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U-19日本代表候補 紅白戦で充実したキャンプを締めくくる
2020年07月16日
7月11日(土)からJFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行っているU-19日本代表候補は合宿4日目の14日(火)、29名の全選手が揃いました。人数が増えたからか、午前中のトレーニングから選手たちは良いライバル心を剥き出し、トレーニングに励みました。午後、チームコンセプトを意図したトレーニングを実施。狭いエリアでの6対6+フリーマン+2GKではゾーンを3つに分けて、各選手がポジションを意識することと、攻守の切り替えを徹底して行いました。攻撃面では、ゴールを奪う・シュートを打つ、守備面では、ゴールを守る・スペースを消す・ボールを奪い返すことを意識し、判断力をさらに磨くトレーニングとなりました。最後には11対11のゲームを実施。それぞれが個性を発揮し、キレのある動きを見せました。トレーニング終了後には、距離を取ってトレーニングの様子を視察していた森保一SAMURAI BLUE(サッカー日本代表)監督から「私たちは皆のことを常に見ています。常に個人昇格するチャンスはあるし、トップのカテゴリーに呼ばれるように頑張って欲しい」と若き代表候補選手たちへ激励のメッセージがあり、選手たちは一様に顔つきが変わります。
最終日の7月15日(水)は紅白戦を実施しました。試合前のミーティングにて、影山雅永監督から、「戦術面など色々話したが、まずは自分の個性を思い切り発揮すること。ただその中で自分のプレーだけを考えるのではなくて、チームプレーを心掛けることも忘れないで欲しい」と送り出された選手たちは、SAMURAI BLUE、U-23日本代表スタッフなど、多くの指導者や関係者が見守る中、序盤からから積極的なプレーを見せ、攻守に激しい展開を見せる試合となります。当初30分×3本の予定でしたが、選手のコンディションを考慮し、30分×2本に途中で切り替えるなど、スタッフが予想していた以上にアグレッシブな紅白戦となり、充実した5日間の合宿を終えました。
今回はチームとして新型コロナウイルス感染予防対策を徹底し、ピッチ外での活動はさまざまな制限を設け、選手たちはチームメイトと十分なコミュニケーションを取りづらい環境でしたが、ピッチの上ではいつも通り全選手が必死にアピールしていました。10月に迫ったAFCU-19選手権ウズベキスタン2020(FIFA U-20ワールドカップ2021インドネシア最終予選も兼ねる)に出場するためのメンバー争いもこれから加速していきます。
監督・選手コメント
U-19日本代表 影山雅永 監督
本当に今回の合宿を実施できてホッとしています。こうしてトレーニングキャンプを実施できたのも所属クラブ、大学、高校、先生方、保護者、多くの関係者のご協力とご理解のおかげです。感謝の気持ちを毎日持ちながら過ごしたキャンプでした。自分が思っていたより選手たちがコミュニケーションを取り合いながらできた部分ありましたが、もちろん足りないところもありました。ただ、チームというのは1日、2日で完成するものでもないですし、少ない時間内でそれぞれが一生懸命考えて作り出すハーモニーを今後も期待しています。10月に行われるAFCU-19選手権まで時間はありませんし、それまで何回集まって練習をできるかわかりませんが一回一回の練習の中身を濃密なものにして、より良いハーモニーを奏でてもらいたいと思います。選手たちの中には普段からリーグ戦にたくさん出ている選手もいれば、出場機会が少ない選手もいて、コンディションに差がありますが、それぞれが所属チームでの練習で力を発揮してとにかく試合に絡んでほしいと思いますし、そう(選手たちへも)伝えました。
今回、日本代表チームとして初めてこのJFA夢フィールドを使用させて頂いて選手たちもモチベーションが上がったと思います。我々スタッフも普段から年代別の日本代表コーチやトレセンコーチ、さらにはフットサル代表や女子代表のスタッフとも一緒にいられる空間ですので、様々な意見交換もできる環境は改めて素晴らしいものだと感じました。
GK 鈴木彩艶 選手(浦和レッズ)
FIFA U-17ワールドカップブラジル2019以来の日本代表活動に選ばれてとても嬉しかったですし、コロナ禍でもサッカーをできる環境を作って下さった全ての関係者に感謝したいです。今回のキャンプでは、少ない時間の中でもチームとしてやるべきことをしっかりと共有でき、自分自身もリーダーシップを取りながらできたので良かったです。また、JFA夢フィールドを初めて使わせて頂き、ピッチコンディション含め全施設のすべてが素晴らしく、とてもサッカーに集中できる環境だと感じました。今日の紅白戦を振り返って、プレーしていく上で想定できる範囲をもっと増やさなければいけないなと思いました。また自分の武器であるキックからチャンスを作るという部分で、もっともっと自分からアクションを起こしてトライできるようにしたいと思いました。AFCU-19選手権ウズベキスタン2020に向けて、これから厳しい競争があると思いますので、日々のトレーニングを大事にしながらアピールしていきたいと思います。
DF 佐古真礼 選手(東京ヴェルディユース)
今回U-19日本代表に選出されて、とても強い気持ちを持ってこの遠征に臨みました。この短い時間の活動の中で、チーム全体として高い集中力を持って良いトレーニングができたと感じました。夢フィールドという素晴らしい環境でサッカーできることにも喜びを感じています。10月のAFC U-19選手権ウズベキスタン2020まで残された期間は短いですが、個人としても少しでもレベルアップして、激しい競争に勝っていきたいです。特に本日の紅白戦のように、皆が意識高く、競い合う雰囲気は良かったです。最後に、このような状況下で最高の環境でトレーニングをさせて頂いたことに、関係者のみなさまに感謝したいです。
MF 松岡大起 選手(サガン鳥栖)
このキャンプに招集されている選手は一人一人の技術が本当に高く、一緒に練習ができて嬉しいです。ただ、全員が10月のAFC U-19選手権に向けてのライバルでもあるので厳しい環境であることは間違いありません。集まれる期間が短いですが、そんな短期間でもチームメイトと良いコミュニケーションを取れるよう心がけました。紅白戦をやってみて、ボランチとして自分の特徴をしっかりと出して自分のプレーをもっと知ってもらうことも大事だなと感じました。
コロナ禍の中で、大変な状況ですがこうやって今回代表活動に参加できたことはとても嬉しかったですし、実現して頂いた関係者の方々には本当に感謝しています。代表活動で得た経験や、チームを引っ張るという気持ちはチーム(サガン鳥栖)に帰っても還元して、発揮していきたいと思います。
FW 染野唯月 選手(鹿島アントラーズ)
このU-19日本代表でも、さらにその上を目指そうとするならば、自分は他選手との違いを見せないといけないと思ってプレーしました。アントラーズで良い状態でプレーできていたので今回の合宿では紅白戦で得点を決めたり、自分の特徴や良い部分が出せたと感じました。チームに帰っても鹿島アントラーズというレベルの高い環境の中でも結果を出して、活躍して、10月のAFC U-19選手権のメンバーに選ばれるように頑張りたいと思います。
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