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C大阪と横浜FM、今季を締めくくる頂上決戦へ ~第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝~

2017年12月31日

C大阪と横浜FM、今季を締めくくる頂上決戦へ ~第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝~

セレッソ大阪の今季2冠達成か。横浜F・マリノスの4大会ぶりの優勝か。今シーズンを締めくくる大一番となる第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝が1月1日(月)、埼玉スタジアム2002にて行われます。両者の決勝での対戦は、1983年度大会以来34年ぶりです。

12月23日(土)の準決勝でヴィッセル神戸を延長3-1で退けて、2003年度大会以来の決勝進出を決めたC大阪。優勝はヤンマー時代に3度経験しているものの、1993年のJリーグ発足後は3度の準優勝が最高成績です。今回、通算49回目の出場でC大阪として初優勝となれば、11月のJリーグ・ルヴァンカップ優勝に続く2冠獲得になります。

チームを率いる尹晶煥監督は、2000~2002年にC大阪の攻撃的MFとして活躍。2001年度大会決勝でもプレーしましたが、清水エスパルスに延長2-3で敗れて、日本NO. 1クラブとなる機会を逃しました。15年ぶりに戻った古巣で、指揮官として栄冠獲得への再挑戦です。
尹監督の下、今季のC大阪はリーグ戦でも躍進。J2から3季ぶりに復帰したJ1で、優勝争いに絡む展開を見せて19勝6分9敗でリーグ3位に入り、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)へプレーオフからの出場権を獲得しました。天皇杯で優勝すれば、その覇者として本大会から直接出場できます。その場合、プレーオフ出場権はリーグ4位の柏レイソルが手にすることになります。

C大阪は準決勝後、2日のオフを経て27日に決勝へ向けて練習を再開。今季リーグ戦で22得点を挙げてJリーグ得点ランク2位の活躍を見せた日本代表FW杉本健勇選手は、足の負傷で欠場を余儀なくされていますが、準決勝ではMF山村和也選手がFWとしてプレー。後半途中からはFW柿谷曜一朗選手が出場し、延長前半には自身のPKのリバウンドを押し込んで勝ち越しゴールを決め、延長後半にはMFソウザ選手の追加点をお膳立てしました。

MF清武弘嗣選手やMF水沼宏太選手、中盤の底で攻守に貢献度の高いMFソウザ選手らによる仕掛けは多彩で、攻撃力の高さは今季リーグ2位の総得点65にも表れています。最終ラインで強さを見せるDFマテイ・ヨニッチ選手や、韓国代表GKキム・ジンヒョン選手が、ゴール前に立ちはだかります。
また、11月下旬から右足痛で戦線離脱していたMF山口蛍選手も、今週半ばから全体練習に合流。決勝へ向けた調整に汗を流しました。累積警告による出場停止で準決勝を見送ったFWリカルド・サントス選手とDF酒本憲幸選手も出場可能です。
水沼選手は、「元日からサッカーができるのは選手として幸せなこと。幸せを噛みしめながら、僕らのサッカーを思い切ってできれば」と話します。

一方の横浜FMも準決勝は延長戦にもつれましたが、柏との激闘を2-1で制して、2013年度大会優勝以来の決勝進出です。
前身の日産自動車時代を含めて決勝進出はこれで9回目。Jリーグ発足後は前回優勝時と今回の2度ですが、ここまでの決勝進出8回で優勝を逃したのは1回のみと、勝負強さを示しています。

今季のリーグ戦は17勝8分9敗の成績で5位に終わり、今回は8回目の大会タイトルとACL出場権がかかっています。また、2015年シーズンからチームを率いて、今季限りでの退任が決まっているフランス人指揮官、エリク・モンバエルツ監督のラストゲームでもあります。
Jリーグでの総得点は、シーズン途中から攻撃の要のMF齋藤学選手を欠いたこともあって45と多くはありませんが、総失点はリーグで5番目に少ない36。元日本代表DF中澤祐二選手を中心とした最終ラインは高さと強さを兼ね備え、準決勝でも好セーブを見せたGK飯倉大樹選手を含め、固い守備の壁として対戦相手を阻んでいます。チームには、得点を勝利に結びつける忍耐強さが備わっています。

23日の準決勝で延長終了間際に決めたFWウーゴ・ヴィエイラ選手は、その得点で今大会得点ランクトップタイの5ゴール目をマーク。試合後には、「もう一度決める」と、決勝へ強い意気込みを見せていました。
準決勝で負傷交代となったMF扇原貴宏選手の出場は危ぶまれていますが、中盤で舵をとるMF中町公佑選手、準決勝では途中出場で貢献したFW伊藤翔選手、前線で積極的に仕掛けるMF天野純選手、攻撃にアクセントを加えるMFマルティノス選手らが揃っています。また、MF遠藤渓太選手は準決勝で決勝ゴールをアシスト。1月のAFC U-23選手権に臨むU-21日本代表にも選出されました。

両者の天皇杯での対戦は前身のヤンマー、日産の時代を含め、1994年度大会準決勝以来の顔合わせで、通算では5度目です。1994年度大会はC大阪に2-1で軍配が上がりましたが、それ以前は、1983年度大会決勝(2-0)を含めて横浜FMが3勝1敗でリードしています。しかし、今季の対戦ではC大阪がリーグ戦2勝(2-0、4-1)、ルヴァンカップ1勝(2-0)の3戦3勝です。
モンバエルツ監督は、「今季苦しめられてきたC大阪に、なんとしても勝ちたい。自分たちのプレーのクオリティを最大限に引き出す必要があるが、相手を倒せるだけのクオリティは持っていると思っている」と語りました。

決勝は1月1日(月)、埼玉スタジアム2002にて14:40キックオフの予定です。

 

【 決勝 】2018年1月1日(月・祝) 埼玉スタジアム2002 14:40キックオフ(予定) 
セレッソ大阪 vs 横浜F・マリノス

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