ジュニアユース)
今日の相手となったアメリカ代表が強いというのは試合前から分かっていました。しかし、日本代表はこのスペイン遠征ではまだ1勝もできておらず、自分が点を取って勝つということを試合前日からイメージしていました。それが前半開始早々の先制ゴールとなったことは良かったと思います。
今回の試合のような入り方をしていれば、スペインやイングランドにも勝てたのではないかと思います。
次の遠征にも絶対選ばれてもっと結果を残したいです。
COSTA CALIDA U15 SUPERCUP 2023
2023年4月26日(水) 18:00 キックオフ予定(日本時間 4月27日(木) 1:00)vs U-15スペイン代表
会場:PINATAR ARENA STADIUM(スペイン)
2023年4月28日(金) 18:00 キックオフ予定(日本時間 4月29日(土) 1:00)vs U-15イングランド代表
会場:PINATAR ARENA STADIUM(スペイン)
2023年4月30日(日) 11:00 キックオフ予定(日本時間 4月30日(日) 18:00)vs U-15アメリカ代表
会場:PINATAR ARENA STADIUM(スペイン)