JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > なでしこジャパン、オランダ戦勝利でベスト8進出 ~FIFA女子ワールドカップ R16~

ニュース

なでしこジャパン、オランダ戦勝利でベスト8進出 ~FIFA女子ワールドカップ R16~

2015年06月24日

なでしこジャパン、オランダ戦勝利でベスト8進出 ~FIFA女子ワールドカップ R16~

なでしこジャパンは6月23日、バンクーバーのBC Place StadiumでFIFA女子ワールドカップ カナダ2015ノックアウトステージ1回戦(ラウンド16)でオランダと対戦。DF有吉佐織選手とMF阪口夢穂選手(ともに日テレ・ベレーザ)のゴールで2-1の勝利を収め、優勝した2011年大会に続いて2大会連続でベスト8進出を決めました。阪口選手がこの試合の最優秀選手に選ばれました。

日本はGKに海堀あゆみ選手(INAC神戸レオネッサ)、最終ラインに有吉選手、岩清水梓選手(日テレ・ベレーザ)、熊谷紗希選手(オリンピック・リヨン)、鮫島彩選手(INAC神戸レオネッサ)を起用してボランチを阪口選手と宇津木瑠美選手(モンペリエHSC)で構成。攻撃陣には右MFに川澄奈穂美選手(INAC神戸レオネッサ)、左MFに宮間あや選手(岡山湯郷Belle)、大野忍選手(INAC神戸レオネッサ)と大儀見優季選手(VfLヴォルフスブルク)を2トップに置く布陣でスタートしました。

立ち上がりこそ、ワールドカップ初出場のオランダに日本のDFの裏を取られて、FW Vivianne MIEDEMA 選手の折り返しをMF Sherida SPITSE選手に狙われる場面がありましたが、その後は安定した守備を披露。相手が日本の守備陣の裏へ入ろうとする動きにうまく対応し、前線からも積極的にプレスをかけて、日本が試合を支配しました。

先制点は10分でした。左サイドを攻め上がった宮間選手のクロスに大儀見選手が頭で合わせるとクロスバーを直撃。その跳ね返りを相手DFがクリアしましたが、これを攻め上がった有吉選手が拾って右足を振り抜いて決めました。有吉選手は代表初ゴールです。

日本はその後も川澄選手、有吉選手、阪口選手らが相手ゴールを狙い、29分には大野選手と大儀見選手が相手選手を囲い込んでボールを奪うと大儀見選手がミドルレンジからシュートを放ちます。大儀見選手は前半終了間際にも1本ミドルからゴールを狙い、その1分後には大野選手が右サイドからのクロスに頭で合わせましたが、ボールは枠の外へ流れました。

後半の立ち上がり、オランダはボールをつないで攻撃を組み立てようと試みます。さらに53分にはDanielle VAN DE DONK 選手に代えてFW Kirsten VAN DE VEN 選手を投入して攻撃の活性化を図ります。77分にはオランダがCKから決定機を作り、GK海堀選手のパンチングにVAN DE VEN選手が反応しましたが、阪口選手がゴール前で止めました。

日本の2点目はその直後の78分、中盤での守備から生まれました。
中盤右サイドで阪口選手、川澄選手が相手にプレスをかけてボールを奪い、途中交代出場の岩渕真奈選手から大儀見選手、そして宮間選手へとつなぎ、宮間選手がゴール前へ折り返します。これを岩渕選手がスルーして、後ろから前線に顔を出した阪口選手が左足で捉えてゴールネットを揺らしました。

日本はその後、川澄選手に代えて澤選手を投入。後半アディショナルタイム、VAN DE VEN選手に右サイドからのクロスにヘディングで合されて1点を返されましたが、最後まで集中を切らさずに2-1で逃げ切り、ベスト8進出を決めました。

試合詳細はこちら

準々決勝では日本は27日にエドモントンでオーストラリアと対戦します。その他の対戦カードは、26日に中国対アメリカ戦とドイツ対フランス戦、27日にイングランド対カナダ戦が行われます。

監督・選手コメント

佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
この6日で攻撃の準備をしたことは間違いないですが、今日の勝因は攻撃ではなくて守備だと思います。CKで危ない場面はありましたが、流れの中での守備や前線からの守備は非常に良かったですし、守備から生まれた攻撃の展開でした。守備のバランス、決断力は評価すべきだと思っています。次に対戦するオーストラリアは今大会で非常にレベルが上がってきています。今最も可能性を持ったチームだと思っているので、心して戦わないといけないと考えています。

MF #8 宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
相手がサイド攻撃にこだわってくれたのでやりやすかったです。ただ、これからの相手は自分たちの良さを消してくるので楽観は出来ないと、今日戦ってみて感じました。私たちは今日やれたくらいのことはできないといけないと思います。今日の試合も良いところも、そうでないところもありましたが、これをプラスに捉えて一つ一つ良いところを出して、自分たちが大きくなれるような大会にしたいと思います。

MF #6 阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
ノックアウトステージは負けたら次がないというところで勝てたのは非常に良かったと思います。(ゴール場面は)宮間選手が折り返した時に私の前に岩渕選手がいたんですが、自分の方が態勢が良いかなと思ったので「スルー」と言う声をかけたらスルーしてくれて、ボールを置きに行きました。得意ではないんですが、入って良かったです。今日は選手の立ち位置が今までと違ってよかったと感じましたし、シュートシーンがいつもより多かったと感じました。

DF #19 有吉佐織 選手(日テレ・ベレーザ)
(ワールドカップで代表初ゴールは)とても良い経験になったので、次にも活かしたいですし、もっと良いゴールにつながるようなプレーを増やしていきたいです。攻撃は全体的にボールのテンポがよかったので上がりやすかったですが、守備はもう少し修正したいと感じています。今日の修正をしっかりして、いい準備をして次に活かしたいと思います。

Roger REIJNERS オランダ女子代表監督
入り方は良かったですが、先制されてからパスが雑になってボールを失う場面が多くなりました。後半少し良くなったものの、再び雑になってしまい、最後の10分は中盤の選手を前に上げて点を獲ろうとしたのですがゴールには至りませんでした。日本は非常に良いチームで、我々も頑張りましたがほとんどスペースがなくて、欲しいところにボールが来ませんでした。ですが、こういう大会に出ることで選手は成長できると思います。

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015

準々決勝
オーストラリア女子代表 vs なでしこジャパン(日本女子代表) 
日本時間:6/28(日) 5:00 キックオフ(予定)

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー