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ガンバ、リバープレートに敗れる ~スルガ銀行チャンピオンシップ~
2015年08月12日
Jリーグヤマザキナビスコカップと南米のコパ・トタル・スダメリカーナの優勝チームで戦うスルガ銀行チャンピオンシップ2015大阪が8月11日に大阪の万博記念競技場で行われ、ガンバ大阪はアルゼンチンのリバープレートに0-3で敗れました。南米勢の優勝は2009年大会以来で、Jリーグ勢の連勝は5で止まりました。
8月5日にリベルタドーレスカップで優勝して、南米王者として12月のFIFAクラブワールドカップへの出場権を獲得したばかりのリバープレートは、元アルゼンチン代表FWハビエル・サビオラ選手をはじめ、リベルタドーレスカップ決勝第2戦でも得点を決めたMFカルロス・サンチェス選手やDFラミロ・フネス・モリ選手を擁し、試合開始から積極的に攻撃を展開します。
ガンバ大阪は、EAFF東アジアカップから帰国したばかりの日本代表組の疲労を考慮して、GK東口順昭選手、DF丹羽大輝選手、DF米倉恒貴選手、FW宇佐美選手をメンバーから外し、同じくMF倉田秋選手とDF藤春廣輝選手をベンチに置き、普段のリーグ戦とは異なる構成で臨みましたが、ゴール前でテンポ良くパスをつなぐ相手の攻撃に翻弄されます。
8分、リバープレートはペナルティエリアに切り込んだFWニコラス・ベルトロ選手がガンバDFに倒されてPKを獲得。これをサンチェス選手が決めて先制します。
アルゼンチンの強豪は15分にはCKからパスを繋ぎ、最後はサビオラ選手がDFの間を縫ってペナルティエリアに切り込んでシュートを放ちます。
ガンバは21分、ロングボールにFWパトリック選手が相手守備陣の裏に抜け、ゴール前でGKマルセロ・バロベロ選手を交わしてシュートを狙いますが、バロベロ選手は手を伸ばしてボールをカットし、ガンバが絶好の得点機会を逃します。
一方、リバープレートは31分、左CKにDFガブリエル・メルガド選手がヘディングで合わせ、2-0のリードを奪います。
ガンバは35分にMF遠藤保仁選手のFKに、ゴール前で相手の裏を取ったパトリック選手が右足を合わせますが、再びバロベロ選手に弾かれました。
南米王者はその後も右サイドを中心に攻撃を組み立て、サンチェス選手やFWセバスティアン・ドリウッシ選手らがガンバゴールを脅かします。
ガンバの長谷川健太監督は、41分にDF金正也選手に代えてMF倉田秋選手を投入。MF今野泰幸選手を最終ラインに下げて守備を落ち着かせると、前半終了間際には倉田選手が左サイドを突破してゴール前にパスを送り、反撃の兆しを見せます。
さらに長谷川監督は、後半開始からDF藤春廣輝選手、その10分後にはMF二川孝広選手をピッチに送り出して、攻守にテコ入れを図ります。
しかし、ガンバは61分にリバープレートのカウンター攻撃を受け、最後は交代出場のMFゴンサロ・マルティネス選手にペナルティエリアに切り込まれ、3点目を決められます。
その後、動きの落ちたリバープレートに対し、ガンバはパスを繋いで反撃をしかけます。69分に二川選手のクロスにゴール前に遠藤選手とパトリック選手が走り込みますが、シュートには至りません。
75分には、交代出場のFW赤嶺真吾選手がゴール前でリバウンドに反応して左足を合わせ、その2分後には、交代出場のMF阿部浩之選手の折り返しに倉田選手がシュートを放ちますが、いずれも相手GKに阻まれます。86分にも、倉田選手が藤春選手のクロスに合わせて右足を振り抜きますが、シュートはポストの外に流れ、ガンバは最後までゴールネットを揺らすことはできずにタイムアップ。リバープレートがスルガ銀行チャンピオンシップ2015の勝者となりました。
監督・選手コメント
長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
勝てずに本当に残念です。ガンバらしいサッカーもできてチャンスもあったのですが、あと1歩及びませんでした。試合前にミスがあってもボールを繋いでいこうと選手たちには話して、後半暑さで相手の足が止まったところで1点獲れていれば、その後ゴールを畳み掛けるぐらいの試合をしていました。相手が立ち上がりから積極的に攻めるのか、守りを固めるのかは分かりませんでしたが、相手にあのぐらいのプレッシャーをかけられてもしっかり戦えるようにならないと本物にはなれません。世界的クラブに勝てるようにならなければ、日本代表が世界で勝つことにも繋がりません。まだAFCチャンピオンズリーグが残っているので、FIFAクラブワールドカップでリベンジできるように、全員で力を合わせて戦っていきます。
MF 遠藤保仁 選手(ガンバ大阪)
チャンスはたくさんあったので、前半に1本でも獲れていればどうなったか分からなかったと思います。決定力の差が出ました。ビッグチャンスにしっかり決められるようにしないといけません。AFCチャンピオンズリーグでアジアチャンピオンになって、もう一度対戦したいと思うので、そこへ向けて良い状態で持っていけるようにリーグ戦で良いながれを作りたいです。Jリーグにはないスタイルのチームとやることは良い経験になります。さらに高いところを目指していきたいです。
MF 倉田秋 選手(ガンバ大阪)
相手は終盤リラックスして力を抜きながらやっていたので、悔しかったです。勝負強さがありました。大丈夫と思っているところでボールを獲られる場面も多くて、まだプレーの精度が甘いと感じましたし、それが分かったことが収穫です。
マルセロ・ダニエル・ガジャルド 監督(リバープレート)
このタイトルを獲れて本当に嬉しく思います。先週のリベルタドーレスカップ決勝から日もなく、長旅で練習時間もほとんど取れない厳しい日程でしたが、出場してよかったです。選手たちには試合前、「いつも国でやっていることに自信を持ってポジティブに戦おう」と伝えました。勝てばこのタイトルを獲る南米3クラブ目になることも、モチベーションでした。今日の勝利で今後もポジティブな姿勢で臨めますし、クラブは新しいページを加えることができましたが、重要なのはこの後も勝ち続けることです。そうすることで個人としてもクラブとしても新たな歴史を築きたいと思います。
スルガ銀行チャンピオンシップ2015OSAKA
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・トタル・スダメリカーナ 王者決定戦
ガンバ大阪 vs リバープレート
2015/8/11(火) 19:00 キックオフ 17:00 開場
大阪/万博記念競技場
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