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SAMURAI BLUE、ボスニアに逆転負けで準優勝 ~キリンカップ決勝~

2016年06月08日

SAMURAI BLUE、ボスニアに逆転負けで準優勝 ~キリンカップ決勝~

SAMURAI BLUE(日本代表)は6月7日(火)、大阪の市立吹田サッカースタジアムで行われたキリンカップサッカー2016決勝でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦。MF清武弘嗣選手(ハノーファー96)のゴールで先制しながら1-2で逆転負けを許し、準優勝に終わりました。

5年ぶりの開催となったキリンカップでボスニア・ヘルツェゴビナの優勝は初めて。決勝での2得点を含め大会4得点のFWミラン・ジュリッチ選手がMVPに選ばれました。

3位決定戦ではデンマークがMFクリスティアン・エリクセン選手のハットトリックなどでブルガリアに4-0で勝利しました。

3位決定戦の試合詳細はこちら

日本は負傷しているFW本田圭佑選手(ACミラン)とMF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)をベンチに置き、トップ下には清武選手を起用。さらに、4日前のブルガリア戦先発から4人を替えて浅野拓磨選手(サンフレッチェ広島)を右FW、左に宇佐美貴史選手、右サイドバックにDF酒井高徳選手(ハンブルガーSV)、GKに西川周作選手(浦和レッズ)を起用して臨みました。

立ち上がりからDF長友佑都選手と宇佐美選手が左サイドで積極的に仕掛けて、崩しにかかります。3分には長友選手のクロスを浅野選手がニアで狙い、12分には宇佐美選手がドリブルで切り込んで相手ゴールを脅かし、15分には清武選手のシュートがクロスバーを叩きます。

ボスニアも積極的に縦に速い攻撃を展開。開始早々のFKにジュリッチ選手が頭で合わせ、サイドのスペースを狙って攻撃を組み立て、10分にはMFイゼト・ハイロビッチ選手が右から日本ゴールに迫ります。

先制したのは日本でした。28分に宇佐美選手が左サイドからドリブルで深く切り込んで中央へパスを送ると、清武選手が走り込んで左足で合わせてゴールネットを揺らしました。

しかし、その1分後、ボスニアは中盤からの縦のロングボールにFWアルミン・ホジッチ選手がヘディング。GK西川選手が弾いたボールにジュリッチ選手が走り込んで右足で合わせ、すぐさま同点にしました。

その後も前線への長めのボールでシンプルにゴールに迫ろうとするボスニアに、日本は中盤で人数をかけて相手を抑えようと試み、互いに激しい攻防が続きます。

前半終了間際、日本は宇佐美選手がドリブル突破からシュートを放ちますが、相手GKに止められ、ボスニアはアディショナルタイムにMFハリス・メドゥニャニン選手のFKがクロスバーを叩きます。

前半を1-1で折り返すと、日本はMF柏木陽介選手(浦和レッズ)に代えてMF遠藤航選手(浦和レッズ)を投入し、状況打開を狙います。後半開始早々に相手DF陣の裏に抜けた浅野選手が右からシュートを放ち、その2分後には左から宇佐美選手が狙いますが、ゴールを割ることができません。

試合が動いたのは66分でした。再びボスニアに一瞬の隙を突かれてしまいます。メドゥニャニン選手のリスタートからのボールを交代出場のMFミロスラフ・ステバノビッチ選手が右サイドで溜めを作り、ゴール前にラストパスを送ると、走り込んだジュリッチ選手が吉田選手の股を抜くシュートで均衡を破りました。

日本はDF槙野智章選手(浦和レッズ)を左サイドバックに入れ、代表デビューのMF小林祐希選手(ジュビロ磐田)、FW金崎夢生選手(鹿島アントラーズ)、FW小林悠選手(川崎フロンターレ)を次々と投入して挽回を図ります。

しかし、浅野選手の87分のシュートは相手GKが阻止。さらに浅野選手がアディショナルタイムのチャンスに再びゴール前に顔を出したものの、ゴールは奪えず。このプレーでクリアされたボールを清武選手が右足で狙いましたが枠を捉えることができず、1-2で敗れました。

決勝の試合詳細はこちら

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制での日本の黒星は昨年8月の朝鮮民主主義人民共和国戦以来2敗目で、連勝は5で止まりました。

SAMURAI BLUEの次の試合は、9月1日(木)にホームで迎える2018 FIFAワールドカップロシアアジア最終予選のアラブ首長国連邦戦です。

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
違う結果もあったと思うと非常にがっかりです。特に得点直後の失点は今日のミーティングで注意を促したばかりでした。何人かの選手はブルガリア戦のようにやろうと、複雑なプレーをし過ぎて相手のカウンターを浴びました。失点は集中力の問題ですし、もっと賢くプレーするべきでした。疲れていた選手もいましたが、最終予選でこういうことは許されません。代表チームには100%準備できていなければ、呼べません。全員に努力してほしいですし、フィジカルを強化してほしい選手も何人かいます。まだまだ改善すべき点が多いことが分かりました。

FW #11 宇佐美貴史 選手(ガンバ大阪)
前半の良いテンポを後半でもできればよかったのですが、相手に押し込まれる時間が多くなってしまいました。良い時のテンポを90分間続けなければいけないと、教訓にしていきたいです。

MF #13 清武弘嗣 選手(ハノーファー96)
前半にもう1点獲れるチャンスに獲れず、悔しいです。(本田選手と香川選手が不在で)こういうところで結果を出さなければ意味がありません。守備がはまらない時間が多くありました。前後半で両サイドをうまく使えればよかったんですが、後半は攻めが単調で、パスを繋ぎ過ぎたところで取られてカウンターという場面が多くありました。残念な気持ちでいっぱいです。

MF #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
自分たちのホームで負けて悔しいです。体格で上回る相手にセットプレーなどでやられて、失点場面はフィジカルの部分で簡単にやられてしまいました。修正点は多くあります。次に集まった時に良いチームになれるようにしたいです。

メフメド・バジュダレビッチ ボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督
キリンカップに初優勝したことは我々には大きなことです。日本の長所を出させないようにしたのですが、全体的にうまくいきました。この結果はハリルホジッチ監督の友人としては悲しいですが、代表監督として日本のようなチームに勝てたことは嬉しく思います。

田嶋幸三 JFA会長
非常に質の高い素晴らしいチームと対戦できて、質の高い試合をやってくれたと思います。こういう試合を続けてやらなくてはチームの強化になりません。この2戦で監督の目指すサッカーが見えてきたことも良かったと思います。

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スケジュール

5月26日(木) PM トレーニング
5月27日(金) AM/PM トレーニング
5月28日(土) AM/PM トレーニング
5月29日(日) AM トレーニング
5月30日(月) PM トレーニング
5月31日(火) PM トレーニング ※一般非公開
6月1日(水) PM トレーニング ※一般非公開
6月2日(木) PM トレーニング ※一般非公開
6月3日(金) 7-2 キリンカップサッカー2016
vs ブルガリア代表(豊田スタジアム)
6月4日(土) 11:00 トレーニング(豊田スタジアム) ※一般公開
6月5日(日) PM トレーニング ※一般非公開
6月6日(月) PM トレーニング ※一般非公開
6月7日(火) 1-2 キリンカップサッカー2016
決勝戦 vs ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(市立吹田サッカースタジアム)

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

キリンカップサッカー2016

SAMURAI BLUE(日本代表)、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ブルガリア代表、デンマーク代表の4カ国によるノックアウト方式

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