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なでしこジャパン 国内トレーニングキャンプは折り返し地点、アジア2次予選への準備を進める

2023年10月21日

なでしこジャパン 国内トレーニングキャンプは折り返し地点、アジア2次予選への準備を進める

10月17日から始まったなでしこジャパン(日本女子代表)の国内トレーニングキャンプは4日目を迎え、折り返し地点を過ぎて少しずつ実践形式のトレーニングも加わってきています。

20日の練習ではウォーミングアップの後、守備側の6人に対し7人+GKでビルドアップを試みるメニューに取り組みました。自陣で回収したボールをいかにテンポよく前方へと運んでいくか、選手同士の立ち位置やボールへの関わり方、そして実際にボールを動かすパススピードなど、翌週に迫るオリンピックアジア2次予選での試合をイメージしながら動きを確認します。その後はコーチ陣をDF役に、サイドからの崩しからシュート練習を行います。ここでも選手同士の距離感や流動性を意識しながらフィニッシュに持ち込むイメージを共有し、多くのシュートがゴールネットを揺らしました。全体練習の最後にはペナルティエリア2倍のサイズのコートにゴールが設置され、それぞれのゴールにGKが入った中で1対1や2対2のスモールサイドゲームに汗を流しました。コートの全エリアがシュートレンジとなる中、田中美南選手と石川璃音選手が激しく競り合いながらピッチに倒れ込むシーンもあり、強度高く攻防を続ける姿が見られました。

日本国内でのトレーニングは残すところ21日(土)、22日(日)の2日間のみとなり、いよいよ始まるオリンピックアジア2次予選に向け、その後チームはウズベキスタンに向かいます。現在は13名の選手でトレーニングを続けていますが、現地入り後に今回の登録メンバー22名が揃い、2日間という短い時間で初戦への最後の準備に取り組む予定です。

選手コメント

GK 平尾知佳 選手(アルビレックス新潟レディース)
ビルドアップのトレーニングをしましたが、相手が引いてくるとセンターバックがフリーな状態でボールを持てるようになるので、そういった状況では速くボールを動かそうと話しています。ボールを動かす中でGKを使ったほうが良い状況、味方を一つ飛ばすようなパスを使ったほうが良い状況など、試合の流れも大事に見ながら選択していきたいです。
代表のGK3人はそれぞれみんな違った特徴を持っていると思いますし、その中で切磋琢磨してやっています。みんなの良いところは吸収したいですし、自分のいいところも出していきたい。試合で誰が出ても良いように準備するだけですし、チームとして勝利するためのGKファミリーを作っていきたいです。
ワールドカップでは試合に出られず悔しい思いはしましたが、自分にできることはやりきったと思いますし、ワールドカップは過去のことなので、悔しさを力に変えて試合に出られるように毎日トレーニングするだけです。リオオリンピックの出場を逃している通りアジアの戦いは難しい試合になると思います。その中でもなでしこジャパンらしく、自分の良さをだしつつ、チームの勝利に貢献できればと思います。

FP 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
今までもチームとしての共通認識として攻撃の狙いなどは共有してきているので、その中で何を出すか、もちろん個人技も必要ですが、チームとしてどういうところを狙い、どういう崩しをしてゴールをこじ開けていくかということを、相手の出方を見て自分たちがピッチ上で選択していく必要があると思っています。そういう対応力を、規律を持った中でチームで合わせていきたいです。
オリンピック予選はもちろん厳しい戦いになると思っています。今は2次予選を1位突破することが自分たちのやらなければいけないことなのでそこにフォーカスしたいです。最終予選の展開は2次予選の結果次第なので、あまり色々なことを考えずに、まずは今の戦いに集中したいと思います。自分は前目のポジションでプレーする機会が多いので、やはりゴールという形でチームに貢献したいです。もちろん前線からの守備もしながらですが、ゴールを取ってチームを助けたいと思っています。

FP 守屋都弥 選手(INAC神戸レオネッサ)
今日はクロスやペナルティエリア付近の攻防をトレーニングしましたが、ワールドカップでの自分たちの得点の傾向として、クロスの上がっている回数に対してそこからの得点が少なかったので、その精度を高めて増やしていこうと話しています。自分自身のクロスの質、特に海外の選手は背が高いので、どこから上げるか、ボールスピードにはこだわらないといけません。深くまで進入したところからのクロスや中にスペースが無いときにどういったボールを入れていくかも工夫していきたいです。
9月のアルゼンチン戦でも相手に引かれた状態でどう攻撃するかという点で、ゴールは多く取れましたが攻めているけれどシュートに行ききれないシーンも多かったです。サイドバックも高い位置を取れるけれどそこで詰まってしまうこともあるので、タイミングを見ながらどう抜け出していくか、またワンツーを増やしてサイドの攻撃の厚みを増やしていきたいなと思っています。

FP 中嶋淑乃 選手(サンフレッチェ広島レジーナ)
トレーニングキャンプが開始してすぐの頃よりは緊張もほぐれてきて、コミュニケーションも取れるようになってきました。少ない人数でトレーニングしているのでみんなで色々なポジションをやっていますが、色々できたほうが良いですし、みんなのプレーを見ながら吸収していきたいです。アジア競技大会では準決勝、決勝で少しは自分のプレーを出せましたが、守備面はまだまだ弱いなと感じましたし、そこからなでしこジャパンに選ばれるとは思っていませんでした。(昨年招集されたE-1選手権以降も)代表はあまり意識していませんでしたし、まずはクラブで勝つために良いプレーをすることを心がけていました。広島のチームメイトに自分の良さを引き出してもらって、こうして代表に選ばれたので、みんなに感謝したいですし、頑張ってきてと言われているので、チームを代表してここで自分のプレーを見せたいと思っています。とにかく試合に出たらチームのために自分のプレーをして、少しでも力になりたいです。(今後も代表活動がありますが)先を見過ぎずに、目の前の活動に集中していきたいです。

女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024 アジア2次予選

大会期間:2023年10月26日(木)~11月1日(水)
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