JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 多くの経験を持ち帰る 女子GKキャンプ終了

ニュース

多くの経験を持ち帰る 女子GKキャンプ終了

2015年01月26日

多くの経験を持ち帰る 女子GKキャンプ終了

晴天に恵まれた中、行ってきたこのキャンプもあっという間に最終日となりました。初日は緊張からかあまり話していない選手もいましたが、3日目ともなるとすっかり賑やかになり、トレーニング中も積極的にコミュニケーションをとるようになりました。

日中のピッチ上でのトレーニングに加え、2日目の夜には、なでしこジャパンのGKの試合中のプレーから今回のテーマにも含まれている4つの要素(ブレイクアウェイ、パス&サポート、ディストリビューション、クロス)をとりだした映像を見て、グループに分かれて分析した後にそれぞれ発表するグループワークも行いました。

最後の練習を終え、J-GREEN堺を出る前のミーティングでは、各コーチから次のような話がありました。「もっとうまくなりたい!誰にも負けない!と自信を持って言えるくらいの強い気持ちを持ってほしい。ここにいる全員がたくさんの可能性を持っています。その可能性を夢や目標につなげるかどうかはみんな次第。強い気持ちと、その夢や目標のために何をすべきか、何が足りないかをしっかりと考え、継続して取り組んでほしいと思います。」(轟コーチ)「この3日間みんな一生懸命やってくれ、大きな成長や変化をみることができました。チームに戻ってからも自分が継続することはもちろん、チームの仲間にもいいものを伝えてください。今の実力に満足することなく、上を目指して行って欲しいです」(井嶋コーチ)「心・技・体の3つがそれぞれ良いバランスがとれると良いプレーができます。より良い選手になるために忘れないよう、この3つの言葉を贈りたいと思います。」(永井コーチ)「ここで良いプレーとともに課題も見えました。中にはGKコーチがチームにいない選手もいるかもしれませんが、自分のプレーを分析し、課題を見つけて取り組み続けることが大切です。」(西入コーチ)

そして、最後に西入コーチから1)サッカー選手としてしっかりボールを左右の足で蹴ること、2)GKとしてしっかりボールをつかむこと、3)GKとしてしっかりボールを投げることの3つを継続して質を高めるという宿題が出ました。大きな成長が期待される年代の選手たちです。次に会う時にはきっと成長した姿を見せてくれることでしょう。

GKコーチコメント

西入俊浩 コーチ(JFAナショナルトレセンコーチ)
女子GKキャンプとして、高校生年代、中学生年代の22名の選手を招集して、3日間のキャンプ、プログラムを実施し、新たなスタートを切ることができました。
選手は3日間という短い期間の中で、意識を高く持ち、トレーニングやプログラムなどに積極的に取り組み、トライする姿もみられ、充実したキャンプとなりました。
短い期間でありましたが、成長を感じさせるプレーや今後の課題として取り組まなくてはいけないことなどもみることができ、選手自身もできたこと、できなかったことを感じた3日間になったのではないかと思います。
今後もこの女子GKキャンプを通じて、女子GK選手の育成、強化を図りながらも、新たな選手の発掘や女子GK選手の環境整備を図っていきたいと思います。

選手コメント

高橋智子 選手(新潟:アルビレックス新潟レディースU-18)
今回のキャンプでは、自分の苦手としているブレイクアウェイや攻撃参加の練習ができ、改善できたので良かったです。クロスは得意な方なので、アピールできたのではないかと思います。私はサイドステップなどステップを踏むのが遅いので、ポジショニングを意識して練習に取り組みました。その結果、相手にシュートを打たれても少しでもボールにさわることができたり、キャッチすることができたので、良いポジショニングを常に意識してプレーしたいと思いました。今回のキャンプで得たことをチームに戻って後輩に教えたいですし、見つかった課題は次の機会までに改善できるよう、日々トレーニングをしていきます。

鈴木あぐり 選手(宮城:常盤木学園高)
今回、初めて参加した高校生のカテゴリーでは、プレーの技術が高いのはもちろん、要求、予測、判断、決断など全てにおいてレベルが高く、中学生の時に参加した時とのレベルの差を感じました。GKは普段、チームに少数しかいませんが、このキャンプは全員がGKなので、プレーについてお互いが意見を出し合ったり、イメージを共有したりと、普段以上の貴重な経験をすることが出来ました。
パス&サポート、ディストリビューション、ブレイクアウェイ、クロスと大きく4つのトレーニングを行いました。自分ができること、できないことが明確になり、自分のプレーを改めて見つめなおすことが出来ました。今回出た課題をそれぞれがチームに持ち帰って練習し、次に会う時にはお互いがまた一回り成長した姿を見せることができるようにチームに戻ってからの時間を大切にしていきたいです。
3日間という短い期間でしたが、たくさんの刺激を受け、とても充実した時間になりました。

林桃歌 選手(広島:青崎サッカークラブ Hanako Clover’s)
キャンプを振り返って、1日目のフィジカル測定では「キック、スローが全然とばない」と感じ、距離を伸ばすためには練習が必要だと思いました。そして2日目は、午前に攻撃参加、午後にはブレイクアウェイのトレーニングを行いました。午前中にはボールコントロールの位置とボールが来る前に周りを観ることを意識しました。ボールが来る前に周りを観ることは出来ましたが、ボールコントロールが雑になってしまいました。午後は苦手なブレイクアウェイで大変でしたが、コーチに言われたことを頭に入れてプレーが出来ました。3日目のクロスで気をつけるべきは、軌道を見てボールをしっかり捕ることだと思います。クロスも苦手で、いつもボールが来ても怖がってしまって「クリア!」ばかり言ってボールを積極的に捕りに行くことができませんでした。この機会に勇気を持ってプレー出来たので、良かったです。これからもしっかり練習をし、試合で使えるようにしたいです。

スケジュール

 1月23日(金)  PM フィジカルテスト・トレーニング(J-GREEN堺) 
 1月24日(土)  AM/PM トレーニング(J-GREEN堺) 
 1月25日(日)  AM トレーニング(J-GREEN堺) 

※2003~2014年まで「スーパー少女プロジェクト」として実施。
企画的にではなく、他の強化・育成事業とさらなる連携を図り、女子GK選手のレベルアップ、将来のなでしこジャパンにつながる選手の発掘・育成という趣旨を徹底していくために、名称を変更した。

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー