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U-17日本代表候補 明海大学とトレーニングマッチを実施し、キャンプを終える

2021年04月16日

U-17日本代表候補 明海大学とトレーニングマッチを実施し、キャンプを終える

U-17日本代表候補は、4月12日(月)から15日(木)まで、高円宮記念JFA夢フィールドにて4日間のトレーニングキャンプを行いました。
3日目の4月14日(水)には選手を3つのチームに分けて、明海大学と45分×3本のトレーニングマッチを行いました。試合前のミーティングでは、ミスを恐れず、自分の持ち味・ストロングポイントを発揮することを選手に伝え、トレーニングマッチに臨みます。
試合開始直後から強い雨がふり始めたこともあり、序盤は大学生のスピードとパワーに戸惑い、押し込まれるシーンもありますが、徐々に相手のスピードに慣れてくると落ち着いたプレーができるようになります。ビルドアップのミスから相手に決定機を作られるシーンもありますが、ゴール前の守備では集中力を切らさず、拮抗した展開の試合が続きます。
2本目はより落ち着いてボールを保持することができます。サイドバックの積極的な仕掛けやフォワードのポストプレーを起点とし何度かチャンスを作りますが得点には至りません。強い雨が続く中でも集中力を切らさずに臨んだ3本目には、中盤の混戦でボールを奪うと、MF梶浦勇輝選手(FC東京U-18)のスルーパスにFW貴田遼河選手(名古屋グランパスU-18)が抜け出すとGKとの一対一を冷静に決めて先制。森山佳郎監督の求める素早い攻守の切り替えを体現する形でゴールを奪います。そのまま試合は1-0で終了しました。決定機を決めきることができない事や、プレーの精度でいくつも課題は見つかりましたが、集中した守備やハードワークを土台に、各選手も持ち味を発揮することができ、収穫のあるトレーニングマッチとなりました。
最終日となった15日(木)、リカバリーメニューが中心のトレーニングの後に最後のクロージングミーティングが行われ、選手一人ひとりから、今回のキャンプで得た成果や課題、所属チームに戻ってからの決意が全員の前で語られ、トレーニングキャンプは終了しました。

監督・選手コメント

森山佳郎 監督
FIFA U-17ワールドカップに続き、AFC U-16選手権(アジア予選)も中止となり、世界を経験する機会を失ってしまったU-17日本代表ですが、昨年の12月以来、4ヶ月ぶりのキャンプを4日間にわたってJFA夢フィールドで行いました。目の前の目標を失ってしまいましたが、彼らの新たなターゲットは2023年に行われるFIFA U-20ワールドカップとなり、一つ上の学年の代表(U-18日本代表)に入ることが必須条件となりました。
今回のトレーニングキャンプでは、将来へ向けた大きな成長のため、上の年代の代表に昇格していくため、「失敗を恐れず積極果敢にチャレンジしていこう。競争は始まっている」と確認し合ってスタートしました。スタッフにはU-18日本代表の冨樫剛一、高桑大二朗の両コーチ、JFAコーチ九州担当の宮川真一コーチ、そしてロールモデルコーチとして元日本代表の中村憲剛コーチを新たにお迎えしての活動となりました。
個人昇格を目指す選手たちにとってU-18日本代表のスタッフが合宿に参加していること、そして選手たちの憧れの的である中村憲剛コーチが新たにスタッフに加わったことは、何よりも大きな刺激であり、選手達が中村コーチに教えを乞う姿が非常に印象的でした。3回のトレーニングは選手たちも高い強度で取り組んでくれ、判断やプレーが遅れると相手のプレスに潰されてしまうシーンが多々見られ、判断やプレーのスピード、そして「止める、蹴る」といった基本の質の重要性を改めて感じてもらえるトレーニングをすることが出来ました。
千葉県の明海大学さんとのトレーニングマッチ(45分×3本)は悪天候の中、緊張感が高く、激しい攻防のある素晴らしいゲームとなりました。3本目に貴田選手がゴールを決め、135分間粘り強い守備を披露し失点をゼロに抑え1-0で勝利することが出来ました。
10回行われたミーティングでは山本昌邦団長をはじめ、各コーチが工夫を凝らして様々な角度から選手達に対して講義を行ってくれました。
選手達には、これらピッチ内外で受けた大きな刺激を糧に、今後の成長速度を上げていってくれることを期待しています。
コロナ禍の大変な状況の中、キャンプの実現へ尽力して頂いた各方面の皆様、選手を快く送り出して頂いた所属チーム、学校、そして保護者の皆様、週末リーグ戦が控えている状況にも関わらずAチームでトレーニングマッチを戦って頂いた明海大学サッカー部の皆様に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

MF 山市秀翔 選手(桐光学園高)
2021年初めてのU-17日本代表キャンプに呼んで頂いた事、とても光栄で嬉しく思います。
新型コロナウイルスの影響により普通ではない状況の中、素晴らしい環境や設備でトレーニングができ、開催してくださった関係者の方に心から感謝したいです。
今回のキャンプでは3日目に明海大学との練習試合があり、自分の良さでもあるチームの為に誰よりもハードワークする、チームを鼓舞する、攻守の切り替えという所を出せたと思います。一方でポジショニングの位置や体の向き、ゲームを読む力などの課題も多々見られました。また今回ロールモデルコーチとして中村憲剛さんに来て頂き、自分の課題である所についての助言も頂きとても勉強になりました。
「現状維持」は「衰退」と一緒なので、課題を整理し、謙虚に大胆に強みの走力も磨きをかけていきます。そして代表定着・個人昇格のためにも、更に熱く、努力を継続し成長し続けていく覚悟です。ありがとうございました。

FW アジズブライアン瑛太 選手(ジェフユナイテッド千葉U-18)
今回はコロナ禍の中、U-17日本代表の活動に参加できたことを嬉しく思います。
自分は初招集ということもあって、初めは思うように行かない部分が多々ありましたが、徐々に自分のストロングポイントを出すことができた点は良かったです。今回の刺激を忘れず、所属チームにも経験を還元していき、チームとしても自分としても成長できるようにこれからの日々を大切にしていきたいです。

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