ニュース
【活動レポート】U-23フットサル日本代表候補 Y.S.C.C.横浜とのトレーニングマッチを終えて4日間の国内トレーニングキャンプを打ち上げる
2022年12月30日
2023年1月のフランス遠征に向けて強化を進めているU-23フットサル日本代表候補が12月29日(木)に高円宮記念JFA夢フィールドでの4日間の活動を終えました。
活動3日目の午前は翌日のトレーニングマッチに向けて最後の実践的なメニューに取り組みました。フットサルアリーナで木暮賢一郎監督がホワイトボードを使ってオフェンスの際のチームコンセプトを選手たちに伝え、その後選手たちはトレーニングメニューで実戦していきました。追加招集となった甘利斗亜選手もすぐに他の選手とコミュニケーションを取り、紅白戦でも自身の持ち味を発揮しました。午後は翌日の試合に良いコンディションで臨めるよう、レクレーションを交えたリカバリーのメニューに取り組みました。ここまで強度の高いトレーニングをしてきた選手たちも終始笑顔が見られる良い雰囲気の中で3日目を終えました。
最終日の4日目はFリーグに所属するY.S.C.C.横浜と20分2本のトレーニングマッチを実施しました。第1ピリオドから積極的に相手ゴールに攻めるU-23フットサル日本代表候補でしたが、相手のコーナーキックの場面から先制点を奪われてしまいます。追いつきたいチームはこの日キャプテンマークを巻いた金澤空選手が何度も左サイドで仕掛けて得点を狙いますが、昨年のFIFAフットサルワールドカップのメンバーである矢澤大夢選手が守るゴールをこじ開けられず、逆に終了間際にカウンターから追加点を奪われ、0-2で第1ピリオドを終えます。
何とか巻き返したいチームは第2ピリオド開始直後からギアを上げて、高い位置での積極的な守備から相手ゴールを目指します。GKの中澤航選手が相手の攻撃を止めて、そのままドリブルで相手ゴール前まで侵入してシュートを打つなど全員で猛攻を仕掛けると、その後生まれたコーナーキックのチャンスで味方の速いパスに柴山圭吾選手が合わせてゴールを奪います。勢いそのままに攻撃の手を緩めずに攻め込むと相手選手のパスをインターセプトした髙橋裕大選手がそのままゴール前までドリブルで駆け上がり、GKとの1対1を制してゴールネットを揺らし、遂に2-2の同点に追いつきます。同点となってから両者オープンな展開で攻め合う流れとなりますが、フットサル日本代表でもある相手チームの堤優太選手に個人突破を許し、長いパスからの折り返しをゴールポストに詰めた3人目の選手に合わせ、決められて2-3となり、そのまま試合は終了となりました。
活動の最後に木暮監督はシーズン途中の年度末に4日間全力でトレーニングや試合に臨んだ選手を労いながらもフットサル日本代表選手としてFIFAフットサルワールドカップを目指すならば常に良い準備をしてタフなスケジュールをこなしていかなければならないことも伝えて解散となりました。今回活動したU-23フットサル日本代表は来年1月末にフランス遠征を実施してU-23フットサルフランス代表との国際親善試合に臨みます。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
まずはリーグ戦中にも関わらず選手を送り出して頂いた、各クラブの方々に心より感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。この世代のほとんどの選手は、コロナの影響により、AFC U-20フットサルアジアカップの中止を経験した世代にあたります。育成年代における貴重な国際経験の欠如は我々フットサル界において、非常に大きな痛手だと感じています。そんな中このタイミングで活動出来る事になり、今回のキャンプを行う事ができ、我々スタッフも大きな喜びに感じながらトレーニングを行う事ができました。選手達は強度の高いトレーニングとトレーニングマッチに対して真摯に取り組んでくれました。2022年はアジアチャンピオンになる事ができて、日本フットサル界はまた1歩前進したと感じています。2023年は更に前進していきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
FP 髙橋裕大 選手(ペスカドーラ町田)
個人的に今合宿の最終目標である現代表のプレーモデルに合わせていく事、自分の良さを出し結果を残す事という目標はクリアできました。ですが、U-23フットサル日本代表候補として、1つのチームとしてY.S.C.C.横浜に勝ち切れないというのはあってはならない事だと考えています。これからフル代表に食い込むためには、プレーモデルを深く理解し、考えてプレーする事、自分の良さを磨いていく事が重要だと感じました。
FP 宮川泰生 選手(名古屋オーシャンズ)
まずは引き続きこの状況下の中、合宿を開催していただいた事にとても感謝しています。僕らの代はアンダーのアジアカップが中止になってしまい国際経験を積んでいる選手があまり多くありませんが、次のFIFAフットサルワールドカップには何人も今回のメンバーから入り込んで行かなければいけません。世界と戦うために、今回の合宿で足らなかったことをしっかり振り返り、クラブで活動していきたいと思います。クラブで結果を残すことが今後の代表活動にも繋がっていきます。まずはしっかりクラブで結果を出していくことを頑張っていきます。
FP 金澤空 選手(立川アスレティックFC)
まず、このトレーニングキャンプを開催するために協力していただいた方々ありがとうございました。自分達の年代は、決して若いとは言えません。世界には自分達と同じくらいの年齢で、強豪国の中心としてプレーしている選手もいます。実際、アジアカップの決勝で戦ったイランの中心選手の1人は、自分達と同年代の選手でした。そのような選手達に負けないためにも、もっと危機感を持って毎日トレーニングする必要があるとあらためて感じました。世界と対等に戦うために必要なことをもっと伸ばして次の代表活動でプレーできるよう、自クラブに帰って積み重ねていきたいと思います。
FP 柴山圭吾 選手(バルドラール浦安テルセーロ)
今回の合宿は明確にパリ遠征に向けた活動だったので、自分が生き残るためにどんなこともやろうと思って臨みました。4日間通して、自分の課題がたくさん出ました。元々わかっていたものだったり、今回新しくわかった部分だったり、色々な課題が出て、今の自分が目標に対してどんな立ち位置にいるかが明確になりました。自クラブに戻った後は、今回出た課題に向き合いながら、個人のストロングポイントをより伸ばせるよう努めていきたいと思います。