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柏、ビン・ズオンに圧勝で首位浮上、G大阪は2連敗 AFCチャンピオンズリーグ2015
2015年03月04日
アジアのクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ2015は3月3日(火)、グループステージ第2節を行い、柏レイソルはホームでベトナムリーグ王者ビン・ズオンに5-1で圧勝してEグループ首位に浮上しましたが、Fグループのガンバ大阪は敵地で城南FC(韓国)に0-2で敗れて2連敗になりました。
柏は立ち上がりから積極的に攻め、FW工藤壮人選手、FWクリスティアーノ選手、FW大津祐樹選手の前線の攻撃陣3人が相手ゴールに迫りますが、ビン・ズオンはDFヴランコヴィッチ選手とDFレ・フォック・トウ選手を中心によく守り、前線の選手のスピードを活かしたカウンター攻撃を狙います。均衡が破れたのは42分でした。柏はDFエドゥアルド選手からの長いパスを受けたクリスティアーノ選手が右サイドから中へグランダーのパスを送り、工藤選手がこれを右足で相手ゴールに流し込みました。
その2分後、再びエドゥアルド選手からクリスティアーノ選手、そして工藤選手へと、先制点と同じような展開ながらも今度は浮き球をテンポよくワンタッチでつなぐと、ゴール前へ詰めた工藤選手のマークについていたDFヴランコヴィッチ選手のクリアボールがそのまま自陣ゴールへ吸い込まれ、柏は前半を2-0で折り返します。
後半に入っても柏は攻撃の手を緩めず、56分、相手バックラインの後ろに走り込んだDFキム・チャンス選手がMF茨田陽生選手のスルーパスを受けると、そのまま右足でチーム3点目を叩き込みます。67分には、右CKをニアに入った大津選手が頭でつないで、これをファーサイドに走り込んだ工藤選手がダイビングヘッドで押し込んで、この試合で自身2点目となるゴールで4-0とします。さらにその8分後には、MF大谷秀和選手がミドルレンジから右足を振り抜いて5-0とリードを広げました。
ACL初勝利を目指すビン・ズオンは、後半交代出場のMFマイ・ティエン・タイン選手が53分に、65分には昨年コンサドーレ札幌でプレーしたベトナム代表FWレ・コン・ビン選手がミドルシュートを放ちますが、いずれも柏GK菅野孝憲選手が阻止します。しかし82分、レ・コン・ビン選手の長いパスを受けたFWガニュ・オセニ選手のゴールで1点を返しました。
この結果、柏は山東魯能(中国)を4‐1で下した全北現代(韓国)と勝点4で並びましたが、得失差で全北を上回ってEグループ首位に浮上。全北、山東が勝点3で続き、ビン・ズオンは勝点なしで最下位です。
一方、韓国で2010年大会優勝の城南FCと対戦したガンバは、ホームでの第1戦から先発4人を入れ替えて臨みました。しかし、相手の勢いのある攻撃を受けて押し込まれ、前半8分、MF小椋祥平選手がペナルティエリアに切り込んでききたFWファン・ウィジョ選手を倒してPKを与えてしまいます。城南はこれをFWリカルド・ブエノ選手が決めて、立ち上がり早々にリードを奪います。反撃に出たいガンバですが、2トップのFWパトリック選手とFWリンス選手が相手の厳しいマークに苦しみ、なかなかチャンスを作れません。
ガンバは、後半から小椋選手に代えてMF明神智和選手送り込んで立て直しを図り、攻撃にリズムが生まれますが、67分にFWファンに追加点を決められてしまいます。その3分後にMF阿部浩之選手に代えてFW宇佐美貴史選手、DF米倉恒貴選手に代えてDF藤春廣輝選手を投入しますが、最後まで相手の守備を崩すことができず、2敗目を喫してしまいました。
Fグループは2試合を終えて、アウェイで広州富力(中国)を2-1で下したブリーラム・ユナイテッド(タイ)が勝点6で首位。勝点3の城南と広州が続き、ガンバは勝点0で最下位という苦しい状況に追い込まれました。4日には浦和レッズがホームでオーストラリアAリーグ王者のブリスベン・ロアーと、鹿島アントラーズがアウェイでFCソウル(韓国)と対戦し、いずれも今大会初勝利を目指します。
選手・監督コメント
吉田達磨 監督(柏レイソル)
前節アウェイの全北現代戦で勝点1を得て、このグループで最大のライバルと見ている全北に勝点3を与えなかったことを、今日の試合で無駄にしないようにと話していたのですが、それが実現出来てよかったです。相手には日本のチームにはないカウンターのスピードがありました。細かい部分で課題はありますが、選手たちは勇気を持って90分間戦ってくれました。毎回相手のタイプも場所も変わる中で、選手が勝つために何をするべきかを考えて、ひとつになってやり遂げようとするところに、チームの成長を感じています。出来ることと出来ないことのブレ幅ができるだけ小さくなるように、これからも努力を続けていきたいと思います。
FW 工藤壮人 選手(柏レイソル)
チームとしてしっかりと勝点3を取れたことを嬉しく思います。試合は戦前予想していた通りの流れで、5得点も良かったと思いますが、失点のところはチームとして反省点です。前半なかなか点を取れない時間帯が続きましたが、今日の3トップはゴールへの気持ちを前面に出してプレーしていましたし、焦りはありませんでした。90分間、ボールは来ると信じて動き出しを続けていましたが、ゴールを獲るにはどれだけ良い準備が出来ているかだと思います。メンタル面も意識して、続けていきたいです。
MF 大谷秀和 選手(柏レイソル)
前節、韓国で苦しみながら勝点1を取れていたので、今回ホームで勝点3を取れて良かったですし、ゴールも獲れて良かったです。全員がキャンプから前向きに取り組んでいて、やっていることが順調に来ていると思いますが、質をもっと高めて結果も狙っていきたいと思います。
グエン・タイン・ソン 監督(ビン・ズオン)
我々よりも柏の方が強いチームで、選手たちは頑張ってくれましたが、チャンスを作ることができませんでした。ACLで勝点を取るために、選手たちに自信を植え付けたいと思っています。経験を積むことで自信が生まれると思います。
AFCチャンピオンズリーグ2015
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