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U-23日本代表 総合力を示すグループ3連勝
2016年01月20日
AFC U-23選手権 カタール 2016(リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選)に出場しているU-23日本代表は、1月19日の現地時間16:30(日本時間22:30)から、Suhaim Bin Hamad Stadiumを舞台とするグループステージ第3節のサウジアラビア戦に挑みました。
第2節終了後に手倉森誠監督が示唆していたとおり、日本は第2節のタイ戦からスタメンを10人入れ替えました。システムもこれまでの4-4-2から4-3-3へ変更します。
今大会初出場の選手が4人含まれる布陣ですが、日本は落ち着いて試合に入ります。最初のチャンスは17分でした。井手口陽介選手の左CKを奈良竜樹選手がヘディングで合わせます。テクニカルエリアで戦況を見つめる手倉森監督も、思わず身を乗り出した場面でしたが、シュートは惜しくもゴール右へ逸れていきました。
27分にはさらなるビッグチャンスが訪れます。井手口選手の左CKに飛び込んだ植田直通選手が、相手のマークを振り払ってフリーでヘディングシュートを放ちます。これもまた相手GKの好守に遭い、得点には至りません。
それでも、最初にゴールネットを揺らしたのは日本でした。31分、敵陣で相手をかわした大島僚太選手が右足を振り抜くと、およそ40メートルのロングシュートがゴール左上へ突き刺さりました。1-0とした日本は、リードを保ってハーフタイムを迎えます。
エンドが入れ替わった後半も、序盤から日本が主導権を握ります。53分には、追加点を生まれました。南野選手が右サイドからドリブルで持ち込み、横パスを出します。走り込んできた井手口選手が、右足インサイドのワンタッチシュートでゴール右スミへ流し込んだのです。
57分、サウジアラビアにPKを与え、日本は1点差に詰め寄られます。しかし、選手たちは冷静にゲームを運んでいきます。
手倉森監督は66分にアンカーポジション(中盤の底)の三竿健斗選手を下げ、浅野拓磨選手を投入します。システムも4-4-2へ変更されました。浅野選手のスピードは日本の攻撃に奥行きをもたらし、なおかつ相手守備陣にストレスを与えます。3点目を奪うことはできませんでしたが、サウジアラビアにも好機を許さず、日本は勝利をつかんだのでした。
3試合で22人の選手がピッチに立ったグループステージは、手倉森監督が求めたチームの総合力を示すものでした。22日のノックアウトステージ(準々決勝)に向けて、チームは20日10:30(日本時間16:30)から練習を行います。
監督・選手コメント
手倉森誠 監督(U-23日本代表監督)
タイとの第2節で表現できたコンパクトさを、サウジアラビアに対してもコントロールしながら保つことができました。PKを与えた場面で慌ててしまったのはもったいなかったですが、グループステージの3試合を戦って、失点しないメンタリティーは整ってきています。ノックアウトステージでは失点をしなければ勝てる可能性は高まるという意識が必要で、今日も勝ち急がない戦い方が少し出ていたのかなと思います。このチームは、勝ち続ける中でも常に課題を見つけ、それに向き合える集団です。1次予選から続いていた無失点は6試合目で途絶えましたが、今大会で優勝するための1失点と捉えるようにします。
MF #8 大島僚太 選手(川崎フロンターレ)
得点場面は相手を抜いたところでシュートを打とうというイメージがあって、スペースがあったのでリラックスして打つことができたかなと思います。グループステージで3勝できたのは大きいですし、手倉森監督が「サウジアラビアは準々決勝で対戦するイランに似ている部分もある」と話していたので、そういうものをイメージしながら勝てたのはよかったです。次の試合も、うまくいくことばかりではないと思います。その中でも割り切った戦い方や、チームが一つになって戦うことが大事だと考えています。
MF #18 南野拓実 選手(ザルツブルク/オーストリア)
2点目につながったプレーは、自分でシュートするイメージもあったのですが、相手がシュートブロックにきているのが見えたので、井手口選手にパスを出しました。結果が欲しかったので、アシストという仕事ができてよかったです。第1節より第2節、第2節より第3節と良くなってきており、僕だけでなく、チーム全体としてフィットしてきているとも感じています。しっかり勝ち切れたことは、次の試合につながります。ここからさらに厳しい試合になっていくので、チームとしてしっかり戦っていきたいです。
MF #19 井手口陽介 選手(ガンバ大阪)
結果を残せたことが一番大きかったです。3ボランチはこのチームでは初めてのことだったので、特に守備を意識しました。これまでの2試合は試合に出られずに悔しい気持ちがあったので、それを試合にぶつけようと思っていました。得点は落ち着いて打てたことが、本当によかったと思います。南野選手が中央に切り込んできた瞬間、打つかなと思ったのですが、パスがきたらトラップをせずにワンタッチで打とうと決めていました。ディフェンスの部分でボールを取り切れない部分など、まだまだ課題はありますが、ノックアウトステージでもチームに貢献できるように頑張っていきたいです。
JFA-TV
スケジュール
AFC U-23選手権 カタール 2016 | ||
---|---|---|
1月13日(水) | 1-0 | グループステージ第一戦 vs U-23朝鮮民主主義人民共和国代表 (@Grand Hamad Stadium) |
1月14日(木) | AM | トレーニング |
1月15日(金) | PM | トレーニング |
1月16日(土) | 4-0 | グループステージ第二戦 vs U-23タイ代表 (@Grand Hamad Stadium) |
1月17日(日) | AM | トレーニング |
1月18日(月) | 17:45 | 公式トレーニング(@Suhaim Bin Hamad Stadium) |
1月19日(火) | 2-1 | グループステージ第三戦 vs U-23サウジアラビア代表 (@Suhaim Bin Hamad Stadium) |
1月20日(水) | AM | トレーニング |
1月21日(木) | TBC | 公式トレーニング(@未定) |
1月22日(金) | 16:30 |
ノックアウトステージ準々決勝 vs U-23イラン代表 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
1月23日(土) | AM | トレーニング |
1月24日(日) | PM | トレーニング |
1月25日(月) | PM | トレーニング |
1月26日(火) | 16:30 |
ノックアウトステージ準決勝 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
1月27日(水) | AM | トレーニング |
1月28日(木) | PM | トレーニング |
1月29日(金) | 17:45 | ノックアウトステージ3/4位決定戦 (@Jassim Bin Hamad Stadium) |
1月30日(土) | 17:45 | ノックアウトステージ決勝 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
※時間は全て現地時間
AFC U-23選手権カタール2016(リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選)
準々決勝
1月22日(金) 日本時間 22:30キックオフ(予定)
カタール/ Abdullah Bin Khalifa Stadium
U-23日本代表 vs U-23イラン代表
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