U-17日本代表はグループステージ3試合を終え、ラウンド16の会場があるブラジルの首都・ブラジリアへ移動してきました。

移動翌日の4日(月)にはブラジリア市内で初練習。ジョギングやストレッチのリカバリー組と3対2からのシュート練習などのトレーニング組にわかれ、全体でコンディションを合わせることを目的とした一日となりました。海沿いの街・ヴィトーリアと比べると気温も低く、乾燥しています。

U-17日本代表のラウンド16の対戦相手は、メキシコに決定しました。これを受け、「試合映像も見たが、非常にアグレッシブでスピードがあり、厳しい戦いになるのは必至」と森山佳郎監督。今年7月の第23回国際ユースサッカーin新潟で対戦した際には、先制したものの相手のミスを逃さなかったメキシコに逆転されているだけに、「南米の地でしっかりリベンジを果たしたい」と力を込めます。

本大会の第3戦・対セネガル戦にフル出場し、新潟でのメキシコ戦はベンチで見ていた山内翔選手は「戦い方を知っていて、いろんなチームに対戦する力を持っている」とメキシコを表現します。

世界大会でのラウンド16の壁を、日本代表はここ数年、破れずにいます。SAMURAI BLUEを含め直近の各年代の男子代表では、2012年のロンドンオリンピック（U-23日本代表がベスト4）、2011年のFIFA U-17ワールドカップ（ベスト8）以降、壁を超えられていません。

現在SAMURAI BLUEで活躍するMF久保建英選手やU-22日本代表のGK谷晃生選手、DF菅原由勢選手が出場した2年前のFIFA U-17ワールドカップも、その後優勝したイングランドと対戦し、PK戦で惜しくも敗れたのはこのラウンド16でした。2大会連続でこの年代を率いる森山監督は、「ノックアウトステージまで来たら、（グループステージ）1位も2位も3位も関係ない。一瞬の隙でやられて、負けたら本当に後悔して悲しい思いをする。絶対勝とう」と選手たちに語りかけ、6日(水)の試合に向けて意思統一を図りました。

ラウンド16の一戦まで、積むことができるトレーニングはあと1回。試合は6日(水)16:30（日本時間7日4:30）からBezerraoスタジアムで行われます。

選手コメント

MF #7 三戸舜介 選手（JFAアカデミー福島U18）
歴史を変える、という意味でも、まずはラウンド16の壁を超えたいです。メキシコはアンダー世代での優勝経験も数多くありますし、ノックアウトステージに慣れている。その空気に飲み込まれず、自分たちのペースで出来ればと思います。ノックアウトステージは負けたら終わり。死に物狂いで一戦一戦大事に戦います。次は得点が取れるように、また守備でもボールを奪ってチームに貢献したいです。

MF #8 成岡輝瑠 選手（清水エスパルスユース）
（グループステージは）チーム全体として一体感を持って世界を相手に戦うことができ、個々の力も発揮できた3試合でした。メキシコは7月にも対戦しましたがすごく手ごわいチーム。前線に上手い選手がいて、そういった選手がキーになってくると思いますが、守備で身体を張ってチーム全体で守ることができればと思います。ノックアウトステージはPK戦も入ってくるので、チームとして試合の流れを読みながら対応したいです。今まで自分たちがやってきたことを信じて、強く、勇敢に戦いたいです。

スケジュール

※関塚隆技術委員長は10月26日(土)から11月3日(日)までチームに帯同します。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

FIFA U-17 ワールドカップ ブラジル 2019

大会期間：2019/10/26(土)～2019/11/17(日)

グループステージ：
2019/10/28(月) 8:00キックオフ(日本時間）
vs オランダ代表

2019/10/31(木) 8:00キックオフ(日本時間)
vs アメリカ代表

2019/11/3(日) 8:00キックオフ(日本時間)
vs セネガル代表

決勝トーナメント：
ラウンド16
2019/11/7(木) 4:30キックオフ(日本時間)
vs メキシコ代表

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