U-24日本代表は7月17日(土)、兵庫／ノエビアスタジアム神戸で開催されるキリンチャレンジカップ2021でU-24スペイン代表と対戦する。

金メダル獲得へ　豪華メンバーを招集

東京オリンピックの初戦、南アフリカとの試合を5日後に控えた7月17日(土)、U-24日本代表は兵庫県のノエビアスタジアム神戸でU-24スペイン代表と対戦する。日ごとに期待と緊張が高まる中で迎える欧州屈指の強豪は、金メダル候補筆頭の実力を備えているといえそうだ。

そのメンバーからも本気度がうかがえる。7月11日(日)に終了した欧州選手権のUEFA EURO 2020でスペイン代表は準決勝に進出したが、そのチームから6人が東京大会に参戦する。欧州のシーズン開幕が近いこの時期、EURO出場の選手が間隔の短いオリンピックに参加する例は少ない。それでも6人が、しかもGKウナイ・シモン（アスレティック・ビルバオ）、MFペドリ（FCバルセロナ）、FWダニ・オルモ（RBライプチヒ／ドイツ）ら主力として戦った選手を連れてくるのだから、金メダル獲得に懸ける並々ならぬ意気込みが分かるだろう。

今回のスペインは、そのEUROと、優勝してオリンピック出場権を獲得したUEFA U-21選手権2019、そして準決勝に進出した今年5～6月の同2021に出場した選手たちから成るチームといえる。その若い世代の強さを物語るエピソードを一つ。EUROを控えたスペイン代表は、本番前最後の強化試合として6月8日(火)にリトアニアと対戦する予定だった。ところが、選手の一人に新型コロナウイルス陽性が明らかになり、チーム全体が隔離措置。代わって急きょ白羽の矢が立ったのは、U-21選手権を終えた直後のU-21スペイン代表だった。そして、この代役は先輩たちに何ら引けを取らず、リトアニアを4－0と一蹴してしまった。このチームから来日するのが、FKを直接決めてチーム3点目を挙げたDFフアン・ミランダ（レアル・ベティス）、昨シーズンはヘタフェCFで久保建英のチームメートだったDFマルク・ククレジャらだ。

指揮官熱望の一戦　日本は課題を修正できるか

そうそうたる顔触れでオリンピックに挑むスペインとの対戦は、U-24日本代表を率いる森保一監督たっての希望だったという。実はその1～2日前の試合実施も選択肢にあったが、17日ならスペインとの対戦が可能となった。そこで森保監督は「スペインという強豪と戦うことがオリンピックで結果を出すために、初戦に向けて最高の準備をするために、われわれにとってベスト」（キリンチャレンジカップ2021大会公式プログラムの森保監督インタビュー）と判断し、願ってもない相手との腕試しが実現したのである。

7月12日(月)のU-24ホンジュラス代表戦（キリンチャレンジカップ2021）には3－1と勝利した。一方で、後半にはミスからボールを失い、「相手に（試合の）流れを持っていかれる」（堂安律選手）時間帯もあった。そうした課題を短期間でしっかり修正し、スペインとの一戦で内容に手ごたえをつかむことができれば、目標とする金メダル獲得に向けて弾みがつくはずだ。

2021年7月17日(土) 19:20 キックオフ（予定）vs U-24スペイン代表
会場：兵庫／ノエビアスタジアム神戸

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