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帝京長岡、東海大福岡などが2回戦を突破 第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2019年01月05日

帝京長岡、東海大福岡などが2回戦を突破 第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月4日(金)、兵庫県内の各会場で2回戦8試合が行われました。

ピックアップマッチ1

開志学園JSC高等部 0-6(前半0-6、後半0-0)帝京長岡高校

みきぼうパークひょうご第2球技場での第1試合では、開志学園JSC高等部(北信越3/新潟)と帝京長岡高校(北信越1/新潟)が対戦。新潟県勢同士の“ダービー”となりました。

初出場ながら1回戦を突破した帝京長岡の勢いは、この試合でも続いていました。人もボールも勢いよく前へと出て、開志学園を押し込みます。開始7分には、縦パスを受けた川野愛瑠選手がDFをかわし、さらに飛び出してきたGKの位置も見極めシュート。これは惜しくも、ゴールわずか右へと逸れました。

帝京長岡の圧力は止まらず、17分にはゴール前で畳み掛け、最後はゴール右から吉田愛選手が逆サイドの左上を射抜くシュートを決めて先制します。すると、前半半ば過ぎからはゴールラッシュ。皮切りは、26分の大貫さくら選手の追加点でした。エリア手前で小さくなった相手のクリアを見逃さずボレーシュートを放ち、大きな弧を描いてゴールネットに吸い込まれました。そこからCK、幅を広く使ったサイドアタックなどで4点を追加。前半に放ったシュート8本のうち6本を決めて、大量リードを奪いました。

前半は奪いどころを狙い定めていた開志学園ですが、後半に入ると果敢なプレスへと戦い方を変更。全員が足を止めることなく懸命に食らいつき、63分までに5人の交代枠を使い切った帝京長岡を封じ込めます。意地のシュートに持ち込む場面もありましたが、互いにその後はスコアを動かせず。帝京長岡が、快進撃を続けることとなりました。

ピックアップマッチ2

東海大学付属福岡高校 3-1(前半3-1、後半0-0)兵庫県播磨高校

みきぼうパークひょうご第2球技場での第2試合、創部2年目で初出場の兵庫県播磨高校(開催県/兵庫)が、3度目の出場の東海大学付属福岡高校(九州3/福岡)を序盤に驚かせました。鍵となったのは、快足FW長井佐浦選手。6分にはロングパスに左サイドを抜け出し、飛び出したGKより早くボールに追いつき、無人のゴールを狙いました。7分後には相手の裏へ斜めのパスの出し手となって、クロスバーをたたく右サイドバックの今西夏菜選手のミドルシュートを導いています。

16分にはCKから先制を許したものの、その4分後には試合を振り出しに戻します。繰り返していたとおり、縦パスで抜け出した長井選手が、長いループシュートでGKの頭上を抜きました。

それでも東海大福岡が徐々に地力を見せるようになります。ハーフウェーライン付近からゴール前まで持ち上がり先制点につながるCKを奪った右サイドバックの川名遥香選手のように、個々が力を発揮します。うまく相手の裏を突く形を繰り返し、前半残り2分から2ゴールを挙げました。

走力を攻守に生かしていた播磨ですが、後半に入ると足が重くなり、徐々にセカンドボールを拾えなくなっていきました。逆に東海大福岡は自分たちのリズムに持ち込むようになり、守備陣もリスク管理をしっかり遂行しました。3枚のカードを切った播磨の反撃を抑え切り、東海大福岡が初の3回戦進出を果たしました。

監督・選手コメント

繁田真名美 監督(開志学園JSC高等部)
相手はパワフルでかなり圧力があるので、我慢が必要な試合になると思っていました。ある程度こういう展開を予想していたものの、私の準備不足でここまで点差が開いてしまいました。後半はリスクを避けるであろう相手に、リスクを冒させるようなプレスをかけようとしたのですが、やり切れませんでした。やはり、メンタル的なダメージが大きかったですね。1年生を多く起用したことは言い訳にはなりませんし、3年生に力を発揮させてあげられなかったことには悔いが残ります。

大貫さくら 選手(帝京長岡高校)
立ち上がりは悪かったけれど、キャプテンが1点目を決めてくれて楽になりました。私が決めた2点目は、相手がクリアしようとする時からゴールが空いているのが見えていたので、うまく決められてよかったです。開志学園とは同じ新潟なのでよく対戦しますが、今年は引き分けやPK戦ばかりでした。よく分析はできていましたが、ここまでの点差は予想していませんでした。私たちはチャレンジャーなので、目の前の試合を大切に戦っています。今日も北信越予選の決勝と同じくらい、良い試合ができたと思います。この調子でてっぺんまで行きたいです。

福永季和 選手(東海大学付属福岡高校)
勝てたので良かったのですが、私自身は相手にかなり警戒されて、初戦と比べて何もできませんでした。でも逆に、中央にいる私にボールを預けるよりも、サイドに空いたスペースをうまく使ってパスをつないでいこうと切り替えました。今年は4月から「日本一の花を咲かせよう」というテーマを掲げてきました。インターハイでは1回戦で負けたので、今回は初戦から1試合ずつ勝っていこうと言い合って、ここまで来ました。あと3勝して日本一になりたいです。

鶴岡裕子 監督(兵庫県播磨高校)
この大会で、自分たちの課題を強く認識させられました。終盤の2失点は余計だったものの、前半のプレーを後半にもできたら良かったのですが…。体力不足な点や、競り合いや1対1での弱さが差として出てしまったと思います。また一年間で、そうした点を成長させて戻ってきたいです。ただ、1、2年生だけのチームは大会を通じて成長しましたし、「そんなシュートを打つのか」というシーンを何度も見せてもらいました。本当に良い大会になりました。

第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2019年1月3日(木)~2019年1月13日(日)[全試合無料]
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、神戸総合運動公園(兵庫県神戸市)
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