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U-19日本代表候補 SC相模原とのトレーニングマッチで合宿を締めくくる
2022年03月31日
3月27日から高円宮記念JFA夢フィールドで活動を行っているU-19日本代表は最終日となる3月30日にSC相模原とトレーニングマッチを行いました。
前日行われたSAMURAI BLUEのベトナム代表との試合や、そして同年代の選手も参加しているU-21日本代表のドバイカップ優勝の報告に刺激を受けた選手たちは、良い緊張感を持って試合に臨みます。
前半はトレーニングでも確認を行ったコンパクトな守備陣形から試合の主導権を握ります。14分には右サイドで永長鷹虎選手(川崎フロンターレ)が足元でボールを受けると、ドリブルでペナルティーエリア内に切り込み、左足で鮮やかなシュートを決めて先制します。その後もサイド攻撃から真家英嵩選手(柏レイソル)が高い打点から惜しいヘディングシュートを放つなど、何度も良い形を作って1-0で前半を終了します。
両チームともにメンバーを大幅に入れ替えた後半は、54分にSC相模原にサイドの位置でフリーキックを与えてしまい、ニアサイドでヘディングを合わせられて失点、同点とされます。試合はそのまま両者ゆずらず1-1のまま進みますが、83分には相手のビルドアップに対して前線から素早いプレスをかけ、安部大晴選手(V・ファーレン長崎U-18)が相手の縦パスをスライディングで奪うと、ショートカウンターから升掛友護選手(柏レイソル)が抜け出してグラウンダーのクロス、北野颯太選手(セレッソ大阪)がボールを収め、最後は内藤大和選手(ヴァンフォーレ甲府U-18)が力強く決めて2-1で勝利します。
試合結果はもちろんですが、試合中も選手同士が主体的にコミュニケーションを取って修正をはかるなどチームとしてのまとまりも見られ、良い形で合宿を締めくくりました。
監督・選手コメント
冨樫剛一 監督
リーグ戦があるなか、水曜にこのメンバーでゲームをしてくださったSC相模原に感謝しています。だからこそ自分たちがトライできたこと、引き出されたものがたくさんありました。高い位置でどう相手に圧をかけてボールを奪い、どうゴールを奪うか、相手に外されることがあってもブロックをつくってボールを奪い続けられるか、トライしようとスタートしました。選手たちはピッチの中でいい表現をしてくれたと思います。うまくシステムがはまらなかったときには、守備の方法について自ら考えてこちらにアプローチをし、システムを変化させた場面もありました。戦術的変化への柔軟性、ミーティングで確認したことをピッチで表す柔軟性は非常に重要で、チームとしてマックスのパワーが出せるかたちを作っていくことが大事です。若い年代になればなるほど、日常で、そして所属チームでも求められる多様性の幅は大きくなっていると感じています。
この年代からU-21には多くの選手が入っています。本来なら自分も入っていなければいけないという強い思いを各々が持った集団でありたいと思っています。
MF 永長鷹虎 選手(川崎フロンターレ)
今回のキャンプは2日目、3日目とトレーニングであまり良さが出せなかったのですが、今日は立ち上がりから自分の良さが出ていたと思うのでよかったです。自分のドリブルからのシュートが通用することはわかりましたが、この先相手が強くなってくるとそれだけでは通用しないと思います。ドリブルが封印されたときに自分が消えないように、味方を上手く使ったり、関わっていくプレーをフロンターレでも意識していきたいです。
MF 北野颯太 選手(セレッソ大阪)
チームでやっているポジションとは違ったので、守備では、中を締めながらもサイドにボールが出たときにしっかり自分のところで迫力を持って奪うことを意識してプレーしました。久しぶりでしたが、できる感触を得ました。(アシストは)トラップミスだったのですが、相手の動きはしっかり見えていたので、結果的に(内藤)大和選手が決めてくれてよかったです。自分のところでも決められる技術をこれから高めていかないといけないと思いました。東京オリンピックの悔しさは僕も覚えていますし、次のパリは自分たちの番だと思ってやっています。FIFA U-20ワールドカップ、パリオリンピックと目の前の目標があって、みんな気合いが入っていますし、そのなかで競争もある。その競争に負けないという意識が高まっていますし、アジアを突破して世界のてっぺんを獲りたいという意識でいます。
FW 内藤大和 選手(ヴァンフォーレ甲府U-18)
(得点シーンは)北野颯太選手とは中学1年からずっと一緒にプレーしているので、颯太ならスルーか、うまく自分のところに転がってくると信じて、最後は「自分が決めるんだ」という思いで打ちました。これまで飛び級で上の世代に選ばれたことはないのですが、(選ばれた経験のある)2人のストライカーは今回の合宿でもいい動きをしています。彼らから盗めるものも含めて、すごく刺激になるキャンプでした。僕自身は、足元で受けること、ゴール前、裏への抜け出し、と全体的に高いレベルでやって、最後点を決める万能なストライカーになっていきたいです。そこは2人のストライカーにも負けたくないと思っています。いま(所属先の)トップチームでプレーしていて、自分のなかでもっと「何か」を身につけて出していかなければいけないと思っています。求められるのはゴール。練習から全部決めるくらいの選手でないと、世界の舞台では活躍できないので、練習します。