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U-24日本代表 負荷をかけたトレーニングでコンディション向上中
2021年07月08日
U-24日本代表の一日は、検査、測定から始まります。その日によって内容は異なるものの、基本的な体温や体重、コンディションのチェックからスタート。これに加え、現在は新型コロナウイルス対策として、PCR検査などを実施。東京オリンピックの期間に入るのはまだ先ですが、指定された専用アプリに各選手が日々体温や健康チェック項目を入力して、ようやく朝食に入ります。
大会でベストのパフォーマンスを出すために、そして中2日の連戦や暑さのなかでも同様のパフォーマンスを出せるように、ドクター、トレーナーをはじめとするメディカルチーム、松本良一・矢野由治の両フィジカルコーチ、暑熱対策サポートスタッフの中村真理子氏が一丸となって、選手たちの状態を日々細かく確認しています。
「粘り強い選手をどれだけ監督に提供できるか。テクニカルコーチ陣が望むパフォーマンスを引き出せるようなメニューを組んでいる」と松本良一フィジカルコーチは話します。この3年半で、U-24世代の身体の大きさ、強さは目に見えて変わり、デュエルの強さにもつながっているといいます。選手たち自身の努力で積み上げてきたフィジカルや能力を最大限試合で発揮するためのアプローチを、蓄積されたデータを利用しながら、仕上げていきます。
暑熱対策にしても、インドネシアでのアジア競技大会やタイで行われたAFC U-23選手権をはじめとして、JISSの知見をもとに、さまざまな方法を試してきました。身体を冷やすこと、体重を減らさないこと、脱水症状にならないこと。選手にとって何が一番マッチするか、ギリギリまで見極める作業が続きます。
活動3日目となった7日(水)のトレーニングは、前日に続き、対人メニューやゲーム形式などを行い、負荷をかけた内容となりました。最後はフリーの時間を設け、選手たちはシュート練習やジョギングなどで各々と向き合っていました。
選手コメント
GK #1 大迫敬介 選手(サンフレッチェ広島)
チーム全員で、すごく内容の濃い練習ができていると思います。一人一人が緊張感を持ちながらも、変に硬くなりすぎず、すごくいい雰囲気で取り組めています。(個人としては)6月の代表活動からクラブに戻って、もう一度原点に立ち戻るために練習から取り組んできて、いい感覚を自分のなかで掴んでいます。それを継続して、この代表でも続けることを意識しています。(キリンチャレンジカップ2021、オリンピックでは)スピードのある相手も多いですし、押し込まれる展開でいかに我慢強く戦えるかだと思います。しっかり守りながら、相手が焦れてきたところを一つのカウンターで崩すのもそうですし、ボールを握っていてもいかに失わずにゴール前まで持っていけるか。夏の気候環境を考えても、大事になってくるポイントだと思っています。
DF #15 橋岡大樹 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
メンバーに選出されたときは嬉しかったですし、同時に、自分がやることを明確にして、チームのために全力でいい準備をしよう、と頭の中を切り替えました。選手一人一人から、大会に向けた強い気持ちが練習で感じられますし、僕自身もそうですが、金メダルを獲ってやる、また獲れるという自信も感じられます。いい準備ができていると感じています。自分の良さである対人の強さ、アグレッシブさを練習からアピールして、チャンスが来たときにいい結果を残すことが、チームにとっても自分にとっても大事です。こういった大会ではチーム力が大切。試合に出てる人はもちろん、出ていない人がどれだけ練習でハードワークしていい準備ができているかだと思っています。チームの雰囲気をよくするために考えて行動して、いい雰囲気づくりもしたいです。
MF #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
攻撃陣に上手くボールを届けて、守備では自分のところでボールを獲り、チームをコントロールできればと思います。自分が目立たないくらいに、前の選手たちが活躍してくれることが自分の仕事だという感覚があるので、気持ちよくプレーしてもらえるようにプレーしたいです。大会は初戦が一番大事。勝点3なのか、1か0かで、その後のグループステージの戦い方も変わってきます。自分たちは金メダルを目指しています。決勝で一番のパフォーマンスをしなくてはいけないですが、グループリーグも厳しい戦いを強いられると思いますし、ノックアウトステージも厳しい戦いになる。だからこそ、初戦で勝点3をとって、勢いをつけなければいけないし、実力以上の見えない何かを味方につけることはすごく大事だと思います。
自分が育ってきた川崎フロンターレでのプレーが評価されてここまで来られました。すごく感謝していますし、ここから先は自分自身の力で切り開いていくしかない。オリンピックもヨーロッパでの舞台でも、トップのレベルに行って活躍することが恩返しです。また、(海外で活躍する)素晴らしい先輩たちのおかげで自分がこうして移籍できていると思うので、だからこそ、自分自身も日本人としての価値、ボランチとしての価値を上げていくことがこれからの日本サッカーのために必要なことだとすごく感じています。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
2021年7月12日(月) 19:30 キックオフ(予定)vs U-24ホンジュラス代表
会場:大阪/ヨドコウ桜スタジアム
2021年7月17日(土) 19:20 キックオフ(予定)vs U-24スペイン代表
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸
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