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第27回全国レディースサッカー大会 元なでしこの池田浩美さんがエール
2016年03月18日
第27回全国レディースサッカー大会が3月19日(土)にいよいよ開幕します。ここでは前編に引き続き、第25回大会でアジュール兵庫の一員として優勝に輝き、現在は尚美学園大学女子サッカー部の監督を務める池田浩美さんが登場。今大会に出場する選手にエールをおくっていただきました。
――全国レディースサッカー大会に出場した際、何か発見はありましたか。
池田浩美さん(以下、池田) 発見というより、サッカーはプレーするのが一番面白いな、と再確認しました。20~30代のころと比べてピッチ上でできることは限られているけれど、それでも自分でボールを蹴ることに意味があるし、楽しみながらプレーしていました。
――大会に参加した感想、提案などはいかがでしょうか。
池田 規模が大きくなったら、世代別に大会のカテゴリーを分けるのはどうでしょうか。現状、大会は30歳以上の女性を対象にしていますが、上限はありません。30歳を過ぎると、年齢が10歳違うだけで運動量もだいぶ変わります。オーバー30(30歳以上)、オーバー40(40歳以上)など、もう少し細かくカテゴリーを分けたほうが親切かな、と。そうすれば、幅広い年齢の女性がもっとサッカーを楽しむことができると思います。
――各チームの力が、さらに拮抗するかもしれません。
池田 年齢的なハンディをなくし、同じようなレベルのチームが競えば、大会はおのずと盛り上がるはずです。私自身、第25回大会では真剣勝負できる喜びを感じていました。アジュール兵庫の一員としてプレーしたころは、体の衰えを受け入れつつも、その範囲内で必死になって走っていました。
――今大会に出場する選手たちへのメッセージをお願いします。
池田 大会を目いっぱい楽しんでください。そして、できるだけ長くサッカーやスポーツに携わってもらいたいと思います。私は高校卒業後、実業団のチームやなでしこジャパンでプレーしましたが、いわゆるトップレベルの競技者は女子サッカーの一部分でしかありません。ですので、競技者だけではなく、それ以外の人もサッカーに関わり続けてほしい。個人的には、サッカーの楽しさを知っているお母さんが必要だと思っていて、彼女たちが「サッカーってこんなに面白いんだよ」と自分の子どもに伝えることで、女子の選手人口も増えるのでは、と思います。
――サッカーに取り組む環境に恵まれていると感じますか。
池田 以前、住んでいた神戸(兵庫)にはママさんもサッカーを続けられる環境があったのですが、いま私が住んでいる本庄(埼玉)にはあまりありません。そういう場所で一歩を踏み出すには、勇気がいります。競技人口をピラミッドの底辺と考えたとき、人口が少ないと、ピラミッドの頂点、つまりトップレベルも高くなりません。ですので、自分も含めて積極的に女子サッカーの普及に関わりたい。女子選手の人口を増やすには、私たちがサッカーの楽しさを次世代に引き継ぐこと、そして女子がサッカーを続けられる環境を増やすことが不可欠になると思います。全国レディースサッカー大会のような大会が、もっと増えるといいですね。
第27回全国レディースサッカー大会
2016年3月19日(土)〜3月21日(月・振休)
時之栖スポーツセンター 裾野グラウンド(静岡県裾野市)
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