リオデジャネイロオリンピックに出場する日本代表チームは7月19日(火)、千葉県内で国内合宿初日を迎え、大会へ向けての活動をスタートさせました。

所属クラブのスケジュールの都合で久保裕也選手（BSCヤングボーイズ）、南野拓実選手（ザルツブルク）、浅野拓磨選手（アーセナル）、矢島慎也選手（ファジアーノ岡山）は後日合流予定ですが、24歳以上のオーバーエイジ枠で選出されたFW興梠慎三選手（浦和レッズ）、DF塩谷司選手（サンフレッチェ広島）、DF藤春廣輝選手（ガンバ大阪）の3選手が初めて顔を揃えました。

初日はこれまでのJリーグでの連戦による疲労を考慮して、ランニングやボール回し、ストレッチなどのリカバリー中心の調整でしたが、選手たちは明るくリラックスした雰囲気の中で汗を流しました。

なお、渡航のための予防接種を受けた関係でMF中島翔哉選手、DF室屋成選手（ともにFC東京）、DF岩波拓也選手（ヴィッセル神戸）は別調整。MF井手口陽介選手（ガンバ大阪）は体調不良のためホテルで静養に努めました。

集まった選手たちを前に「いよいよこのチームでの戦いが始まる」と感じたという手倉森誠監督は、「国民の期待と注目を感じてそれを頭と体に刷り込むこと。そして、我々が求められていること、何を成し遂げなければいけないかをしっかり胸に刻むこと」と話しました。

興梠選手は、「これまでの試合映像を少し見たり、遠藤選手に話を訊いたりしているが、ピッチで動き始めたらチームの特長は分かってくると思う。練習で一緒にやって理解していきたい」と話しています。

また、この日のチーム集合前には東京都内の日本サッカーミュージアムにてオリンピック日本代表の壮行会が開催され、参加したコーチングスタッフを代表して手倉森誠監督が、集まった約150人の関係者や近隣の金花商店会、湯島幼稚園の園児らに向けて、「日本サッカー界の発展に対して、この大会は非常に貴重で重要な大会になる。48年前のメキシコ大会以来、メダルを取れていないので、何が何でもメダルを獲得して帰ってきたい」と本大会への抱負を熱く語りました。

チームは20日(水)まで国内で調整を行い、21日(木)にブラジルへ出発。大会開会式に先立って来月4日(木)に始まる男子サッカーの大会初戦へ向けて、22日(金)より北東部の海岸地域アラカジュで練習を行います。

男子サッカーはリオデジャネイロを含めてブラジル全国7都市で開催され、日本はグループBで8月4日(木)にナイジェリア、7日(日)にコロンビアといずれもマナウスで対戦し、10日(水)にスウェーデンとサルヴァドールにて対戦します。

決勝は8月20日(土)にリオデジャネイロで開催されます。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督
オーバーエイジの3人が揃ってきてくれて全員揃って、「いよいよこのチームでの戦いが始まる」と感じました。我々が成し遂げなければいけないものは大きく、それには気力体力の充実が不可欠なので、この2日間で回復を図りながら、大会初戦のナイジェリア戦までのマネージメントに対して個人個人がしっかりイメージを持てるような話をしていきたいと考えています。初戦へ向けての調整で一番大事なのはコンディションです。ナイジェリア戦までに焦らずに良いコンディションに持って行ければいいと思っていますし、試合ができるコンディションはすでに十分あるので、疲労回復してコンディションが整えばオーバーエイジの融合のスピードも早まるだろうと思っています。ブラジルに行ってからアジリティとパワー（のトレーニング）を適度に入れ込みたいと考えています。

DF #17 岩波拓也 選手（ヴィッセル神戸）
久しぶりの代表チームでの活動ですし楽しみです。ようやくコンディションが100％に戻ってきてJリーグの試合にも出られるようになりました。ここからは試合出場をかけたメンバー争いもあると思いますが、グループマッチは中2日で3試合もある厳しい戦です。大会全体でも18日間ありますし、試合に出るチャンスは高い確率で回ってくると思うので、誰が出ても良い試合ができるように準備したいと思います。

FW #13 興梠慎三 選手（浦和レッズ）
オーバーエイジは即戦力として何かをやってくれないと困る立ち位置だと十分承知で今大会に臨みますが、そういうプレッシャーを自分に懸けすぎるのもよくないと思っています。いつもチームでやっているプレーが評価されてここに呼ばれていると思うので、日ごろやっていることをプレーに出せばいいと考えています。いつも通りに平常心にやることが一番大事だと思っています。

DF #6 塩谷司 選手（サンフレッチェ広島）
このチームには、Jリーグで見たり、実際の対戦を通して非常に良い物を持っていると感じた選手がたくさんいます。自分がオーバーエイジだから引っ張るというよりは、日本の勝利のために最善をつくすというスタンスでいいと思っています。現実だけを見てしっかりと地に足を着けて、自分のできることを淡々と全力でやることが大事だと思っています。

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スケジュール

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。