U-20日本代表は17日(水)、FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023の初戦・対セネガル戦を4日後に控え、本格的な調整をスタートしました。

午後から行われたトレーニングで、冨樫剛一監督がチームに伝えたテーマは「バトル」。

パス＆コントロールやストレッチなどで身体を温めると、GKをつけた状態で2対1や3対2、4対3を繰り返し、数的優位の状態でゴールを目指します。攻撃サイドも守備サイドも最後まで食らいつき、互いに譲りません。最後は狭いピッチのなかでゲーム形式を行い、約1時間半のトレーニングを締めくくりました。アルゼンチンに入って約一週間。はじめは「身体が少し重い」「思うような動きができなかった」と口にしていた選手たちも環境に順応しつつあります。ここから、対セネガルを意識したメニューに取り組みつつ、コンビネーションをさらに高めていきます。

チームはこの日からFIFAが手配するトレーニング会場、ホテルに入りました。約1か月半前に開催が決まり、開催都市では、急ピッチで大会準備が進められています。競技や選手に関わる部分は、FIFAのマッチダイレクターなどが基盤をしっかり支え、選手たちがストレスなく開幕を迎えられるよう、大会に向けたプロセスを滞りなく運用しています。夕食後にはFIFAチームアライバルミーティングに全選手・スタッフが参加し、アンチドーピングやインテグリティ、レフェリングに関する確認ごとを共有しました。

前日の16日(火)には在アルゼンチン日本大使公邸、ブエノスアイレス日本人学校にお招きいただき、温かいエールを受け取ったU-20日本代表。初戦が行われるラ・プラタも、多くの日本人や日系の方々になじみのあるエリアです。日本の初戦は21日18時（日本時間22日6時）キックオフです。

選手コメント

DF #13 チェイスアンリ 選手（VfBシュツットガルト／ドイツ）
僕の仕事は常にゼロでおさえること、ゼロでおさえてセットプレーで点を決めることです。（この世代にはひさしぶりの合流でしたが）いい声かけもできてきましたし、トレーニングでも違和感はなかったです。
セネガルは速くて、大きい選手もいます。こういった相手とやるのは好きなので、チームで声をかけながら無失点に抑えたいです。組織で守らないと守れないですし、個人でも絶対に負けないという気持ちでやりたいです。
センターバックは経験も必要だと思うので、どんどん試合に出ることによって成長したい。この大会は人生で1回。いろんな人が見ているので、後悔しないように、最初から100%を出して、自分の名前を世界に売りたいという気持ちでやっています。

FW #9 福田師王 選手（ボルシアMG／ドイツ）
アルゼンチンとの練習試合は、得点を決められなかったことが全然だめだったなと思っています。練習試合ができてよかったです。（ドイツでプレーするようになり）フィジカルの部分では、筋トレの量も増やして体重も増えてきました。決定力も高くなったと思いますし、ボールを収めること、背後に抜ける回数などいろんなプレーを意識しながら、毎試合点を決めることを心掛けています。
大会初戦は難しいと思うので、早い段階で先制点を決めて、いいかたちで勝利できるように頑張りたいです。日本のために戦いたいなと思っていたのでメンバー入りは嬉しかったです。ここがゴールではないので、選ばれたからには結果を残さなければいけないと思います。

FW #11 坂本一彩 選手（ファジアーノ岡山）
徐々にコンディションが上がってきていると感じています。何回も動き出しを繰り返すことが自分の強みなので、その回数をどれだけ増やせるかだと思っています。自分の強みの質を上げていき、チームとしてのコンビネーション、力をもっと上げていきたいなと思います。アルゼンチン相手にも、十分戦えるプレーの力はここまでつけてこられていると思うので、あとはチームとして試合でどれだけそれを発揮できるかです。ワールドカップは初めてなので、まずは楽しみたいです。世界が注目している大会。自分の良さを出して、世界に自分を知ってもらいたいと思います。

FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023

大会期間：2023年5月20日(土)～2023年6月11日(日)
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