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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 雨中の激戦、柏が鹿島を下す

2016年04月18日

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 雨中の激戦、柏が鹿島を下す

ピックアップマッチ

鹿島アントラーズユース 2-3(前半0-1、後半2-2)柏レイソルU-18

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第2節が4月16日(土)と17日(日)に開催され、鹿島アントラーズユース(茨城)は県立カシマサッカースタジアムで柏レイソルU-18(千葉)と対戦しました。

強風の中で行われた一戦、ボールが自陣に押し戻されるなど、厳しいコンディションの中、柏が先制します。16分、中央でパスを受けた落合陸選手が右サイドの坂本涼斗選手に展開。坂本選手の折り返しを、中村駿太選手が冷静に蹴り込みました。先制点で勢いに乗った柏はテンポよくボールを動かし、優位に立ったままハーフタイムを迎えます。

後半は激しい雨が降り始めましたが、試合は熱を帯びていきます。55分、柏は同点に追い付こうと前掛かりになった鹿島の隙を突きました。最終ラインから送られた縦パスに反応した中村選手が抜け出し、前に出ていたGKの頭上を破るループシュートでチームに追加点をもたらします。その6分後には、中村陸選手のパスを受けた大谷京平選手がシュートを決め、柏が3-0と鹿島を突き放しました。

鹿島の選手たちも黙ってはいません。69分、渡邉伶那斗選手や西本卓申選手らが、素早いフォアチェックでCKを獲得。小沼樹輝選手のキックが、相手GKのファンブルを誘い、最後は石津駿斗選手がゴールを奪います。さらに攻勢を強める鹿島は、直後の70分にCKから中村勇太選手が頭で合わせますが、これは柏のGK猿田遥己選手の好セーブに阻まれます。なおも攻撃を続ける鹿島は89分、右サイドを突破した白井亮選手のクロスボールに井村瞭介選手が飛び込んで、1点差にまで迫ります。しかし、鹿島にとって、3点差を追い追い付くことは至難の業でした。スコアはこれ以上動かず、雨中の熱戦は柏が3-2で鹿島を振り切って今季初勝利をつかみました。

監督・選手コメント

熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
敗戦は妥当な結果だと思います。柏はボールを保持しながら崩しにかかるチームだと認識して戦いました。ホーム開幕戦ということで、選手たちは強い気持ちで戦っていました。ただ、劣勢に陥ってから(攻撃の)スイッチが入るようでは遅いですし、ある意味、こうした課題をシーズンの序盤に得ることができたのはプラスと捉えています。どんな試合であろうと、一戦一戦の重みを感じなければ成長にはつながりません。今日の敗戦の重みをしっかりと感じて、プラスに変えていかなければと思います。

西本卓申 選手(鹿島アントラーズユース)
今年のチームは昨年と比べて個々の能力が落ちるので、前半から試合の主導権を握るべく、もっと積極的に戦わないと苦しくなってしまいます。「力の入れどころ」を明確にしないといけないと思いました。先制された後、反撃に出るのか、0-1のまま試合を運ぶのかが中途半端になっていたところで追加点を決められ、ようやく戦い方がはっきりしたのですが、それでは遅すぎます。僕らはプレミアリーグEASTの10番目のチームだと思っているので、そこから這い上がれるように、責任感を持って戦いたいと思います。

永井俊太 監督(柏レイソルU-18)
鹿島はロングボールやセットプレーが絡む攻撃を得意としているので、相手の得意な形に持ち込ませないように意識していました。選手たちは本当によく頑張ってくれましたし、全力を尽くした結果、勝点3を得ることができたのだと思います。リードして迎えた後半は守備に人数を割くことを想定しており、途中出場の選手もよく戦ってくれました。毎週、このレベルで戦えるのは幸せですし、今回、鹿島に勝ったことで大きな自信にもつながると思います。

中村駿太 選手(柏レイソルU-18)
鹿島は競り合いに強いので、この一週間、ロングボール対策に取り組んできました。準備はしていても、今日の試合ではロングボールから危ない場面を招き、「鹿島はさすがだな」と思いました。それと同時に、相手の攻撃に少しでも対応することができたからこそ、2失点で抑えられたのだと思います。個人的には、開幕戦がベンチスタートだったので、今回の鹿島戦が僕にとっての開幕戦というつもりでプレーしました。FWである以上、絶対に点を取ってチームを勝たせたいと思っていました。

その他の試合結果

横浜F・マリノスユース 1-2(前半0-0、後半1-2)市立船橋高校
青森山田高校 2-1(前半0-1、後半2-0)大宮アルディージャユース
流通経済大学付属柏高校 1-2(前半1-1、後半0-1)FC東京U-18
清水エスパルスユース 1-1(前半1-1、後半0-0)アルビレックス新潟U-18

市立船橋高校(千葉)は西羽拓選手の2ゴールで横浜F・マリノスユース(神奈川)を下し、連勝スタートを切っています。同じ高体連の青森山田高校(青森)はホームで先制を許しましたが、後半に小山新選手と三国スティビアエブス選手のゴールで大宮アルディージャユース(埼玉)を逆転。こちらも連勝を飾っています。流通経済大学付属高校(千葉)は、ホームでFC東京U-18(東京)に敗れて連敗。清水エスパルスユース(静岡)とアルビレックス新潟U-18(新潟)は接戦の末、ドローで勝点1を分け合いました。

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