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U-20日本女子代表、世界一を目指しいよいよワールドカップ決勝の舞台へ
2022年08月28日
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022を戦うU-20日本女子代表は、史上初の大会連覇が懸かる決勝を前に、準決勝から中2日で準備を行いました。
ブラジルに2対1で勝利した準決勝から一夜明け、26日(金)午前にチームはトレーニングを実施しました。前日の試合に出場したメンバーを中心としたグループはリカバリーメニューを行い、ウォーキングやボールを使ったライトワークなどに取り組みました。中3日の準備期間が続いた準々決勝、準決勝より1日短い日数で迎える決勝となるため、これまで以上に効果的な回復が求められる中、リラックスした空気感で心身をリフレッシュさせました。トレーニング組はウォーミングアップなどを行った後、短時間のセットを複数回行うスモールサイドゲームで攻守に粘り強くプレーする意識を高めました。
27日(土)は小雨が降る中でトレーニングが始まり、ウォーミングアップからフルコートでの戦術確認、セットプレーの確認に取り組みました。チームは大会後に解散となるため、この日の練習が約1年3ヶ月に渡り日々を過ごした仲間との最後のトレーニングとなりました。選手、スタッフでの集合写真も撮影し、決勝戦を前にチームは改めて結束を強めました。
午後は池田太監督と杉澤海星選手が大会の公式会見に出席し、2大会連続となったスペインとの決勝戦に向け意気込みを語りました。池田太監督はここまで勝ち上がってきたチームを「試合ごとに成長してきた。タフなグループステージを制し、ノックアウトステージでも選手たちがトライを続け新しい扉を一つずつ開いてくれた」と表現し、今大会を通して積み重ねた経験が成長を促したと話しました。またスペインについては「素晴らしいサッカー文化を持つ国と戦えること、明日素晴らしい時間を共有できることが嬉しい」と語り、4年ぶりの決勝での対戦を心待ちにしました。杉澤選手は「決勝の舞台に立てて嬉しい、最高のチームで最後まで勝利を目指し、楽しみながらプレーしたい」と、ワールドカップの頂点を競う試合に臨めることの喜びを語りました一方、スペイン・Pedro López監督は「ライバルだが日本のプレーを見ることは楽しい、明日はすべての手段を使い尽くして戦いたい」と日本への賛辞とともに、明日の一戦で全力を尽くすことを誓いました。
スペインはグループステージ初戦でブラジルと引き分けたものの、その後はすべて90分で勝利を挙げ決勝まで上り詰めました。ここまで7ゴールを挙げて得点ランクトップに立つ背番号9 Inma Gabarro選手を中心に、高い個々のスキルをベースにチームとしても高い組織力を構築し、日本との一戦に臨みます。試合は28日(日)20:00キックオフ(日本時間29日11:00)、J SPORTSとBSフジで生放送の予定です。
監督・選手コメント
池田太 監督
スペインには個々にスキルの高い選手がいて、身体能力の高い選手も攻撃の中にいます。得点が取れるストライカーなど、要所、要所に良い選手がいて、良いポジションを取ってボールを動かしてくるチームという印象です。4年前に戦った時から監督も継続されているので、全く同じチームではないですが、全体的なイメージとしては似ていて、しっかりしたチームだと思っています。
試合が始まってみないとわかりませんが、決勝という舞台なので、お互いに今までやってきたことを見せる試合になると思っています。その中でキックオフした後の相手の変化にも対応していきたいです。
タフなグループステージで1試合ごとに戦いながら成長してきました。チームで積み上げてきたことはもちろん、実際にピッチで起きていることへの対応力、相手に対してピッチ上で選手たちが話して解決策を見つけることや、準備段階でのコミュニケーションの質、自主性の成長を感じています。
このワールドカップという舞台で、国と国との戦いですが、本当にサッカーを愛している者同士の戦いの中、戦った後に感謝を示したり手を差し伸べたり、仲間を大切にする行動を選手たちは取ってくれています。こちらから何を言ったわけではなく自然にそうしたことができることを微笑ましく思います。
DF #3 長江伊吹 選手(AC長野パルセイロ・レディース)
約1年半過ごしてきたチームの集大成として、明日は一番良い内容で、それでも結果も求めて、最後は笑って締めくくれればと思います。
スペインは日本と似ている部分がたくさんあると思います。FWの9番、11番の選手はとても技術がありますし、スピードもあります。9番の選手は得点ランクトップですが、それでも絶対に明日はやらせません。ここ数試合は後半から相手が圧力を掛けてくるところがあるので、粘り強い守備が鍵になると思います。明日も相手の時間帯になる場面もあることが予想されますが、そこで自分たちがいかに身体を張って守れるかが大事です。前線の選手も終盤でも走って守備をしてくれていますし、攻撃陣に助けられているので、攻撃を助ける意味でも守備は失点ゼロで戦いたいです。
MF #15 天野紗 選手(INAC神戸レオネッサ)
ブラジル戦は押し込まれる時間が続いていた中で自分が出場して、アンカーのところでインターセプトをすることや、FWにボールが入った時に挟み込んで奪うことを意識していました。試合後はみんなすごく喜んでいましたが、ロッカーではスペイン戦に向けてポジションが近い選手同士で話し合っていたので、次の試合への準備はそこから始まっています。
リベリアでの直前合宿はそうでもありませんでしたが、試合が始まってからは本当にあっという間です。すごく充実していたということだと思いますし、試合に向けてみんなで練習や対戦国の分析をして、それを試合で発揮してというサイクルを繰り返していたから充実しているのだと思います。
FW #11 浜野まいか 選手(INAC神戸レオネッサ)
ブラジル戦は勝てて良かったですが、前半からもっと日本らしい攻撃で、前半のうちにもっと点を決めておきたかったです。スペイン戦は、ラストパスなど攻撃の最後のところをしっかりとつなげて、勝って、世界一になりたいです。
海外の選手はフィジカル、身体が強いので、そこで勝負したら負けることはわかっているので、正面からぶつからずにその勢いをもらう、という事を意識しています。2トップはなるべく近くでプレーをして、目を合わせることを意識しています。スペースを共有しながらプレーしています。
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022
大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表
ノックアウトステージ
準々決勝 8月21日(日) 20:00[現地時間] vs U-20フランス女子代表
準決勝 8月25日(木) 20:00[現地時間] vs U-20ブラジル女子代表
決勝戦 8月28日(日) 20:00[現地時間] vs U-20スペイン女子代表