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U-20フットサル日本代表候補 バルドラール浦安とのトレーニングマッチに敗戦してキャンプ最終日を終える
2021年05月03日
4月30日(金)より福島県で活動をスタートしたU-20フットサル日本代表候補は、5月1日(土)に2部トレーニングを実施、その後トレーニングマッチを行う鹿嶋へ移動しました。最終日の3日目はバルドラール浦安とのトレーニングマッチを行い、4-10という結果で2021年最初のトレーニングキャンプを終えました。
キャンプ2日目は夜の移動を考慮して比較的早い時間から午前のトレーニングを実施しました。翌日に控えたバルドラール浦安とのトレーニングマッチに向けて、初日のトレーニングで課題になった部分やチーム戦術の確認を行い、昨年からの活動に更なる上積みを図りました。夕方のトレーニングを終えてから選手たちは夕食を取り、宿泊先のスタッフの皆さんに見送られながら茨城に向けて出発しました。
最終日は滝田学選手や石田健太郎選手といったフットサル日本代表に何度も招集されている選手を要するバルドラール浦安と20分×3本のトレーニングマッチを実施しました。試合前のミーティングで木暮監督は、公式戦と同じ気持ちで100%の力を全員で出し切ってプレーするようメッセージを伝えてピッチへ送り出しました。
キャプテンマークを巻いた毛利元亮選手、金澤空選手、倉科亮佑選手、甲斐稜人選手、中澤航選手がスターティング5に名を連ねました。チームの狙いである相手コートで攻撃的に長くプレーするべく、キックオフ早々に選手たちは相手陣地へ押し込み、積極的にシュートを狙いますがなかなかネットを揺らすことができません。すると相手のキックインから一瞬の隙を突かれて失点を喫し、ビハインドを背負った展開となります。思うように得点が奪えず相手のカウンターを受けることが増えてくるとファウル覚悟で相手のチャンスを摘んでいきますが、第1ピリオド7分で日本が5ファールとなってしまいます。思い切ったディフェンスができなくなる中、左サイドを駆け上がった金澤選手のパスを受け取った毛利選手が相手を押さえながらボールをキープし、GKの横を抜く執念の同点ゴールを奪い同点に追いつきます。勢いに乗っていきたいチームでしたが、その後は相手の巧みな試合運びで立て続けに失点してしまい、第1ピリオド1-3で折り返します。
第2ピリオドに入る前に木暮監督よりシンプルなプレーを心掛けて、質の部分で相手を上回るよう指示が出ます。その言葉を体現するように、短いパスを繋ぎながら相手コートでプレーする時間が増えていき、23分に試合が動きます。自陣の深いところからピヴォの位置でポジションを取っていた甘利斗亜選手がボールを抑え、その落としを受けた山中翔斗選手のシュートがゴールに吸い込まれ、スコアを2-3とします。更に30分にはGKの中澤選手のロングスローを押さえた毛利選手が倉科選手にラストパスを送り同点ゴールを奪います。そこから勢いに乗りたかったところでしたが、自分たちのパスミスやボールロストから失点を重ね、柴山選手が自ら所属するチームからゴールを奪うも第2ピリオドを4-8で終えます。
第3ピリオドではここまで出場が無かった成田宇弘選手と岡本仁選手が交互にゴールマウスを守り、チーム全体で追加点を奪いに果敢にチャレンジしましたが逆にカウンターを受け、最終スコア4-10で敗れました。
トレーニングキャンプの総括として木暮監督は代表ウェアを着ることの自覚、ピッチ外の振る舞い、そして所属チームに戻ってから今回浮き彫りとなった課題を個人としてどう取り組むかが重要になることを改めて説明し、解散となりました。チームはオーシャンカップの中止を受けて、来週より当初予定していた大会期間で最終日にトレーニングマッチを予定したトレーニングキャンプを再度行う予定です。
監督コメント
木暮賢一郎 監督
この様な状況下の中、開催にご尽力頂いた関係者の皆様、そして鹿嶋まで来ていただいたバルドラール浦安のスタッフ、選手の皆さんに感謝しております。フットサル日本代表で長い時間を共に過ごした小宮山監督だからこそ、日本の未来に繋がるこの活動に理解を示してくれたのだと思います。
移動の連続でかなりの強行スケジュールの中、選手達はタフに取り組んでくれました。世界で勝つ為にはタフな環境の中で精度の高いプレーが要求され、わずかなミスを逃さない相手に対して上回らなければなりません。その事を痛感出来たという意味では、素晴らしい合宿になったと感じています。若い選手達にとっても簡単では無い状況が続きますが、引き続き彼らに熱い声援を送って頂けたらと思います。
選手コメント
GK 中澤航 選手(湘南ベルマーレLONDRINA)
まず、今回のトレーニングキャンプを開催にするにあたって関わってくださった方々ありがとうございます。自分は前回の代表候補キャンプに参加できず、とても悔しい思いをして、トレーニングから意識して自分に向き合ってきました。最終日の試合で良かったところはチームのコンセプトとしてあるGKを使った、プレス回避が自分の中で上手くできた点です。逆に、課題としてはブロッキングのタイミング、形など細かいところをこれから修正していかなくてはいけないと感じました。このチームでの活動は長くは続かないので、練習のうちから一回一回の強度や意識を変えていきたいと思います。
FP 黒田智暉 選手(Y.S.C.C.横浜)
まず今回のトレーニングキャンプを行うにあたって、急な場所変更にも対応して下さったJヴィレッジや鹿嶋の方々、代表スタッフの方々に感謝しています。
上記にもあるように福島へと開催場所が変更になり、長距離のバス移動がありました。このようなスケジュールにも対応していかなければならなかったのでコンディション維持には気をつけました。
最終日のトレーニングマッチでは思うようなプレーや結果を残すことが出来ませんでした。この現実を受け止め、次に繋げるためのトレーニングを自チームでも行っていきたいと思います。
FP 甘利斗亜 選手(フウガドールすみだ)
このような厳しい状況下で、私達の活動を理解し、受け入れてくださった全ての方に感謝します。
今回は2度目の招集ということもあり、前回の活動時に出た課題についてしっかりと向き合い普段の練習に取り組んで来ました。高い目標をもった選手たちとのトレーニングは、活動する中で学べることが沢山あり、刺激的な時間を過ごすことができました。自分の通用する部分、足りない部分を整理して、更にレベルアップした姿で代表のウェアを着用出来るよう日頃のトレーニングに取り組みたいです。
FP 中島圭太 選手(エスタボンU-18)
まずこのような状況下で合宿が開催されたことに本当に感謝したいです。
3日間素晴らしい強度でプレーすることができ、自分の課題も明確に感じられました。
クラブに戻って自分の課題と向き合い、また成長した姿で代表チームに戻って来たいと強く思いました。