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フットサル日本代表候補 新体制での3日間の活動を紅白戦で終える

2021年12月16日

フットサル日本代表候補 新体制での3日間の活動を紅白戦で終える

木暮賢一郎新監督のもと招集された選手の顔ぶれも大きく変わったフットサル日本代表候補。高円宮記念JFA夢フィールドでの3日間4セッションの活動を終えました。

初日のミーティングで木暮監督は選手たちに「代表チームは普段一緒にプレーしていない選手と1-2回のトレーニングですり合わせをして、十分な準備期間が無くとも強豪国との試合に勝たなければならないタフさと順応力が求められる。一人一人がピッチ内外で瞬時に状況判断をして決断をしていくことが重要になる」とメッセージが伝えられ、3日間を通して選手たちは限られた機会を最大限に活用しながら選手同士で、またスタッフとコミュニケーションを取り、チームとしての醸成を図りました。

今回の活動は試合のサイクルを想定し、初日はリーグ戦翌日のリカバリーを中心としたトレーニングを行い、2日目の午前は強度の高い実戦的なトレーニング、午後はセットプレーの確認など試合に向けた最終調整、そして最終日は真剣勝負の紅白戦となりました。

2日目は初日に比べ選手たちもピッチやホテルで互いの理解を深め、表情も明るくウォーミングアップでは笑顔を見せるなど、良い雰囲気の中でトレーニングが行われました。実戦的なメニューに移ってからは日本代表がワールドカップでベスト8以上を目指すために、選手たちはチームとしてより良いプレーをするためにアドバイスを送り合ったり、自分のプレーの意図を伝えるなど、短期間ではあるもののチームとしての一体感を感じさせる1日となりました。

最終日は前日に発表されたチーム分けで、プレイングタイム15分2本の真剣勝負の紅白戦を行いました。キックオフ前のミーティングで木暮監督は「この短い準備期間ではあったが今日の本番でいかに自分の良さを出せるかを期待している。良いプレーが発揮できれば次回活動の招集にも繋がる可能性は高くなるし、逆に良いプレーが発揮できなければ次回の招集可能性は低くなることを念頭に緊張感を持ってプレーして欲しい。その一方で汚いプレーや悪質なファールは無いようにプロフェッショナルなプレーを心掛けよう」と伝えてキックオフの時間を迎えました。

1本目は序盤に一方のチームが立て続けに得点を重ねて3点のリードを奪う展開となりました。その後は互いが持ち味を出しながら拮抗したゲームが続きますが、終了間際にも追加点を奪い、4-0で1本目を終えました。2本目はリードされていたチームが気持ちを切り替えてベンチ含めて声を掛け合い、2点を奪い返して意地を見せます。このまま勢いに乗りたいところでしたが逆に追加点を許し、最終的に6-2で紅白戦を終えました。

紅白戦後のピッチで、9月のFIFA フットサルワールドカップでキャプテンを務めた吉川智貴選手より「負けてしまった側の序盤で立て続けに失点を許す試合展開を日本代表でやってしまったら、世界での一発勝負の公式戦は終わってしまうという危機感を持って、試合中の切り替え含めて頭を使ってプレーしよう。日本代表のエンブレム背負う限り、代表活動が終わったとしてもどうすれば世界の強豪国に勝つことができるかを日々真剣に考えて行動しなければならないし、それが日々のトレーニングや私生活での振る舞いに現れると思う。2024年の本番まで時間が無いことを全員が自覚して解散後も互いに成長してまた再会しよう」と伝えられて3日間のキャンプを打ち上げました。

監督・選手コメント

木暮賢一郎 監督
2021年のうちに新しいスタートを切ることができたことに感謝しています。代表チームとしては更なる高みを目指す為に新しいフェーズに入ったと確信しています。素晴らしい選手、コーチングスタッフと共にまずは東アジア選手権に向けて最高の準備を進めていきたいと思います。強化、育成、指導者養成、普及の4つが一体となった新しいフットサル日本代表を応援していただきたいと思います。

FP 上村充哉 選手(立川・府中アスレティックFC)
3日間の国内合宿が終わりました。このような状況下で活動できることは当たり前ではないし、尽力してくださった関係者の皆様に感謝しています。このグループは学ぶために来てるわけではないし、代表チームは結果を残さないといけない場所。これから始まるアジアカップの予選とアジアカップ本番、そしてワールドカップのメンバーに入り結果を残すために、自チームで良いパフォーマンスを発揮できるよう頑張りたいと思います。

FP 高橋響 選手(Y.S.C.C.横浜)
初の日本代表合宿参加の3日間が終わりました。新しい選手や初めてプレーする選手がいる中で、コミュニケーションを取る難しさと共に、目標を達成する上で非常に必要な部分だと改めて感じました。今後はチームに戻りプレーすることになりますが、この3日間で学んだこと、足りないと感じたこと、自分のストロングポイントのプレーをもっと出すこと、一つ一つの意識を上げて取り組んでいきます。

FP 樋口岳志 選手(ボルクバレット北九州)
まずこの状況下の中、合宿をさせてもらったことに感謝しています。3日間で4セッションがありましたが、3セッション+試合という本番を想定してチームとして動いていました。最後の試合では、3セッションの中で積み重ねてきたものを出すべきでしたが、個人としてはなかなか上手くいかない時間の方が多かったので、チームに帰ってからもこの3日間を超えるような意識を持って取り組んでいきます。

FP 齋藤日向 選手(シュライカー大阪)
始めに3日間このような素晴らしい環境の中でトレーニングが出来たことを感謝します。初日にチームの目標・日本代表としてあるべき姿などを明確に示された中で3日間のトレーニングが始まりました。どのようなメンバー、どのような状況でも結果を出すのが日本代表だと思います。そのためにはFリーグでの活躍が絶対に必要だと思います。日本代表としてアジアカップ、2024年のワールドカップで結果を残すための行動を日々していきたいと思います。

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