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【Match Report】なでしこジャパン、ニュージーランドとの初戦に2-0で勝利
2024年06月01日
なでしこジャパンは5月31日(金)、スペイン・ムルシアのEstadio Nueva Condominaでニュージーランドとの国際親善試合に臨み、2-0で勝利しました。
眩しい太陽が照りつける中、現地時間午後4時にキックオフの笛が鳴りました。
日本は3-4-3の布陣で、平尾知佳選手がゴールを守り、最終ラインは右から石川璃音選手、南萌華選手、古賀塔子選手が並びます。林穂之香選手と長野風花選手がダブルボランチを形成し、ウイングバックは左に北川ひかる選手、右に守屋都弥選手。ウイングは左に宮澤ひなた選手、右に清家貴子選手が構え、1トップには田中美南選手が入りました。
前半、ニュージーランドはゴールキーパーも含めて自陣からのビルドアップを試み、日本は守備の時間が長くなりました。しかし、ゴール前までの進入は許さず、攻撃では田中選手が中盤で起点となり、両サイドに展開し攻め手を探ります。
21分、田中選手からのパスを受けた北川選手がクロスを上げ、ファーサイドの清家選手がシュートに持ち込みますが、相手のブロックに阻まれます。対して25分には左サイドからクロスを入れられますが、日本は3バックを中心に体を張って跳ね返します。一進一退の攻防が続く中、待望の先制点は前半アディショナルタイムに生まれました。
林選手が右に展開し、守屋選手が内側を走った長野選手にパス。長野選手がエリア内右からマイナスに折り返したボールを清家選手がつなぎ、最後は田中選手が左足を一閃。流れるような連係から先制に成功します。
後半、交代で入った浜野まいか選手が再び前線からのスイッチを入れ直すと、47分に追加点が生まれました。コーナーキックの場面で、北川選手が蹴ったライナー性のキックにファーサイドで古賀選手が頭で合わせて代表初ゴールを記録します。
日本は、61分に植木理子選手と高橋はな選手、74分に長谷川唯選手、78分に千葉玲海菜選手が投入され、3点目を狙いにいきます。74分には田中選手のスルーパスに抜け出した植木選手がシュート。75分には林選手のクロスに石川選手がヘディングで合わせ、90分には清家選手がドリブルからシュートを放ちますが、いずれもGKアンナ・リート選手の好セーブに阻まれてゴールならず。試合はこのまま終了し、2-0で日本が勝利を収めました。
ニュージーランドとの第2戦は、同会場で、6月3日(月)に行われます。
監督・選手コメント
池田太 監督
選手起用は、いろいろな組み合わせを試し、チームの底上げを図る狙いがありました。相手のディフェンスに対してどうプレッシャーを掛けにいくかを準備してきましたが、ニュージーランドはゴールキーパーもビルドアップに関わり、ボールを持たれる時間もありました。しかし内側に入られることはなく、集中した守備ができていたと思います。前半の少ないチャンスを決め切ることは課題ですが、複数得点を決め、クリーンシートで勝ちきれた部分を評価したいです。
FP #10 長野風花 選手(リバプールFC/イングランド)
今日はみんなでチャレンジして、自分たちのすべてを出し切ろうと臨みました。無失点で勝てたことは良かったですが、さらにゴールを取れるシーンはあったので、そこはチームとして突き詰めていきたいです。自分自身もそうでしたが、もったいないミスや簡単に相手にボールを渡してしまうシーンがありました。もう少し自分のところで時間を作って、攻守でチームを落ち着けるプレーができたら良かったと思います。オリンピックも中2日ですし、良いコンディションで試合を迎えることが大事です。相手がどうこうというより自分たちが本番を意識して、1試合、1試合を大事に戦うことが大切ですし、もっともっと質にこだわって精度高くプレーする習慣を付けていかなければなりません。
FP #11 田中美南 選手(INAC神戸レオネッサ)
相手のサイドが空くという分析があったので、前半は自分が一列降りて、清家選手と宮澤選手が前に出ていくイメージがありましたが、連係の質を高めて決定的なシーンをもっと作れれば良かったです。自分自身もターンしてサイドに振るだけではなく、一つはがしてドリブルで前進すればよかったと思う場面もありました。ゴールシーンは、良いところにボールを置くことができたので、コースを狙いつつスピードを意識して蹴り、うまく入って良かったです。
FP #13 北川ひかる 選手(INAC神戸レオネッサ)
初めて組む選手もいた中で、左サイドでは試合中にどうやって相手の間や背後を使って崩すか、連係面を話し合いながらプレーしていました。うまくいったところもありましたが、ポジショニング含めて修正できることもあると感じています。2点目のアシストは、前日の練習で確認していたこともありましたし、普段は蹴らないストレート性のボールを思い切って蹴ってみたら、良い形で合わせることができました。オリンピックを見据えて、連続で先発した時のリカバリーも含めて次戦に向けしっかりと準備したいと思います。
FP #16 林穂之香 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
全体的に試合の入りから集中してプレーできていたと思いますし、相手を動かした中で2点取れたのは良かったです。自分もフル出場した中で、全体的に疲れが出てきた時間帯や相手の時間帯などを見極めて、ピッチの中でやり方を調節できたのは良かったです。(自分のアピールは)全体的にまだまだ足りないと思います。守備の部分では寄せて奪い切るプレーもありましたが、もう少し前に重心を掛けられたら良かったなと思います。次の試合まで中2日しかないですが、しっかりコンディションを調整していきたいですし、個人的にはセットプレーのところでもう少し良いボールを配給できるようにしていきたいです。
FP #20 古賀塔子 選手(フェイエノールト/オランダ)
ゴールシーンはフリーの状況で良いボールが来たので、しっかり当てることができて良かったです。ボールを持っていても、なかなかシュートまでいける時間帯が少なかったのですが、そこで失点せず、ゴール前まで来られる手前でしっかり止めて、クリーンシートで終えられたことは良かったです。フェイエノールトでは中盤のポジションを任されているので、日頃から狙っているインターセプトを出せたことは良かったですが、ビルドアップで前に運ぶところは課題だと感じました。
国際親善試合
2024年5月31日(金) 16:00 キックオフ予定(日本時間 5月31日(金) 23:00)vs ニュージーランド女子代表
会場:Estadio Nueva Condomina(スペイン/ムルシア)
2024年6月3日(月) 16:00 キックオフ予定(日本時間 6月3日(月) 23:00)vs ニュージーランド女子代表
会場:Estadio Nueva Condomina(スペイン/ムルシア)
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