ブラジルに渡ったオリンピック日本代表は、7月23日、早速二部練習を行いました。

気温31℃、湿度53％とブラジルらしい気候の中、チームは前日に続きコンディショニングを整えることに重きを置いたメニューを午前中からこなします。手倉森監督から「なにをしにブラジルへ来たかという頭のコンディショニングと、時差調整と諸熱対策という体のコンディショニングを描きながらしっかり整えていこう」と声がかかると、選手たちはランニング、ストレッチ、ハムストリングと臀部のプリベンショントレーニングを精力的に実施。そして、2人1組でリフティングパスやドリブリングなど9つの種目をこなす技術系のサーキットでしっかりと汗を流して午前の練習を終えました。

午後には発熱のため日本を遅れて出発した井手口陽介選手が合流しました。

別メニューの井手口選手を除いて、選手たちはYo-Yoテストから午後の練習をスタートさせます。その後は、6人組でのパス＆コントロールや6対6＋6のポゼッション、フォーメーションでのコンビネーション練習を行い、オーバーエイジの選手が合流してから初めての戦術的な練習を実施しました。最後はハーフコートでの9対9＋GKの変則的なゲーム形式の練習。オーバーエイジ、U-23年代、トレーニングパートナーと様々な年代で構成された選手たちは、非常に良い雰囲気でこの日の練習を終えました。

オリンピックの試金石となるブラジル戦まであと一週間。チームのコンディションは徐々に高まりを見せています。

選手コメント

MF #18 南野拓実 選手（ザルツブルク/オーストリア）
オリンピック日本代表に選ばれたことは非常に光栄ですし、日本の代表としてメダルを取れるように頑張ります。ブラジルに到着して、オリンピックがいよいよ始まるという実感が湧いてきました。日中は暑いですが、夕方は意外と涼しいので、良い準備をしていきたいです。クラブで試合をこなしてきたのでコンディションに問題はありません。ブラジルでコンビネーションの部分を高めていければ良いと思います。オーバーエイジの3選手とは実践的な部分ではまだそこまでやれていませんが、自分たちにとって色々な部分でプラスになる選手たちなので、そういう人たちの力を借りて本番に向けてやっていきたいです。攻撃の選手なので、ゴールとアシストを奪っていきたいと思いますし、良いチームと対戦できるので全力でぶつかっていきたいです。

MF #9 矢島慎也 選手（ファジアーノ岡山）
ここからが本番です。まずはブラジルの空気、気候や時差に慣れたいと思います。これだけ長い移動は初めてで少し疲れましたが、昨日と今日でだいぶ回復しました。背番号9は自分でも似合わないと思いますが、小学校の頃に9番をつけていて結構点を取っていたので縁起が良いですし、9番でゲームメイクする選手はなかなか居ないので、そういうところ見せられたら良いなと思います。ラストパスや点に絡むところは見せたいと思いますし、9番なので点も取らないといけないと思います。監督がずっと言っているように、メダルを取って新しい歴史を作りたいと思っています。チーム全員でそこに乗っかっていきたいです。ブラジル戦は、世界のトッププレーヤーと同じピッチに立つ機会がこれまでなかなか無かったので、非常に楽しみです。

MF #14 井手口陽介 選手（ガンバ大阪）
発熱が続いたため一人で来ることになったのですが、迷わずに来られたので安心しました。ブラジルに来たという実感はまだあまり湧きませんが、徐々に練習するにつれて湧いてくると思います。発熱で体重が減ってしまったので、西シェフの美味しいご飯をいっぱい食べて元気をつけたいと思います。オリンピックでも（自分の強みである）球際での勝負やハードワークする部分を見てほしいです。ボランチが4枚いて競争は激しいですが、自分の持ち味を出していけばスタメンも取れると思いますので、しっかり自分の色を出していきたいです。30日はブラジル相手にどれだけやれるか、みんなも楽しみにしていると思いますし、自分自身も楽しみです。ブラジルが相手でもできる、ということをしっかり見せつけたいです。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。