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SAMURAI BLUE 完全アウェイでサウジアラビアに敗れる アジア最終予選(Road to Russia)

2017年09月06日

SAMURAI BLUE 完全アウェイでサウジアラビアに敗れる アジア最終予選(Road to Russia)

SAMURAI BLUE(日本代表)は9月5日(火)、2018年FIFAワールドカップアジア最終予選の最終戦で、サウジアラビアと対戦しました。敵地のジッダで行われた一戦は、63分に得点を許し0-1で敗れました。

日本はこの試合で、アジア最終予選(Road to Russia)の日程を全て消化。グループB で6勝2分2敗の勝点20となり、ロシア大会の切符をかけた激闘を終えました。

6大会連続6度目のワールドカップ本大会出場を決めたオーストラリア戦から、中4日で臨んだ一戦。ジッダは現地時間20時30分のキックオフにもかかわらず気温は30度を超え、立っているだけで汗が吹き出し、呼吸するだけでも息苦しい高温多湿な環境での試合となりました。さらに、相手のサウジアラビアは勝てば予選突破が決定。巨大スタジアムが6万2165人の大観衆でびっしり埋まる、完全アウェイでの戦いです。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「本大会に向けて成長するため、非常に重要なテストになる」と位置付けた一戦では、オーストラリア戦から先発4人を入れ替えて、4-3-3の布陣でスタート。中盤の底にMF山口蛍選手(セレッソ大阪)、その前方に代表戦で約2年ぶりの先発となるMF柴崎岳選手(ヘタフェCF)とMF井手口陽介選手(ガンバ大阪)が入り、前線は右にFW本田圭佑選手(CFパチューカ)、中央にFW岡崎慎司選手(レスター・シティー)、左にFW原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)を置く形で臨みました。

序盤から、観客の大声援を背に攻勢に出るサウジアラビアを日本が迎え撃つ展開。しかし、守勢に回りながらも、13分にゴール前で井手口選手が左サイドの原口選手からパスを受けて右足のシュートを放つなど、チャンスと見ると一気に攻撃に転じます。32分には右CKを得ると、柴崎選手のキックをDF昌子源選手(鹿島アントラーズ)がヘディングで捉え決定機を迎えましたが、相手DFの体を張った守りによってゴール目前で跳ね返されました。

40分にもFKのこぼれ球を、山口選手が右足のダイレクトボレーでシュートを狙いましたが相手GKが好セーブ。49分には、柴崎選手の右CKをDF吉田麻也選手(サウサンプトン)が頭で合わせ、最後はDF酒井宏樹選手(オリンピック・マルセイユ)がスライディングで詰めましたが、またも相手の身を挺した守りに防がれてしまいます。

決定機をつくりながらもゴールを割れずにいると、55分には後半から投入されていたサウジアラビアのフハド・アルムワッラド選手にカウンターから抜け出されて、GKとの一対一の場面をつくられます。大きなピンチを迎えましたが、GK川島永嗣選手(FCメス)が好セーブでシュートを弾き出し、得点を許しません。

ところが、得点にこそなりませんでしたが、サウジアラビアに大きなチャンスが生まれたことで、観客はさらにヒートアップ。地鳴りのような大声援を受け、サウジアラビアが牙をむきます。ついには、63分にペナルティエリアで浮き球のパスを受けたフハド・アルムワッラド選手に右足を振り抜かれ、先制ゴールを決められます。

試合が動き、スタジアムのボルテージが最高潮に達するなか、日本は失点直後の67分にFW杉本健勇選手(セレッソ大阪)を投入。80分にはFW久保裕也選手(KAAヘント)をピッチに送り出し、フォーメーションを4-2-3-1に変更して巻き返しを図ります。終盤にはハイボールを放り込むパワープレーでゴールを狙うと、終了間際には攻め上がっていた酒井宏樹選手がロングボールを頭で落とすと、走り込んでいた久保選手が右足で詰めてゴールを狙います。しかし、シュートは枠を外れ、同点弾とはなりませんでした。

日本は過酷な環境のなかでも最後まで得点を狙いましたが、ゴールを割れずに0-1のままタイムアップ。一方、勝利したサウジアラビアはグループBの2位を確保して、予選突破を決めました。

