AFC U23アジアカップウズベキスタン2022のグループD第2節が現地時間6日(月)にパフタコールスタジアムにて行われ、U-21日本代表はU-23サウジアラビア代表と対戦しました。

サウジアラビアは今大会に向けてフル代表でプレーする選手たちも招集し、3月のドバイカップU-23で対戦したときよりも強力な陣容を整えてきていました。大岩剛監督は試合前日、「優勝候補だと思いますし、あれだけフル代表に絡んでいる選手がいるので、やりがい、対戦のしがいもある。我々の準備してきたものを出せる試合にしたい」と意気込んでいました。

日本はUAE戦の先発から3名を入れ替えてこの試合に臨みます。右サイドバックに半田陸選手（モンテディオ山形）、中盤に山本理仁選手（東京ヴェルディ）、そして右サイドの攻撃的な位置に藤尾翔太選手（徳島ヴォルティス）が新たに入りました。

また中盤の形を変えてサウジアラビアのプレッシングに対して効果的なビルドアップを行える準備を整えます。

日本はGKに鈴木彩艶選手（浦和レッズ）、DFは右から半田選手、鈴木海音選手（栃木SC）、チェイス・アンリ選手（VfBシュトゥットガルト）、DF加藤聖選手（V・ファーレン長崎）、中盤の中央に山本選手とMF藤田譲瑠チマ選手（横浜F・マリノス）、2列目の右に藤尾選手、左に斉藤光毅選手（ロンメルSK）、トップ下に鈴木唯人選手（清水エスパルス）、最前線にFW細谷真大選手（柏レイソル）が入りました。

前半は一進一退のタフな攻防となります。山本選手が「相当暑くて思うように体が動かなくて、そこはサウジアラビアも一緒で動けなかったのだと思う」と振り返ったように、暑さの影響で活動量も上げづらい中、日本はセットプレーも含めた多様な形からチャンスを掴みますが、36分の斉藤選手のシュートが相手GKに防がれるなど、なかなかゴールを奪えません。

サウジアラビアもカウンターから日本ゴールに迫るシーンを作りますが、日本の守備陣は初先発の半田選手を含めて冷静に対応。GK鈴木彩艶選手も隙を作らずにやり過ごします。そして大岩監督が「最後にギアを上げる予定だった」という勝負の時間帯を迎えますが、その直前の79分でした。藤尾選手が相手選手と空中で競ったプレーがVARの助言に基づくオンフィールドレビューを経て、主審から退場に相当するという判定を受けて、レッドカードの提示を受けてしまいます。

一人少なくなった日本は、すかさずMF松岡大起選手（清水エスパルス）、FW中島大嘉選手（北海道コンサドーレ札幌）を投入して攻守のバランスを整え、一人少ない中での破綻を防ぎながら、状況によって1点を奪いに行く形に切り替えます。

その中で勝ち切ることはできませんでしたが、終盤にも好守を見せた鈴木彩艶選手が「数多くチャンスはあったのでそこを決め切れていたらベストでしたけれど、逆に一人少ない状況の中で最後守備陣と連係して勝ち点1取れたことは非常に大きなことだと思います」と振り返ったとおり、しっかりと完封した上での勝ち点1を掴み取り、次戦へ繋げました。

グループステージ最終節となるU-23タジキスタン代表との第3戦は9日(木)に行われます。

監督・選手コメント

大岩剛監督
われわれは純粋にチャンピオンを奪い取るためにこの場へ来ました。経験を積みに来たわけではありません。しっかりと1試合1試合の勝利を目指して戦うことが、結果として彼らの経験になるとも思っています。今日の結果も、非常に悔しい気持ちです。それはコーチングスタッフと選手たちが共有する思いですし、勝ち点3を獲りたかったゲームです。ただ、前半から対サウジアラビア戦に向けての準備を非常によくやってくれた選手たちのプレーは、非常に高く評価してもいます。

DF #22 チェイスアンリ選手（VfBシュトゥットガルト）
特に前半は良い形で攻めていたのですが、決めるところで決められなくて苦しい試合になってしまったと思います。自分としてもセットプレーのヘディングで、もっとボールを呼び込んでいかないといけませんでした。2試合目になって体も慣れてきたところはあります。退場する選手が出た中で、失点ゼロで抑え切れたのは良かったと思います。

MF #7 山本理仁選手（東京ヴェルディ）
内容的には3月のドバイカップU-23で対戦した際よりも前半からチャンスを作れていましたし、後半も自分たちでビルドアップしながら相手の隙を見ての攻撃ができたと思っています。ただ、仕留め切れませんでした。もっと精度を上げないといけません。最後に藤尾選手が退場してしまった上での戦いになりましたが、そこでチームとして戦って守り切れたのは良かったと思っています。

MF #18 鈴木唯人選手（清水エスパルス）
前半の戦いの中で仕留めないといけなかったと思います。手応えはありましたし、内容としては勝ちゲームだったと思っていますし、前半の内にゴールを決めることが必要でした。藤田選手と山本選手がボールを動かしてくれるので、自分はライン間で受けることと、状況を観ながら相手のサイドバック裏へ抜け出すことを意識していました。何回か前向きでボールを受けてチャンスになる場面もありましたし、ああいうところで仕留め切れる選手にならないといけないと改めて感じています。

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AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022

大会期間：2022/6/1(水)～2022/6/19(日)

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