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U-21日本代表、タイに勝利しノックアウトステージ進出決定 ~AFC U-23選手権中国2018~
2018年01月14日
U-21日本代表は13日(土)、中国の江陰市でAFC U-23選手権中国2018のグループB第2戦・対U-23タイ代表戦に臨み、DF板倉滉選手の2試合連続ゴールにより1-0で勝利しました。
日本戦の前に行われたパレスチナ対朝鮮民主主義人民共和国の試合が1-1のドローに終わったため、この試合に勝利すればグループステージ突破が決まる状況で迎えた一戦。U-21日本代表は、10日(水)の第1戦から先発4名を入れ替え、スリーバックの右に原輝綺選手、左のウイングバックに遠藤渓太選手、右のシャドーに髙木彰人選手、トップに田川亨介選手を配置して試合をスタートさせます。
守備的なタイに対し、日本は序盤からボールを保持して主導権を握ります。まずは5分、岩崎悠人選手からのパスを受けた遠藤選手が左から中へ切り込み、思い切ってミドルシュートを打っていきます。藤谷選手も負けずと右からクロスを上げていきますが、中央で合わせることができません。13分には、「もう少し前に関わるプレーを増やしたい」と試合前に語っていた井上詩音選手が持ち上がり、DFの間にパスを通します。これに田川選手が抜け出すも、シュートは枠外へ。セットプレーでも15分にはCKから立田選手がシュートを放ちますが相手GKに防がれ、16分の板倉選手のヘディングはタイGKが正面でキャッチします。タイの粘り強い守備に対し、日本は攻撃をしかけていきますが、シュートの精度、最後のパスが合わないなど、なかなか得点に結びつけることができません。逆にタイは日本のボールを奪うと一気にゴールに迫ろうとしますが、これには日本が落ち着いて対応し、ピンチには至りません。
後半、森保監督が「コンビネーションやサイド、遠めの位置からなど、ゴールをこじ開けるためにいろいろな形で得点チャンスを見せてくれた」と振り返ったように、日本は勢いを緩めることなく、じっくりと得点を狙いにいきます。ディフェンスラインの原選手が積極的に攻め上がって攻撃に厚みを出せば、両サイドの遠藤、藤谷選手もサイドからタイの守備を崩そうと試みます。63分には岩崎選手に代わって森島選手が、73分には髙木選手に代わって旗手怜央選手がピッチへと送り込まれます。86分、井上選手からボールを受けた遠藤選手が中に切り込んで田川選手へ。身体をうまく反転させながらシュートまで持ち込みますが、GKに防がれます。88分にもCKからこぼれたところを田川選手がシュート、GKに弾かれたボールに旗手選手が合わせますが右ポストを叩きます。90分、試合が動いたのはセットプレーの流れからでした。「いつもだったらショートパスや中に入っていくプレーを選択していた」という井上選手がふわりと前線に上げたクロスを田川選手が頭で落とし、詰めていたDF板倉選手が右足でゴールネットを揺らします。アディショナルタイムは5分。タイのFKをGK小島選手が難なくキャッチすると、間もなくして試合終了。U-21日本代表が1-0で勝利し、勝ち点を6に伸ばしました。
この結果、日本はグループBの2位以上が確定し、ノックアウトステージ進出を果たしました。16日(火)に朝鮮民主主義人民共和国と第3戦を戦い、グループ1位になればAグループ2位と、2位になればAグループ1位と準々決勝で対戦します。
監督・選手コメント
森保一 監督
2戦連続で、無失点で勝利を掴んだことは良かったですし、(第1戦と比べ)攻撃面において後半により多くの得点チャンスを作ってくれました。得点はセットプレーからでしたが、相手の出方を見ながら、落ち着いて、どう力を出せるかを考えて実践してくれました。集中力を失いかける時間帯があっても、選手たちが声を掛け合って続けてプレーしたことがこの結果につながりました。次はノックアウトステージを見据えて首位突破がかかる一戦となりますが、我々はまだ始動したばかりのチーム。一戦一戦戦い、ベースアップしていきたいです。
DF #4 板倉滉 選手(ベガルタ仙台)
