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【Match Report】U-18日本代表 スペイン遠征 第3戦 U-18ルーマニア代表
2023年11月22日
U-18日本代表は11月21日(火)、この遠征の3試合目で、最終戦となるU-18ルーマニア代表との試合に臨みました。初戦のメキシコ戦、2戦目のイングランド戦は試合終了間際の失点で敗戦したため、初勝利を目指しチーム一丸となって、良い準備を行って試合に入りました。
試合開始から日本代表がボールを保持し、日本ペースで試合が進みます。前半7分、相手陣内で石井久継選手(湘南ベルマーレU-18)がボールを奪うと、味方を追い越す動きでペナルティエリア中央でパスを受けた大関友翔選手(川崎フロンターレ)がシュートを放ちますが、ルーマニア代表GKが好セーブを見せます。その後も日本代表がボールをキープする時間が続き、迎えた前半16分、右サイドから本間ジャスティン選手(ヴィッセル神戸U-18)がボールを持ち上がり、同サイドをフリーで走り込んだ廣井蘭人選手(筑波大学)にパスが通ります。廣井選手が時間をかけずにマイナス気味のグラウンダーのクロスをゴール中央に送ると、大関選手がゴール前の相手を上手くかわし、先制ゴールとなるシュートを流し込みます。続く22分にも日本代表にゴールが生まれます。日本代表のディフェンスラインでパスを回すと、ルーマニア代表のディフェンスラインの背後を狙った石井選手が、喜多壱也選手(京都サンガF.C.U-18)からのロングボールを引き出します。スピードに乗ったドリブルで相手GKをかわし、ゴール前へのパスを折り返すと、舩橋京汰選手(ジュビロ磐田U-18)が無人のゴールへ落ち着いてシュートを決め、追加点を奪います。日本代表は相手ボールとなっても規律を守ったディフェンスで、簡単に前進は許さず、ロングボールを蹴られても落ち着いて対応します。しかし、日本のボール保持の間にミスからボールを失ってカウンターを受ける場面や、危険な位置からのフリーキックによるピンチの場面も見られ、一進一退の状況の中、前半終了のホイッスルが鳴ります。
後半に入ってもお互いにペースを握れない展開が続きます。後半8分、ルーマニア代表は細かいパス回しから日本陣内のペナルティエリアに侵入しシュートまで持ち込みますが、中村圭佑選手(静岡学園高)が鋭い反応を見せ、決定的なシーンを阻止します。日本代表は後半14分、16分と立て続けに塩貝健人選手(慶応義塾大)がペナルティエリアで決定的なチャンスを迎えますが、ゴールを奪えず、なかなか試合を決めきれません。
その後ややオープンな展開となると、徐々にルーマニア代表がチャンスを作ります。日本代表も苦しい時間は続きますが、最後に体を張ってゴールを守ります。前半の終盤のように、一進一退の膠着状態が続きそのまま得点を奪えなかったものの、日本代表が2-0の勝利で試合を終え、今回の遠征の最終戦にして初勝利を得ました。若き日本代表は世界の強豪国との対戦を経験し、来年のアジアカップ予選やその先のアジアカップ本戦、ワールドカップに向け強化を続けていきます。
試合日時:2023年11月21日(火) 11:00キックオフ
試合会場:Marbella Football Center
U-18日本代表 2-0(2-0、0-0) U-18ルーマニア代表
<得点>
16分 大関友翔(川崎フロンターレ)
22分 舩橋京汰(ジュビロ磐田U-18)
選手コメント
DF #2 本間ジャスティン 選手(ヴィッセル神戸U-18)
2試合とも勝ち切ることができなくて迎えた最終戦、無失点で抑えることができて良かったです。ここまでの2試合は試合終盤に失点してしまうシーンがあったので最後まで守り切れたことは一つの成果だと思います。それでもまだ攻守共に課題がたくさん見つかったのでそこを改善していきたいです。
DF #3 市原吏音 選手(大宮アルディージャU18)
ルーマニア戦は日の丸を背負っている以上、3連敗して帰ることなど絶対にあってはならないと思っていたので、みんなが試合開始から気持ちを前面に出して良い試合の入り方ができたと思います。その中で先制、2点目を取れたのは良かったです。その後は相手がシステムを変えてから苦しみましたが、なんとか最後のところで体を張ったり、お互いをカバーし合ったり、クリーンシートで終えられたのは今後の国際大会にも繋がると思います。
自分たちは来年からアジア予選が始まり、再来年にはU-20ワールドカップがあります。今から準備は始まっていますし、後悔のない大会にするため、各々がまた1つ2つレベルアップして次の遠征に集まれればいいなと思います。
自分も大きくなってまた戻ってきます!
最後に今大会に携わってくださった皆様、ありがとうございました。
MF #6 神田拓人 選手(尚志高)
2連敗という難しい状況でルーマニア戦を迎えました。遠征を勝利で終わらせるために、チーム全員が立ち上がりから勢いよく試合に入ることができ、前半から良いゲームを展開することができました。結果で見れば2-0と勝利できましたが、個人としては課題が多く残り悔しい遠征となりました。自チームに戻り、この遠征での経験を無駄にせず、成長していけるように頑張りたいと思います。
FW #9 舩橋京汰 選手(ジュビロ磐田U-18)
今日の試合を振り返って、決められるチャンスが何回かあった中で1得点しか取れなかったことは少し悔しいです。球際の部分でも負けるシーンがあったので自分の課題だと感じました。
今回初めて代表活動に参加させてもらって、代表の基準を知ることができ、まだまだ頑張らないといけないなと改めて感じる事ができました。海外の代表チームは1人ひとりの個の能力が高くて上には上がいると感じ、自分も負けないように日々の練習から高い意識を持って取り組んでいきたいと思います。また選んでもらえるように頑張ります。
国際親善試合
11月15日(水) 13:00 キックオフ予定(日本時間 11月15日(水) 21:00) vs U-18メキシコ代表
会場:スペイン(マラガ)/Marbella Football Center
11月18日(土) 14:00 キックオフ予定(日本時間 11月18日(土) 22:00) vs U-18イングランド代表
会場:スペイン(マラガ)/Marbella Football Center
11月21日(火) 11:00 キックオフ予定(日本時間 11月21日(火) 19:00) vs U-18ルーマニア代表
会場:スペイン(マラガ)/Marbella Football Center