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高円宮杯U-18プレミアリーグ2016 今週末に再開
2016年06月21日
U-18年代最高峰の長期リーグ、高円宮杯U-18プレミアリーグが今週末の6月25日(土)に再開します。
EASTでは、前回王者・鹿島アントラーズユース(茨城)が現在は8位、昨年は3位の大宮アルディージャユース(埼玉)が9位、11年の高円宮杯U-18プレミアリーグ創設以降、残留を続けてきた流通経済大学付属柏高校(千葉)が最下位に沈んでいます。多くの実績を持つチームが苦戦している事実は、本リーグの競争の激しさを示しています。
現在、首位を走るFC東京U-18(東京)は攻撃が最大の魅力。「相手の戦い方に関係なく、自分たちに主眼を置いたサッカーが理想」と佐藤一樹監督は語ります。開幕戦こそ清水エスパルスユース(静岡)に足をすくわれましたが、その後は個人技や複数の選手が絡むコンビネーション、セットプレーと多彩な得点パターンで4連勝。「プレミアリーグは甘くないが、上位を維持したい」(佐藤監督)と気を引き締めなおして第2クールに向かいます。
2位と3位には、それぞれ今夏のインターハイ出場を決めた市立船橋高校(千葉)と、青森山田高校(青森)が位置しています。市立船橋は、今年も伝統の堅守を発揮。EASTで最少失点タイの守備を中心に、ここまで着実に勝点を積み上げてきました。「毎日の練習に全力で取り組み、週末の試合に備える。当たり前のことを当たり前にできているからどんな結果も受け入れられる」と朝岡隆蔵監督。リーグ中盤に差し掛かる第2クールも、どん欲に勝利を目指します。
一方、青森山田の黒田剛監督は、「ここまでは出来すぎ」と謙遜しますが、堅守速攻を戦術の軸に据えて、クラブユース勢とわたり合っています。清水(現4位)との上位対決では、高橋壱晟選手のゴールを皮切りに3-0で完封。「自分たちはJのクラブユース相手にボールをつなぐことができない。だから、カウンターアタックに活路を見出す」(同監督)という割り切った戦い方がここまで奏功しています。
WESTでも、激しい上位争いが繰り広げられています。首位に立っているのはガンバ大阪ユース。同じ大阪のセレッソ大阪U-18と勝点で並びながらも、得失点差で一歩リードしています。元日本代表CBの宮本恒靖監督の下、選手たちは結果だけでなく、正しい状況判断を求められます。「自分たちが何をしたら、相手は嫌がるか。ルーティーンではなく、状況に応じてプレーすること」という指揮官の考えが浸透すれば、さらなる飛躍も期待できます。
2位につけるC大阪は、複数の中心選手を明治安田生命J3リーグに属するU-23チームに送り込んでいます。メンバーが固定されず、「公式戦の出場選手を決めるとき、悩むこともある」と村田一弘監督。それでも、喜田陽選手や鈴木冬一選手など、今年チームに加わった1年生が出場機会を獲得、上級生に刺激を与えている点が「良い驚き」(村田監督)となり、戦力の底上げにつながりそうです。
上位2チームのほか、WESTで唯一G大阪に勝利している東福岡高校(福岡)、「手探り状態だった昨年と異なり、落ち着いて試合に臨めている」(沢田謙太郎監督)というサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)も虎視眈々とトップの座を狙います。現在、5位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)も中断期間前の広島戦に勝利したことで、「無敗だった広島を破り、自らの手で優勝の可能性を残した」と野田知監督。第6節以降の巻き返しに向け、手応えを感じている様子です。
シーズン中盤を迎え、激しさを増す高円宮杯U-18プレミアリーグにご注目ください。
プレミアリーグEAST 第6節 6月25日(土)・6月26日(日)
6/25(土)
15:00 アルビレックス新潟U-18 vs 柏レイソルU-18(デンカスワンフィールド)
6/26(日)
11:00 青森山田高校 vs FC東京U-18(青森山田高校)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 流通経済大学付属柏高校(県立カシマサッカースタジアム)
11:00 清水エスパルスユース vs 市立船橋高校(清水ナショナルトレーニングセンター/J-STEP)
15:00 大宮アルディージャユース vs 横浜F・マリノスユース(NACK5スタジアム大宮)
プレミアリーグWEST 第6節 6月25日(土)・6月26日(日)
6/25(土)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs ガンバ大阪ユース(吉田サッカー公園)
14:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 大分トリニータU-18(いぶきの森球技場)
6/26(日)
11:00 京都サンガF.C. U-18 vs 東福岡高校(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
11:00 名古屋グランパスU18 vs 大津高校(名古屋市港サッカー場)
15:00 セレッソ大阪U-18 vs 神戸弘陵学園高校(セレッソ大阪舞洲グラウンド)