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【Match Report】フットサル日本代表、平田選手の同点ゴールでアルゼンチン代表とドロー
2023年12月15日
フットサル日本代表は12月14日(木)、東京都の大田区総合体育館で2021年のFIFAフットサルワールドカップ準優勝のアルゼンチン代表と国際親善試合を行い、1-1で引き分けました。
木暮賢一郎監督は、GKフィウーザ・ファビオ選手を先発で起用。フィールドプレーヤー(FP)には11月のウズベキスタン遠征でもセットを組んでいた吉川智貴選手、堤優太選手、金澤空選手、清水和也選手で試合に臨みました。
立ち上がりから日本はボールを保持し、堤選手が相手のゴールに迫っていきます。「スタートのセットは一番、一緒にプレーしたり、トレーニングを積んでいる時間が長い。阿吽の呼吸の精度がある」と木暮監督が振り返ったように、良い形でゲームに入れました。しかし、セットを変えた後の第1ピリオド4分、日本はCKからFPパブロ・タボルダ選手にヘディングでゴールを決められてしまいます。
早い時間に失点を喫してしまった日本でしたが、このゴール以降は崩れることなく、同点ゴールを目指します。しかし、2大会連続フットサルワールドカップ決勝進出を果たしている相手の守備も堅く、ゴールを決められません。第1ピリオドの終盤にはアルゼンチンに攻め込まれますが、GKフィウーザ選手の好セーブもあり、0-1のままハーフタイムを迎えました。
第2ピリオドは序盤から主導権の握りあいになり、両チームが互角の展開を見せます。日本は清水選手が積極的にゴールを狙いますが、アルゼンチンの選手も体を張ってシュートを止めにきます。2大会連続フットサルワールドカップ最優秀GKに選出されているニコラス・サルミエント選手の好守にも阻まれて、追いつくことができません。
残り5分を切り、木暮監督は足元の技術に長けて攻撃参加も持ち味とするGK黒本ギレルメ選手を起用して、5人全員で攻める形をとります。累積ファウル数が5つになっても、アグレッシブに守備を続ける日本は第2ピリオド19分、吉川選手のロングボールをゴール前で平田ネトアントニオマサノリ選手が胸で受け、巧みなコントロールでGKサルミエント選手を外してシュートを決めます。試合終盤の劇的な同点ゴールにスタンドは大きく沸きました。
アルゼンチンはすぐにパワープレーを仕掛けてきましたが、日本はしっかりと対応。アルゼンチンのパス回しを前に、ボールを奪って反撃に転じることはできませんでしたが、1-1のままで試合は終了。強豪のアルゼンチンと引き分けました。
フットサル日本代表は、17日(日)にも帯広市総合体育館に舞台を移してアルゼンチンと国際親善試合第2戦に臨みます。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
満員のお客さんに見ていただけている会場で、代表チームとしてプレーできる幸せを感じながらプレーをしようという話をずっとしてきました。フットサルというスポーツを発展させないといけない段階ですが、そうした情熱を少なからず伝えられた試合になったと思います。これまで長らく日本が世界と戦うときは、守備の時間が長くならざるを得なかった現実があります。今日は長くボールを回し、プレスを回避してスピーディーにプレーできる時間も作れました。これに満足することなく、ブラッシュアップしていきたいと思います。
GK #1 フィウーザ・ファビオ 選手(湘南ベルマーレ)
日本国内でのゲームは初めてでしたが、とても楽しかったです。1-1の引き分けという結果でしたが、とても良い試合ができたと思います。自分たちがやろうとしたことはできました。早い時間帯に失点してしまいましたが、相手も強いチームなのでしっかり切り替えて戦えました。今日の試合では良い守備ができたと思うので、次の試合はセットプレーからやられないようにすることと、ボールを持った時にゴールを見る意識を全員で持っていきたいと思います。
FP #9 平田ネトアントニオマサノリ 選手(インダストリアス サンタ コロマ/スペイン)
しっかりボールを持つ時間帯を長くできました。そこは日本がちょっと進歩したところかなと思います。あとはディフェンスの強度をもう一つ出せたら、もう少し僕たちのペースになったと思います。ゴールの場面は、吉川さんからならボールが来るかなと思って走ったら本当に来ました。トラップ次第だったのでうまくいってよかったです。追いつくことができたので勝ちたかったですが、次はしっかり勝てるようにもう一つ上げて、全員で戦いたいと思います。
FP #12 甲斐稜人 選手(名古屋オーシャンズ)
初めて代表候補合宿に呼ばれてから2年が経ちましたが、その間に大きなケガや移籍もあり、なかなかうまくいかない時間が長かったです。ケガを治すためにサポートしてくれた家族、関わってくれたトレーナーに感謝しています。代表戦でようやくデビューできましたが、2試合目もチャンスをもらった時にはまず自分のストロングポイントを出し切れるように、戦術を浸透させていくとともにチャンスをもらうまでの準備もしっかりして臨みたいと思います。
国際親善試合
2023年12月14日(木) 19:00 キックオフ(予定) vs フットサルアルゼンチン代表
会場:東京/大田区総合体育館
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