試合詳細はこちら

日本は最終戦を勝利で飾ることはできませんでしたが、1年に及ぶ最終予選でグループBを1位で突破。ロシア大会に向け、来月行われるキリンチャレンジカップ2017(10月6日(金)@豊田スタジアム、10日(火)@日産スタジアム)でさらなる強化を図っていきます。

コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ 監督
まずは今日勝利し、予選突破を果たしたサウジアラビア代表を称えたいと思います。しかし私は今予選を勝利で終えたかったので、そうならなかったことは残念に思います。私たちの戦いが敗戦に値したとは思えません。多くの決定機を作ることができました。ただフィニッシュの精度が欠けていました。そして疲労も見て取れました。デュエルの激しさは前回よりも衰えていましたし、攻撃でも大胆なプレーが足りませんでした。ただ、まだこのチームは伸びしろがあります。ワールドカップまでにさらに成長させていきたいです。

DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
気温と湿度が高くて、なかなかプレーの強度を高められないなかで、前半はうまく我慢できたと思います。ワンチャンスで得点されて、僕らはなかなかゴールをこじ開けられませんでした。(最終予選を通して)全体的に守備は組織されてしっかり守りを固めることができていました。しかし、相手にペナルティエリア内でチャンスをつくられると、得点を許す可能性が高くなっていました。最後の最後のところで何度も失点しているのは細かい点もありますが、なるべくエリア内に相手を侵入させないよう、予選を通してもう少しやれたのではないかと感じています。

MF #16 山口蛍 選手(C大阪)
なかなかマークする選手をつかまえきれず、相手はそこを上手くついてきたと感じました。中盤を3人で構成するとき、サウジアラビアのように真ん中を突いてくる相手に対しては、今日の失点シーンのように、中盤の底に位置する自分が釣り出される場面がこれからも出てくるはず。そのときに空いたスペースを誰が埋まるのかまで詰めていかなければいけないと思っています。

FW #4 本田圭佑 選手(CFパチューカ)
僕らはもちろん勝ちに行きましたが、結果的に勝てなくて残念でした。前半だけで交代することはあらかじめ言われていました。チームとしても勝ちたかったというのが、率直な感想です。非常に残念な結果で、自分自身もう少し結果に絡むプレーができればと思いましたが、そこまでのチャンスをつくることができなかったところは反省しなければいけない点だと思います。

FW #9 岡崎慎司 選手(レスター・シティー)
最初から自分たちのプラン通りに進みました。しかし、決めるべきところで決められず、途中からは暑さもあって攻撃でのクオリティを発揮することができませんでした。個人的にはゴールできれば良かったと思いますが、それができずにチームを助けられませんでした。暑い中でも3回ほどチャンスがあったので、それを決めきることが自分の最大の目標でした。

田嶋幸三 日本サッカー協会会長
欲を言えば勝ちや引き分けることができるような、アウェイでの戦い方を試すにはいい機会だったと思います。ただ、選手たちはよくやってくれました。1位通過ということも称えたい。予選もようやく終わり、10月と11月に親善試合、12月にはEAFF東アジアカップがありますから、(選手選考の)サバイバルがはじまっていくと思います。

スケジュール

8月27日(日) 18:00 トレーニング(埼玉スタジアムサブグラウンド)【一般公開】
8月28日(月) 18:00 トレーニング(埼玉スタジアムサブグラウンド)【一般公開】
8月29日(火) PM トレーニング【一般非公開】
8月30日(水) PM 公式会見・公式練習【一般非公開】
8月31日(木) 2-0 アジア最終予選(Road to Russia)
vs オーストラリア代表(埼玉スタジアム2002)
9月1日(金) 11:00 トレーニング(さいたま市駒場スタジアム)【一般公開】
9月2日(土) PM トレーニング【一般公開】
9月3日(日) PM トレーニング【一般非公開】
9月4日(月) 未定 公式会見・公式練習【一般非公開】
9月5日(火) 0-1 アジア最終予選(Road to Russia)
vs サウジアラビア代表(King Abdullah Sports City)

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

アジア最終予選(Road to Russia)

2017年9月5日(火) 20:30キックオフ(予定)
[日本時間26:30キックオフ(予定)]
サウジアラビア代表 vs SAMURAI BLUE(日本代表)
@サウジアラビア/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティー
テレビ朝日系列/NHK-BS1にて全国生中継!

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