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なでしこジャパン、パリオリンピック2次予選に向けて22人のメンバーを発表
2023年10月11日
日本サッカー協会(JFA)は10月10日(火)、女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024 アジア2次予選に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)メンバー22人を発表し、佐々木則夫JFA女子委員長となでしこジャパンの池田太監督が高円宮記念JFA夢フィールドで会見を行いました。
9月23日(土)に行われた国際親善試合・アルゼンチン女子代表戦のメンバーを中心に構成され、GK山下杏也加選手(INAC神戸レオネッサ)、熊谷紗希選手(ASローマ)、長谷川唯選手(マンチェスター・シティ)、田中美南選手(I神戸)らが招集されたほか、アルゼンチン戦でゴールマウスを守った平尾知佳選手(アルビレックス新潟レディース)、ヘディングゴールを決めた高橋はな選手(三菱重工浦和レッズレディース)、2得点を決めた清家貴子選手(浦和)も続けての招集となりました。
また、7~8月のFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023で得点王となった宮澤ひなた選手(マンチェスター・ユナイテッド)や、新天地で活躍中の植木理子選手(ウェストハム・ユナイテッド)もメンバー入り。9~10月の第19回アジア競技大会(2022/杭州)に参加したチームからは、7得点で金メダル獲得に貢献した千葉玲海菜選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)がなでしこジャパンに復帰しました。
日本はアジア2次予選のグループCに入っており、インド女子代表、ウズベキスタン女子代表、ベトナム女子代表と対戦。ウズベキスタンで集中開催される中2日の連戦を勝ち抜き、1位となったチームが2024年2月に予定されるアジア最終予選に進みます。
池田監督は「アジア大会でウズベキスタンとベトナムを視察して、ベトナムはマンツーマンで人にしっかりと付く特徴があり、アグレッシブなサッカーをしてくる。ウズベキスタンは前線にアイデアのある選手がいて、監督は本田美登里さんでコーチも日本をよく知っている。初戦のインドもこれからさらに分析を進めていく」と話し、それぞれの特徴を挙げて警戒しました。
なでしこジャパンは、日本でプレーする選手を中心に10月17日(火)から22日(日)にかけて行われるトレーニングキャンプ(千葉/高円宮記念JFA夢フィールド)を経て、ウズベキスタンに出発。海外でプレーする選手の多くは現地で合流する予定です。トレーニングキャンプには谷川萌々子選手と古賀塔子選手(ともにJFAアカデミー福島)がトレーニングパートナーとして10月20~22日のみ参加します。
第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)開幕まであと290日。なでしこジャパンにとってパリオリンピックへの第一歩となるアジア2次予選は、10月26日から始まります。
登壇者コメント
佐々木則夫 JFA女子委員長
先日のアジア競技大会日本女子代表におきましては、若い世代の選手たち、可能性の大きな選手たちが頑張ってくれました。なでしこジャパンは新たにパリオリンピック2次予選に向かい、皆さんのご期待に応えられるように、オリンピックへの切符を手にするためにスタートします。ぜひまたこの予選も、皆さんのご声援、後押しの力でなでしこジャパンをパリオリンピックに押し上げていただければと思っています。アジアからは2枠と厳しいですし、女子ワールドカップはアジア予選3位での出場でした。やはりアジア予選は世界大会と別物であり、池田監督もそれを重々分かっていますので、しっかりと2枠を勝ち得るところから逆算して準備をしていきたいと思います。
池田太 なでしこジャパン監督
なでしこジャパンは10月末から、パリオリンピックに向けての戦いであるアジア2次予選に臨みます。そして来年2月のアジア最終予選をしっかりと勝ち抜き、パリオリンピックに向けて戦っていきたいと思います。また、先日行われたアジア大会で日本女子代表として力を発揮し、成果を挙げてくれた選手たちも含め、また強いなでしこをつくっていきたいと思います。今回の2次予選メンバーの構成については、アジア大会の(メンバー)登録や準備のタイミングにより、そこでの活躍を反映させて(2次予選の)メンバーを組むことがスケジュール的に難しかったところもあります。ただ、これからも強いなでしこジャパンをつくり上げていく上では、競争が必要になってきます。そういった底上げもしながら、WEリーグや海外でプレーする選手がなでしこジャパンとして一つになり、パリオリンピックに向かっていければと思います。