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U-20日本代表 アメリカに惜敗し、3連敗で遠征を終える ~U-20日本代表ヨーロッパ遠征~
2019年03月26日
国際親善試合 U-20日本代表 vs. U-20アメリカ代表
2019年3月25日(月) キックオフ時間 12:00(現地時間) 試合時間 90分(45分×2本)
Pinatar Arena(スペイン/アリカンテ)
U-20日本代表 1-2(前半0-0、後半1-2)U-20アメリカ代表
得点
49分 失点(U-20アメリカ代表)
65分 平川怜(U-20日本代表)
74分 失点(U-20アメリカ代表)
スターティングメンバー
GK:茂木秀
DF:中村拓海、小林友希、角田涼太朗、荻原拓也
MF:斉藤光毅、喜田陽、平川怜、滝裕太
FW:櫻川ソロモン、原大智
サブメンバー
GK:大迫敬介
DF:菅原由勢、瀬古歩夢、鈴木冬一
MF:藤本寛也、伊藤洋輝、安部裕葵
FW:西川潤、宮代大聖
交代
53分 斉藤光毅 → 西川潤
60分 角田涼太朗 → 菅原由勢
60分 荻原拓也 → 藤本寛也
75分 櫻川ソロモン → 宮代大聖
75分 喜田陽 → 鈴木冬一
75分 平川怜 → 伊藤洋輝
マッチレポート
U-20日本代表は25日(土)、ポーランド・スペイン遠征の第3戦(最終戦)で、北中米選手権優勝のU-20アメリカ代表と対戦し、互角の試合を展開しましたが、1-2で敗れました。
この遠征で2連敗している日本は、前戦のU-20アルゼンチン戦とは大きくメンバーを変更して試合に臨みました。3連敗は避けたい、負けられない日本は幸先よく試合序盤の流れを掴みます。3分、FW原大智選手が右サイドをドリブルで抜け出して、アーリークロスを上げるとMF滝裕太選手が難しいワンバウンドボールを上手く合わせますが、僅かに枠の外に外れます。相手もパワーを存分に発揮し、サイドを起点に推進力を活かしたプレーで迫りますが、日本はしっかり守備陣が耐えてシュートを打たせません。24分には、ボールを上手く繋ぎながらMF平川怜選手がパスを滝選手に通しますが、シュートはゴールの枠を越えます。さらに攻め込む日本は、30分には右サイドを崩し、平川選手からのマイナスのクロスを原選手が合わせますが、シュートは相手GKに防がれます。リズムを掴みながらも1点が遠い日本は前半をスコアレスドローで終了します。
後半に入り、立ち上がりにチャンスを掴んだのはアメリカでした。49分、クリアボールを拾われると、ゴール前のFWにボールが渡り、個人技で交わされると豪快なシュートをゴール右隅に叩き込まれ、先制点を許します。その後もボールを奪った後の鋭い仕掛けに我慢の時間が続きます。しかし日本も意地を見せ、65分には何度もトレーニングしてきたセットプレーからMF藤本寛也選手のクロスをMF平川怜選手がヘディングで合わせて同点ゴールを奪います。さらに勢いに乗りたい日本ですが、その後はスピードを活かした相手FWに苦戦し、74分にはコーナーキックから一度はクリアしたものの、ボールを拾われると、強烈なロングシュートをゴール右隅に再び突き刺され、2失点目。77分には途中出場のMF伊藤洋輝選手、FW宮代大聖選手、MF鈴木冬一選手とボールが上手く繋がり、左サイドからクロス上げますが、原選手には僅かに合わず同点ゴールを奪うことが出来ませんでした。81分には、相手の決定機を許しますが、DF菅原由勢選手が意地で跳ね返し、追加点を許しません。最後まで粘りを見せるも、1点が遠い日本。そのまま1-2で試合は終了し、U-20日本代表にとっては悔しい3連敗でポーランド・スペイン遠征を終えました。
FIFA U-20ワールドカップポーランド2019前の最後の海外遠征であるポーランド・スペイン遠征はこれで終了し、U-20日本代表は4月のトレーニングキャンプの後、5月中旬よりポーランドに入り、FIFA U-20ワールドカップに出場します。今回対戦したポーランド、アルゼンチン、アメリカと同じくらい、またそれ以上の力があるエクアドル、メキシコ、イタリアと対戦します。そのようなチームと真剣勝負ができるFIFA U-20ワールドカップという素晴らしい世界の舞台で躍動できるよう、選手たちは今回の遠征の反省点、自信を掴んだことを活かし、各所属チームでより一層レベルアップして、再び集まります。
監督・選手コメント
影山雅永 監督
FIFA U-20ワールドカップポーランド2019において、我々日本はU-20エクアドル代表、U-20メキシコ代表、U-20イタリア代表と同じグループに入りました。今回のポーランド・スペイン遠征は、彼らと同じ大陸の代表でもある、欧州のポーランド、南米のアルゼンチン、そして北中米のアメリカと3試合を行うという格好のシミュレーションの機会です。
また、FIFAマッチデーであるこの期間、AFC U-23選手権タイ2020予選がミャンマーで開催されていますが、我々の世代から4人が選ばれて戦っていることは、個人昇格をもう1つの目標に据えているU-20代表チームとしても誇らしいことです。逆にU-17日本代表の世代からU-20日本代表に今回参加した選手もおり、各年代別代表チームにとってこの縦の繋がりは、近い将来のトップカテゴリーの代表(SAMURAI BLUE)へ向けてより良い経験をするチャンスであると考えます。結果からすると、ポーランド相手に1-4、アルゼンチンに0-1、アメリカに1-2という3連敗で終わったことは、我々のワールドカップに不安を抱かせるようなものになってしまいました。ポーランド、ワルシャワでは開幕戦・決勝戦が行われるスタジアムで5千人を超える観客が入る中で、そしてスペイン、Pinatar Arenaではワールドカップに参加する10以上のチームが参加する素晴らしい環境でのトレーニングマッチでしたが、まだまだ努力することが多いことを痛感させられました。
