第44回トゥーロン国際大会に参加しているU-23日本代表は、5月24日(火)に現地入り後、8日目の活動を行いました。

第1戦翌日のトレーニングと同じように、リカバリーと25日(水)の第3戦への準備が並行して進められます。パラグアイとの第1戦で負傷した岩波拓也選手と亀川諒史選手は、この日も練習には不参加となります。

10:30のトレーニング開始とともに、チーム全体でランニング。その後は、ポルトガル戦に先発したフィールドプレーヤーと、後半開始から出場した野津田岳人選手を加えた合計11人が、リカバリーに努めます。浅野拓磨選手と南野拓実選手は、ランニングも控えて明日以降に備えました。

ボールを使ったトレーニングに取り組んだのは、前日のポルトガル戦で後半途中から出場した前田直輝選手、富樫敬真選手、鎌田大地選手、出場のなかった原川力選手、喜田拓也選手の5人です。パス&コントロールからスペースを区切ったポゼッションを消化し、コンビネーションからシュートへの流れを確認します。手倉森誠監督が提示する崩しのイメージを、選手たちはそれぞれのアイディアを加えながら表現していきます。櫛引政敏選手、中村航輔両GKを含めた7人選手は、1時間強にわたってみっちり汗を流しました。

練習後には、岩波選手の途中離脱が発表されました。また、現地時間同日夜には、亀川選手もチームを離れることが決定しました。両選手は25日(水)に帰国の途に着きますが、これは1日も早く復帰へのリハビリを始めるための判断です。

ここまで2連敗に終わっていますが、チームに落胆ムードはありません。むしろ、この貴重な場でどれだけ成長するのかに、選手たちは気持ちを注いでいます。

25日(水)17:15（日本時間26日0:15)、チームはギニアとの大会第3戦に挑みます。若きサムライたちは、怯むことなく試練に立ち向かっていきます。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督
選手たちは、アジアのチャンピオンになったからといって鼻が高くなっているわけではなく、謙虚な姿勢で練習や試合に臨んでいます。その中で、いままた打ちのめされています。それは必要なことだからそうなっていると、選手たちには話しています。世界を意識した取り組みはできていますから、負けたからといって自信を失うことはありません。我々は反骨心でここまでのし上がってきたチームですから、もう一回ここで、「いまに見ていろ」と言うような思いを育まなければいけないと、あらためて感じています。

MF #7 原川力 選手（川崎フロンターレ）
第1戦、第2戦と負けてしまいましたが、リオデジャネイロオリンピックで勝つための敗戦だととらえています。やっていることは間違っていないですし、今大会での課題は点を取るところだけだと思います。僕自身、出場したパラグアイ戦では、アシストできるチャンスが3、4回はありました。ボランチとして感じていることは、自分たちがやりたいことをするために、あえて他のことをやる賢さというか、違うアイディアを織り交ぜていくことです。そうすれば、もっともっとゲーム運びが楽になるのでは、と感じています。ゴールは決まるときは決まるものですし、一人一人が下を向くことなく、気持ちを切らさずにしっかりと準備をしていくことが大事だと思います。

FW #16 浅野拓磨 選手（サンフレッチェ広島）
パラグアイ戦もポルトガル戦も、自分の動き出しとパスの出し手の見ているところ、パスを出すタイミングは悪くないと思います。自分がオフサイドになってしまったり、パスが通らなかったりという場面もありますが、そのクオリティーは試合のなかでどんどん挑戦して高めるしかありません。何本ミスをしても、自信を持ってチャレンジをしていくことが大事です。なかなかゴールが取れず、試合にも負けてしまってモヤモヤとした気持ちになりますが、そこで自信をなくすことはいまの自分にはありません。1月のAFC U-23選手権でもなかなか点が取れませんでしたが、「次こそ、次こそ」という気持ちでやり続けました。そういうメンタルで常にやれているので、そこは変えずに強い気持ちで臨んでいきます。

スケジュール

※時間は全て現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。