(ゴールが)入った瞬間、びっくりしました。攻めているなかで、点が入らなくて難しい試合でした。ピッチ上は全員攻撃・全員守備、また試合に出ている選手も出ていない選手も含めて、チームが一つになったからこその勝利です。次に対戦する朝鮮民主主義人民共和国はフィジカルも強く、スピードもある相手。初戦、第2戦と同じように難しい試合になると思いますが、チームとして成長していけるよう、トレーニングからしっかり準備したいと思います。
MF #11 遠藤渓太 選手(横浜F・マリノス)
ゴールが奪えないなか、サッカー自体はしっかりしていましたが、最後の部分が課題として残りました。強引にでも、もっとシュートを打っても良かったです。周りと動くタイミングを合わせられるようになっていけば、チームとしてもっと良くなっていくと思います。ウイングバックは普段プレーしているポジションとは違いますが、ポジショニングを含めてしっかり振り返って勉強していきたい。縦や中に入っていくプレーにおいて、もっと突き詰めて、プレーの精度を上げ、ゴール、アシストという結果を残したいです。
MF #13 岩崎悠人 選手(京都サンガF.C.)
攻撃のかたちとしては思い通りにいかなかったですが、得点をねじ込んで、ノックアウトステージ進出を決められたことは良かったです。今日はシャドーのまわりにスペースがあったので、前に出ることを意識しましたが、前を向いたあとの精度がまだまだ足りませんでした。今日は間で受ける意識が強かったですが、個人的にはもう少し背後の動きが見せられれば良かったと思います。
MF #16 井上潮音 選手(東京ヴェルディ)
相手が引いてくるなか、サイドや中央からの攻撃などいろいろと試行錯誤を90分間重ねて、最後に点が取れたのは良かったです。自分がさらに前に入っていくことで点が取れそうなイメージがあったので、初戦よりも、ひとつ前の位置で受けて、(相手にとって)危険なプレーをしようと心がけました。ゴールに近い位置で、アシストだけではなく、自分が得点を取る気持ちでプレーしました。
スケジュール
AFC U-23選手権中国2018 | ||
---|---|---|
1月9日(火) | AM/PM | トレーニング |
1月10日(水) | 1-0 | vs パレスチナ(Jiangyin Sports Center) |
1月11日(木) | 未定 | トレーニング |
1月12日(金) | 未定 | トレーニング |
1月13日(土) | 1-0 | vs タイ(Jiangyin Sports Center) |
1月14日(日) | 未定 | トレーニング |
1月15日(月) | 未定 | トレーニング |
1月16日(火) | 16:00 | vs 朝鮮民主主義人民共和国(Jiangyin Sports Center) |
1月17日(水) | 未定 | トレーニング |
1月18日(木) | 未定 | トレーニング |
1月19日(金) | 16:00/19:30 | 準々決勝(Jiangyin/Changzhou) |
1月20日(土) | 未定 | トレーニング |
1月21日(日) | 未定 | トレーニング |
1月22日(月) | 未定 | トレーニング |
1月23日(火) | 16:00/19:30 | 準決勝(Changzhou/Kunshan) |
1月24日(水) | 未定 | トレーニング |
1月25日(木) | 未定 | トレーニング |
1月26日(金) | 16:00 | 3位決定戦(Kunshan Sports Center) |
1月27日(土) | 16:00 | 決勝戦(Changzhou Olympic Sports Center) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
AFC U-23選手権 中国2018
大会期間:2018年1月10日(水)~1月27日(土)
日本代表戦:
第1戦 1月10日(水) vs パレスチナ代表
第2戦 1月13日(土) vs タイ代表
第3戦 1月16日(火) vs 朝鮮民主主義人民共和国代表
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