勝利することの難しさを感じる一方で、日本の強みを再認識できた3試合であったことも事実です。詳細を詰める必要はありますが、我々の選手達は各国代表と戦っても技術を発揮して攻守において連携連動で上回ることができます。残り短い準備期間ではありますが、それらを勝利に繋げることが出来るように努力していきます。
選手を派遣していただいた所属クラブ、チームの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
GK #12 茂木秀 選手(セレッソ大阪)
FIFA U-20ワールドカップポーランド2019前の最後の海外遠征で3試合を経験し、でできたことと、改善しなければいけない所が多くあったと思います。特にミドルレンジからのシュートで失点してしまう場面が多かったので、そこをチームとしても自分としても改善しなければいけないと強く思いました。本日のU-20アメリカ代表との試合は、2試合連続で負けていた分、とても大事な試合でしたが結果が出ず悔しいです。自分としては、粘って追いついた後に失点してしまったのと、U-20ポーランド代表戦同様にミドルレンジからのゴールを決められてしまったので改善できなかったところが残念です。今回は自分としても大きな意味を持った遠征となりました。普段国内では決して味わえないスピード感の中で、プレーできたので良かったです。またシュート対応についても、所属チームでよりワールドカップをイメージしてトレーニングに励みたいと思います。ワールドカップに向けてあと2ヶ月弱になりましたが、所属チームに戻って良いパフォーマンスをして、本戦のメンバーに入っていきたいと思います。
DF #17 荻原拓也 選手(浦和レッズ)
今回の遠征は、怪我の状態や所属チームで試合に絡めてない中でのサッカー感など、個人としてパフォーマンスを出す上で難しい要素が多くありました。初戦のU-20ポーランド代表戦は自分のせいで負けたと言っても過言ではない出来でした。自分への不甲斐なさ、悔しさのあまり顔を上げることはできませんでした。次の日からとにかくチームのためになにができるかそれだけを考え行動してトレーニングから声を出してやりました。本日の試合に関しては、戦う上で大切なベースの部分を試合で表現することができました。点に絡むところまでできればもっと良かったと思います。FIFA U-20ワールドカップポーランド2019向けて、所属チームで試合に絡んで結果を出したいと思います。
MF #7 伊藤洋輝 選手(名古屋グランパス)
FIFA U-20ワールドカップポーランド2019前、最後の海外遠征を3連敗という形で終えてしまいました。今回の遠征では、とにかく個の力の差を大きく感じました。一つのプレーの質、判断、流れを読む展開力など、もちろん、日本らしく組織で戦うことも必要ですが、一人一人が対峙する目の前の相手に技術、フィジカルで勝つことが必要だと感じました。
この差を埋めないと世界は遠いです。この3連敗という結果をしっかりと受け入れて、5月のワールドカップで、世界のチームの堂々と対戦し、結果を出せるように頑張ります。
MF #19 平川怜 選手(FC東京)
昨年U-19日本代表として参加したブラジル遠征に続き、この遠征では非常にいい環境の中、またアルゼンチンやアメリカなど、世界の強豪チームと試合できて、毎試合が刺激的でしたし、有意義な遠征で良かったと思います。本日の試合はチャンスを作りながらも決めきれず、相手には決定機をしっかり決められた印象があります。何が足りないのか、3連敗という厳しい結果で終わりましたが、この悔しさをしっかりと所属チームに持ち帰って、FIFA U-20ワールドカップポーランド2019までに成長してメンバーに選ばれるように頑張りたいです。
FW #9 原大智 選手(FC東京)
今回の遠征ではFIFA U-20ワールドカップポーランド2019に出場する強豪国と対戦し、3敗という結果に終わってしまいました。世界との差はもちろんありますが、日本の良さも間違いなく通用すると感じました。本日のU-20アメリカ代表との試合でも、フィジカルの部分やアスリート能力の差はありましたが、しっかりと連動したプレーで相手の攻撃をカバーし、チャンスも多く作れたのでそれを決め切れるようにトレーニングしていきたいです。所属に戻ってから、意識を高く、多くのトレーニングを積み、さらに成長していきたいです。
スケジュール
3月19日(火) | AM/PM | トレーニング |
---|---|---|
3月20日(水) | AM/PM | トレーニング |
3月21日(木・祝) | 1-4 | 国際親善試合 vs.U-20ポーランド代表 (Stadion Widzew) |
3月23日(土) | 0-1 | 国際親善試合 vs.U-20アルゼンチン代表 (Pinatar Arena) |
3月24日(日) | TBC | トレーニング |
3月25日(月) | 1-2 | 国際親善試合 vs.U-20アメリカ代表 (Pinatar Arena) |
※時間は全て現地時間となります。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
国際親善試合 ~ヨーロッパ遠征~
期間:2019年3月18日(月)~2019年3月27日(水)
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