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鹿島と浦和、勝利でACL好発進
2017年02月22日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017のグループステージが2月21日(火)に始まり、鹿島アントラーズと浦和レッズが好スタートを切りました。
Jリーグ王者として出場している鹿島は、ホームで韓国の蔚山現代にFW金崎夢生選手とFW鈴木優磨選手が後半得点して2-0の勝利を収めました。
優勝した18日(土)のFUJI XEROX SUPER CUPから先発6人を入れ替えて臨んだ鹿島は、序盤にMF中村充孝選手とのコンビネーションから金崎選手が、CKでDF山本脩斗選手が相手ゴールを狙う場面も作りますが、次第に蔚山の積極的な出足に押される場面が増えます。
プレーオフ経由で3大会ぶりに出場の蔚山は、MFチョン・ジェヨン選手らを中心に中盤でボールを奪うと右サイドからの攻撃を試みます。33分には右サイドバックのDFキム・チゴン選手が倒されて得たFKに、ゴール前でチョン選手がヘディングで合わせて鹿島ゴールを襲います。しかし、これに全北現代から新加入のGKクォン・スンテ選手が反応。弾かれたボールはポストを叩いて、外へはね返りました。
鹿島は35分過ぎにカウンターから縦へ速い攻めを展開し、鈴木選手、MFレアンドロ選手、さらに金崎選手がシュートを放ちますが、ゴールを割ることはできず、前半を0-0で折り返しました。
後半開始早々、蔚山はMFハン・スンギュ選手がロングシュートでポストを叩く場面を作りますが、徐々に鹿島がボールを支配。60分には金崎選手がゴールを脅かし、63分には攻守にハードワークを見せたMFレオ・シルバ選手が攻め込んでCKを獲得します。1分後、そのCKに金崎選手が頭で合わせてゴールネットを揺らして先制点を決めました。
この直後に鹿島は「もう少しサイドからの攻撃を増やしたい」(石井正忠監督)として、MF土居聖真選手とMF遠藤康選手を投入して、相手にさらにプレッシャーを懸け、75分には鈴木選手からパスを受けた遠藤選手がペナルティエリアに切り込んでシュートを放ち、ゴールに迫ります。
追加点は82分でした。右スローインを受けた金崎選手が、相手DFの裏を突いてペナルティエリアに入った鈴木選手へ浮き球のパスを出すと、鈴木選手が右足でゴールを捉えました。
MF永木亮太選手は「ACLは優勝を目指しているし、初戦が大事だと思っていた。勝ちに行って勝てたのは満足」と話しています。
グループEのもう一試合でブリスベン・ロアー(オーストラリア)がムアントン・ユナイテッド(タイ)と0-0で引分け、この結果、初日を終えて鹿島が首位に立ち、以下、ブリスベン、ムアントン、蔚山と続いています。
浦和は後半4得点
アウェイのオーストラリアに乗り込んだ浦和は、2014年大会優勝のウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦し、後半の得点ラッシュで4-0と快勝しました。
浦和は相手の守備のブロックに遭い、前半を0-0で終えますが、後半に入るとコンビネーションで突破口を作ります。
56分にFW李忠成選手がドリブルで攻め上がると、ゴール前に顔を出したFW興梠慎三選手へパス。興梠選手は冷静にゴールネットを揺らして先制。その2分後には、MF青木拓矢選手、興梠選手とつなぎ、最後は李選手がゴール前に走り込んで合わせて2-0にしました。
さらに68分には左CKからのこぼれ球にDF槙野智章選手が反応して右足でゴールに叩き込み、4点目は86分、カウンターから70分に交代出場したFWラファエル・シルバ選手が、やはり交代出場のMF矢島慎也選手のパスを受けて右足を振り抜きました。
浦和は初日を終えて得失点差でグループFトップに。FCソウル(韓国)に1-0で勝った上海上港(中国)が2位につけ、FCソウル、ウェスタン・シドニーの順で並んでいます。
グループステージ2日目の2月22日(水)には川崎フロンターレがホームで水原三星(韓国)と、ガンバ大阪がアウェイでアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)と対戦します。
監督・選手コメント
石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
このACL初戦は非常に大事な試合と位置付けていました。厳しい戦いになることは分かっていました。前半は韓国チームのスピードや体のぶつかり合いなどに慣れるのに時間がかかりましたが、後半、ある程度慣れてきて自分たちがボールを保持する時間が長い、自分たちのサッカーを見せられたと思います。最終的に2‐0の無失点で終われたことも非常に良かったと思っています。メンバーを変えた中でも自分たちのサッカーができて、しかも結果が出ているので、チームの仕上がり状況はいいと感じましたし、この2勝はJリーグへつながる、良い影響があると思います。
FW 金崎夢生 選手(鹿島アントラーズ)
勝てて良かったです。ゴールはボールが来たので頭で合わせました。自分のゴールよりもホームでのACL初戦にしっかり勝てたのが大きいですし、この勝利でチームとして勢いづくと思います。先発メンバーが替わってもやることは変わりませんし、そういうところもチームとして出せたと思います。
FW 鈴木優磨 選手(鹿島アントラーズ)
得点場面は、いつも金崎選手を見てプレーしていますし、お互いに分かり合えているところがあります。いいパスをくれました。あと2点ぐらい決められたと思いますし、前半で勝負を決められたと思うので、そこが課題です。
キム・ドフン 監督(蔚山現代)
鹿島の選手へお祝いの言葉を贈りたいと思います。我々の選手も最後まで諦めずに頑張ってくれました。失点するまでは鹿島が得意なサイド突破を許していなかったのですが、失点後はそれを許してしまいました。でも、この試合で選手たちは自信を得たと思います。勝点も重要ですが、どれぐらい自分たちの試合ができたかという方がより重要ですし、次の試合に勝てば問題ないと思うので、しっかり準備して臨みます。
グループG
2017年2月22日(水) 19:00キックオフ(予定)
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ(日本) vs 水原三星ブルーウィングス(韓国)
グループH
2017年2月22日(水) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
ハインドマーシュスタジアム
アデレード・ユナイテッド(オーストラリア) vs ガンバ大阪(日本)
2017/1/24(火)~2017/11/25(土)
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