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U-18日本代表 IBARAKI Next Generation Match 2021 接戦も、惜しくも準優勝で大会を終える!
2021年12月20日
IBARAKI Next Generation Match 2021最終戦。茨城県で活動中のU-18日本代表は20日(日)、U-20関東大学選抜との決勝に臨みました。関東大学選抜とは今年4回目の対戦となりました(過去3試合は1勝2敗)。初日同様、茨城県サッカー協会の声かけのもと、地元の中学生や小学生を中心に600名近くが試合を観戦し、寒空の下、素晴らしい雰囲気で試合はスタートしました。
試合は両チームが流れを掴むべく探り合いながらスタートし、決定機はないものの緊張感ある立ち上がりを見せます。最初にチャンスを掴んだのは日本。16分、前線で鋭い攻守の切り替えからボールを奪い、FW千葉寛汰からパスを受け、この試合何度も積極的にオーバーラップを仕掛けたDF松田隼風選手がクロスを上げると、相手DFとGKに防がれます。28分にも、左サイドを崩し、松田選手のクロスをFW真家英嵩選手がトラップから素早く打ちますが、相手DFの体を張ったDFに防がれ、惜しくもチャンスを逃します。試合前に船越優蔵監督から「まずこの試合を勝って、タイトルを取ろう」と送りだされていたチームは、その後も攻守の切り替え、選手間の距離、リスク管理など、コミュニケーションを活溌にし、相手に流れを渡しません。そして41分、先制点が生まれます。DF菊地脩太選手のパスを受けたMF安部大晴選手が、前線へふわりとスルーパスを送ると、千葉選手が上手く体を反転させ、GKと接触も、意地でゴール右隅へゆっくりねじ込みます。前半はそのまま1-0で終了します。
後半、相手は4人を一気に交代させ、猛攻撃を仕掛けます。受ける形となってしまった日本は、耐える時間が続きます。そして61分、何度もゴール前で相手に仕掛けられ、ボールを切れない状況が続き、最後は左サイドからのクロスが右サイドまで流れ、角度のないところからシュートを打たれると、DFのブラインドとなってGK春名竜聖選手も弾けだせず同点ゴールを奪われます。その後も、フィジカルの強い相手に疲れも見え始めたのか、前半と異なり、ボールを奪ってはすぐに奪われて主導権を握れません。選手間の距離も遠く、相手に何度も押し込まれます。71分には、相手DF陣の連係ミスからボールを奪い、千葉選手が決定機を迎えますが、相手GKに防がれ、少ないチャンスを仕留めることができません。粘る時間が増え、PK戦も見えてきた87分、ゴール前で相手にPKを与えてしまい、冷静に決められ逆転ゴールを許します。最後まで諦めず攻め込むも、試合はそのまま1-2で終了。初開催となった今大会で、U-18日本代表は優勝を逃しました。
代表チームとの大会や対戦、海外遠征が叶わない状況のなか、茨城県サッカー協会が本大会を主催し、4チームが切磋琢磨して緊張感ある試合を展開する環境、機会を作ってくれました。U-18日本代表は、、今年実施した多くのトレーニングキャンプ、そして本大会の悔しさ、成果と課題をもって、2022年はU-19日本代表として、冨樫剛一監督指揮のもと、AFC U-20アジアカップ予選に向けて突っ走ります。
監督・選手コメント
船越優蔵 監督
2023年に開催予定のFIFA U-20ワールドカップを目指すチームとして、U-18日本代表は今年5回目の遠征を行いました。コロナ禍で海外遠征が難しい状況の中、IBARAKI Next Generation Match2021という素晴らしい大会に参加させていただき、茨城FA、鹿島アントラーズ、関東大学サッカー連盟、桐蔭横浜大学など活動にご尽力していただいた関係者のみなさまに感謝しています。今回は今年4回行ったトレーニングキャンプで積み上げたものを真剣勝負の中で発揮する、大会に優勝するという目標のもと緊張感のあるトレーニングとトレーニングマッチを行い、大会に向かいました。優勝のかかった大会へ参加することで、試合へ向けての準備や緊張感、試合展開を考えたプレーなど練習試合では感じることができなかったことが真剣勝負の中で感じられ、得られるものは非常に大きかったです。久々の大会で残念ながら優勝することはできませんでしたが、選手の成長を感じることが出来ました。決勝戦に敗れた後、涙を流している選手たちを見て改めて我々スタッフも身の引き締まる思いを抱かされました。来年から始まるAFC U-20アジアカップ予選に向けて、より一層チーム、また個人のレベルアップを図らなければいけないと強く感じた非常に良い活動になりました。
GK #12 春名竜聖 選手(セレッソ大阪U-18)
今日の試合は難しい試合になることはわかっていました。個人として、ビルドアップはいつも通り落ち着いてプレーできたと思うし、苦しい時間帯が続いた中でチームを鼓舞する声かけは意識したので、少しではありますがチームを鼓舞することはできたと思います。結果的に2失点してしまい、自分自身とても悔しい気持ちです。今回の遠征を振り返って、前回のトレーニングキャンプも参加させてもらった中で、自分がこの年代でやれると手応えから確信に変わりました。しかし、まだまだ足りないところは多いですし、このままではもっと上には行けない確認もこの遠征で感じることができました。今後に向けて、自分の課題と向き合って、来年良いスタートをできるように準備をしていきたいと思います。
MF #14 安部大晴 選手(V・ファーレン長崎U-18)
関東大学選抜との試合を終えて、まずほんとに悔しいです。球際の面、攻守において当たり前にやらなきゃ行けない所は出来ていたと思います。それにプラスして試合状況、場所、チームの状態で今何をすべきなのか、判断してやっていけたら良かったなと思います。この遠征を通して監督から言われ続けていた「日本代表は世界と戦うチーム」というのを、チーム全員が意識して試合一つにしても練習一つにしても「世界」を意識してやれていたと思います。個人としても世界を目指さないといけないので、常にその意識を持って、今から世界に勝つための生活を送りたいと思います。
FW #9 千葉寛汰 選手(清水エスパルスユース)
この遠征の目標であるタイトル獲得に向けて、チームで一体感をもって試合に入りました。先制できましたが、大学生のフィジカルやスピードに対し、個の局面で負けることが多かったことが敗戦に繋がったと思います。個人としては、1ゴールできましたがその後のチャンスを決めきれず、エースストライカーとしてチームを勝たせることができずに情けなく思います。今大会は今年初の公式戦ということで、初日から優勝に向けてテンション高くやれたと思います。日を重ねるごとにチームとしての成長を感じました。優勝という目標を達成することができずにとても悔しく思います。ただし、このチームの最終目標はFIFA U-20ワールドカップで優勝することです。各々が日頃から常に世界を意識し、所属チームで結果を残し続ける必要があります。個人としては、プロの世界で継続して試合に出て結果を残せるように努力します。
IBARAKI Next Generation Match 2021について
マッチスケジュール:
12月18日(土) 11:00 U-18日本代表 vs 鹿島アントラーズ/14:00 U-20 ALL IBARAKI vs U-20関東大学リーグ選抜
12月19日(日) 11:00 3位決定戦(上位敗者)/14:00 決勝(上位勝者)
※交代は7名、90分で勝敗が決しない場合は即PK
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