オリンピック日本代表チームは8月1日(月)、リオデジャネイロオリンピックの初戦に向けて試合会場のあるブラジル北部マナウスで練習を開始しました。

夜遅い試合のキックオフ時間に合わせて、これまでよりも遅い19時すぎから始めた練習には、日本から駆けつけたFW鈴木武蔵選手、MF野津田岳人選手（いずれもアルビレックス新潟）、DF中谷進之介選手（柏レイソル）のバックアップメンバー3人がチームに合流。ランニングとストレッチなどの別メニューで調整を図りました。

一方、チームはアラカジュやゴイアニアより湿度が高く、日本の夏を思わせる気候の中、ランニング、ダッシュ、ストレッチなどを入念に行い、タッチ数に制限を付けたボール回しではスピードや精度を意識。さらに、最終ラインからのビルドアップの練習に時間をかけて取り組みました。

マナウスに入って、「早くやりたいという気持ちになっている」という手倉森誠監督は、「暑さはあるが夜になると心地良い。昨日一日休めて、選手たちは回復した。この涼しさとナイター開催で、いよいよここから日本の切れ味が出てくる。その気になってくれと話しをしている」と語っています。

懸念されていた暑さについて、DF植田直通選手（鹿島アントラーズ）は、「日本とそこまで変わることもないと思う。もう少し準備できれば、みんなも完璧になるんじゃないか」と話し、GK櫛引政敏選手（鹿島アントラーズ）も「日本の夏の昼間に練習する方がきついくらい」と話しています。

バックアップメンバーの鈴木選手は、「日本よりも涼しい」と話し、「チャンスが回ってきたら自分の力を存分に発揮してチームに貢献するのがベスト」と静かな意気込みを口にしました。

チームは2日(火)、3日(水)も1日と同様に19時から練習して、4日(木)のナイジェリア戦へ備えます。

日本はグループBでナイジェリア、コロンビアといずれもマナウスにて対戦し、その後サルバドールでスウェーデンと対戦します。

監督・選手コメント

手倉森誠 オリンピック日本代表監督
ブラジル戦のフィードバックをしました。ブラジルは全てが整ってこそ初めて勝てるような相手で、今回、我々がまだまだ整っていない中で、色んなものを気付かせてもらいました。そのトレーニングを今日少し取り入れました。恐らくブラジル戦を見た対戦国は、日本は守ってばかりで、攻められないのだろうと思うでしょう。でも、あの試合の時よりもディフェンスは必ず強くなるはずだし、攻撃ももっと威力が出てくるだろうなと思っています。この3日間でナイジェリア戦へ向けてオーガナイズでの連動性を高めていきたいと考えています。今日は切れも戻っていますし（コンディションが回復して）、連動性やプレッシングの強さを確認できる体制ができてきたので、そのタイミングやテンポの速さを獲得できればと思っています。

DF #5 植田直通 選手（鹿島アントラーズ）
ブラジル戦についてミーティングをして、ラインの修正などはディフェンス同士で話し合っていますし、チームとして「こういう風にやったらいいんじゃないか」というのも出ているので、次につなげられればいいと思います。ブラジルとはずっと五輪という舞台やりたいと思っていました。オリンピック最終予選の時もずっと負けてきた相手にリベンジしたので、今回負けて、「リベンジを」という思いで、また五輪でも借りを返せればいいかなと思います。

MF #18 南野拓実 選手（ザルツブルク）
ゴイアニアよりはすごく蒸し暑いし、今日もプレーをして感じていたんですけど、体力が結構奪われると思うので、まずはそれに慣れていければいいかなと思っています。グループリーグを突破できるかどうか、初戦にほぼかかっていると思うので、その重要性というのはみんな感じていると思います。初戦に向けていい準備をしていきたいです。

MF #14 井手口陽介 選手（ガンバ大阪）
実際に2試合を戦う場所に来て、直前合宿と違う湿気や暑さに、「やっとブラジルに来たな」という感じがしています。この暑さは大阪と一緒なので、Jリーグでやっている感じで、いつも通りでやれたらいいと思っています。ブラジルと戦って、大会前に優勝候補のレベルを経験したので、どの相手とも少しは自信を持ってやれるかなと思いますし、監督からも日本の良さに、ブラジルのパスの出し方やポジショニングを加えていくことを言われているので、そういうところはマネしていけたらいいかなと思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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