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初の「世界一」を目指すU-20日本代表メンバー発表 21日にセネガルとの初戦へ ~FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023
2023年05月09日
5月8日(月)、FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023に出場するU-20日本代表メンバーが発表されました。
発表記者会見に臨んだ冨樫剛一監督は冒頭、「日本がシーズン中ということもあり、たくさんの方に協力、ご尽力いただきました。特にJリーグの各チーム、大学の関係者に多大な協力をいただき、誠に感謝しています」と述べた上で、「物凄く選手に力が付く大会に参加できる」と胸を躍らせます。
発表されたメンバー20名は、予選を兼ねて開催された3月のAFC U20アジアカップウズベキスタン2023のメンバーが軸。タフな国際大会を戦い抜いた選手たちに、新たにドイツでプレーするDFチェイスアンリ選手(VfBシュツットガルト)、MF福井太智選手(FCバイエルン・ミュンヘン)の二人を加えた編成となりました。最終的には、ここにはもう1名の選手が追加される予定です。
アジア予選から登録選手数が2名減る中での選考となったこともあって難しい判断を迫られた冨樫監督は最も難しかった要素を「ポジションバランス」と明かしつつ、アジアから世界にステージを移すに際して加えた欧州でプレーする二人についてこう明かします。
「より強度を高く、よりスピーディーに、そして高さを含めてアジアで戦ったときよりももっと良くしていかないといけない。彼らのいま戦っている日常が間違いなくワールドカップのレベルに近い」
日本でプレーする選手とは違う日常を過ごしている二人を加えることで、よりチームとしてのスケールアップを図りたい考えです。
チームが掲げる目標は「世界一」。これはこのチームが立ち上げられた当初、選手たちにも問いかけて話し合った上で定められた目標です。冨樫監督は以前から「実際にフランスやアルゼンチンといった強国と対戦しても、『絶対に勝てない相手だ』という感覚は今の選手たちにはありません。世界に出ていくことが当たり前になった環境で育ってきた彼らにとって、世界大会で優勝を目指すという目標設定はむしろ自然なもの」と語っています。
4年前の前回大会では同じアジアの韓国がラウンド16で日本を破った勢いのままに勝ち残って準優勝を飾っている現実もあり、夢物語として設定された目標ではありません。しかし当然ながら楽に達成できるものでもなく、「決して簡単なものだとも思っていない」(冨樫監督)高い目標を抱いて大会に臨みます。
チームは11日に日本を出発し、24時間以上のフライトを経て南米大陸のアルゼンチンへ移動。大会に備えてのキャンプに入ります。15日には開催国のU-20アルゼンチン代表と最後の強化試合をこなし、21日に行われるU-20セネガル代表との初戦に備えることとなります。
「多少の粗があっても、この彼らが成長していって3年後のFIFAワールドカップに日本代表として入ったらどうなるだろうと観ている方が想像してワクワクできるような戦いをしたい」
常日頃からそう語ってきた冨樫監督。未来の日本サッカーを担う若武者たちの戦いが、地球の裏側を舞台に始まろうとしています。