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U-19日本女子代表候補 トレーニングマッチで男子高校生相手に奮闘
2021年05月20日
2022年にウズベキスタンで行われるAFC U-20女子アジアカップに向けてJヴィレッジでトレーニングキャンプ行っているU-19日本女子代表候補は5月19日(水)、男子高校生とのトレーニングマッチを行いました。
この合宿のオープニングでチームの目標を共有し、「アグレッシブに奪う!」をコンセプトに練習試合に向けてトレーニングを行ってきました。ミーティングでは、サッカーの原理原則や守備/攻撃のコンセプト、セットプレーをテーマに選手とスタッフ全員が共通理解を深めてきました。選手のコミュニケーションは日々活発になり、話し合うシーンも多くみられました。
試合前のミーティングでは「恐れずチャレンジすること」が池田太監督より共有され、本番の大会を意識して試合に臨みました。
今回の対戦相手は東日本国際大学附属昌平高等学校の男子サッカー部。試合は25分×4セットで実施しました。1セット目では、アグレッシブに奪いにいく姿勢が見られ、スムーズな連携から相手陣内でボールを奪うことができました。島田芽依選手がクロスにヘディングで合わせますが、惜しくもこれは得点につながらず1セット目が終了。2セット目の前に、よりダイナミックにプレーすることが監督から選手に伝えられました。その結果選手が一丸となり、素早い切り替え、激しい球際の攻防に負けない連続したディフェンス、インターセプト等、コンセプトである「アグレッシブに戦う」シーンが多くみられました。シュートにもっとチャレンジしようと意気込んで迎えた3セット目の9分、松窪真心選手がペナルティエリア内でクロスを送ったところに相手がオウンゴール。ここで流れをつかみ、その後の14分にはシュートのこぼれ球に渡部麗選手が反応し、ゴールに押し込みました。その後も中盤の細かいコンビネーションでボールをつなぎ、シュートがポストに当たる場面も見られました。4セット目でもスタートよりゴールを強く意識し、7分にはコーナーキックから福住青空選手がタイミングよく合わせて得点。その後15分には、中盤で松窪真心選手のスルーパスを背後に飛び出した西尾葉音選手が受け、キーパーとの1対1の場面で落ち着いてゴールを決めました。
4セット合計4-0で勝利したU-19日本女子代表候補。試合を通じて見えた課題と向き合い、さらにチームを強化していきます。
選手コメント
DF 福住青空 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
今回、U-19のトレーニングキャンプに参加できたことをとても嬉しく思うと同時に、コロナ禍で難しい状況の中キャンプが開催できるのは多くの方々の支えのおかげです。本当に感謝しています。
今日のトレーニングマッチの出場時間は他の選手よりも短かったので少しでも結果を残そうという思いで試合に出ました。その中でゴールという結果を1つ残せたことは良かったと思います。今日のゲームを含め、このキャンプの中で「止める、蹴る」の技術やアジリティの部分などで多くの課題を見つけることができたので、この経験を無駄にせず自チームに戻ってから改善し成長できるようにしていきます。残り1日になってしまいましたが、少しでも多くコミュニケーションをとっていきたいと思います。
DF 長江伊吹 選手(INAC神戸レオネッサ)
U-19の新たな立ち上げとなった今回の合宿で、このチームで初めてとなる男子高校生とのトレーニングマッチを行いました。
チームとしては、攻守にわたってアグレッシブに(ゴール、ボール、勝利を)奪うということを目標にして試合に挑みました。
ボールを奪われた後のフル切替や体を張った守備は100分間を通してやれていたと思うし、貪欲にゴールを奪いにいく事も出来ていたと思います。個人的には久々にCBをやりましたが、不用意な縦パスや、失点に繋がりそうなミス、クリアミスがありました。しっかり反省と改善をしていきたいです。
男子相手に勝ち切れたことはすごくポジティブな事だと思います。
とても実りある合宿になったので、アジアや世界基準を意識して、日頃から取り組んでいきたいなとは改めて感じました。
MF 丹野凛々香 選手(三菱重工浦和レッズレディースユース)
今回、U-19日本女子代表候補キャンプに参加、また活動出来たことを嬉しく思います。
WEリーグやなでしこリーグで戦っている選手も多くいて、トレーニングだけでなくオフの場面の振る舞いからも学ぶことが多くあります。
全体でトレーニングできる回数が限られていて、今日のトレーニングマッチでも合わないシーンがいくつかありました。その中でも無失点,複数得点で勝利できたことはとても良かったです。
個人としてはシュートを決めきるというところで課題が出ました。1つ1つのプレーにこだわり、改善していきたいと思います。
コロナ禍でこうしてサッカーができることに感謝し、日々のトレーニングからレベルアップしていきたいです。
FW 藤野あおば 選手(十文字高)
U-19日本女子代表が始動して初めての練習試合を行いました。このコロナ禍で代表活動を行えること、練習試合を行えること、関わって下さった全ての方々に感謝しています。プレーを合わせたことのない選手が多数で緊張や不安はありましたが、自分が今発揮出来る最大限の力で少しでもチームに貢献しようと思いピッチに入りました。試合の中で上手くいかないこと、意思の食い違いもありましたがコミュニケーションを沢山とり、お互いの意見を尊重して選手、スタッフ全員で勝利を収めることができました。U-17からカテゴリーが上がり年上の選手が多く、なでしこリーグ、WEリーグ、クラブチーム、高校と違った環境でプレーしている集団で、それぞれ経験していることが違うので仲間から多くのことを吸収し、自分の成長に繋げられるようにしたいです。明日が最終日となりますが、たくさん挑戦し頑張りたいと思います。