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チーム一丸となってアジアチャンピオンの座に返り咲く ~AFCビーチサッカー選手権タイ2019~

2019年03月18日

チーム一丸となってアジアチャンピオンの座に返り咲く ~AFCビーチサッカー選手権タイ2019~

ビーチサッカー日本代表は3月17日(日)、AFCビーチサッカー選手権タイ2019決勝でUAEと対戦。互いをリスペクトし合う両者の対戦は延長にもつれこむ接戦となりましたが、延長戦でも決着がつかず、その後のPK戦で日本が勝利。8年ぶりにアジアチャンピオンに返り咲きました。

現地時間19:00、気温29℃、蒸し暑さを感じるコンディションでキックオフ。準々決勝で負傷した松田康佑選手もメンバーに加わり、ベンチでチームを後押ししました。

第1ピリオド、7分、山内悠誠選手が仕掛けて横に流したパスに、フリーで小牧正幸選手が合わせて先制点を奪います。追加点がほしい日本は、茂怜羅オズ選手がダイレクトで狙うもブロックされます。UAEはGKを使って仕掛けてきますが、照喜名辰吾選手を中心に無失点で抑え、第2ピリオドへ突入します。

第2ピリオドは、大場崇晃選手がチャンスに絡みますが、惜しくもゴールにはなりません。しかし、茂怜羅選手がGKの前でバウンドさせるミドルシュートを決め、2-0とします。自分たちのペースに持ち込みたい日本でしたが、UAEもそう簡単にはさせてくれません。次々にシュートを打たれ、照喜名選手が防ぐものの、サイドから仕掛けられ、1点を返されます。さらに、GKのシュートがバーに当たったこぼれ球を押し込まれ、2-2で最終ピリオドを迎えます。

第3ピリオド序盤、ゴール前でチャンスを得ますが、これを阻まれると、相手のオーバーヘッドシュートがポストを直撃します。日本はピヴォの奥山正憲選手にボールを集めますが得点は奪えず。相手GKは機を見て数多くのシュートを打ちますが、スコアは動かず、3分間の延長戦に突入します。

緊張感の走る延長戦。茂怜羅選手がキックオフからシュートを狙います。シンプルにGKからピヴォに入れて攻めますが、延長でもスコアは動かずPK戦となります。日本は、GKを宜野座寛也選手に交代し、ゴールマウスを託します。先攻となった日本は、まず茂怜羅選手がゴール左隅に決め、相手選手も決め1-1。2人目の山内選手も冷静に決めます。そして、相手2人目のキッカーを前に、前回の優勝メンバーである宜野座選手がゴールにしっかりと構えると、相手キッカーが枠を外し、カウントは2-1。そして、3人目のキッカー、大場選手が渾身のシュートで決め、日本が勝利しました。

優勝した日本は、11月に開催されるFIFAビーチサッカーワールドカップに出場します。また、今大会では、キャプテンの茂怜羅選手が9得点をマークし得点王に、さらに大会MVPにも輝くダブル受賞となりました。

監督・選手コメント

ラモス瑠偉 監督
優勝してワールドカップに出るということは大きいと思います。アジアで日本がトップだということで、戦いやすくなります。この優勝が次のワールドカップに繋がると思います。いつか、アジア勢でベスト4に入って、アジア同士の戦いを見たいと思っています。

GK #12 宜野座寛也 選手(ヴィアティン三重BS)
PK戦直前に、「PKいくよ」と牧野コーチに言われました。準備はしてきたので問題はないと思って、落ち着いて入れて、冷静に対応できました。アジアチャンピオンになることだけしか考えていませんでした。みんなチームのために走ったし、チーム一丸となって勝てた大会だったと思います。そういう誇れるチームで戦えて、みんなに感謝したいです。現地に来てくれたサポーターの声も大きくて、すごく力になりました。

FP #5 田畑輝樹 選手(ヴィアティン三重BS)
みんなが最後まで諦めずに強い気持ちで戦ったことが結果に繋がりました。長い代表経験の中でも、今回は強いチームの結束力を感じました。合宿から、昔のしびれるような「これが日本代表だ」という雰囲気を感じていました。若い選手には負けたくないという気持ちと、チャンスがあと何年もあるわけじゃないので、覚悟を決めてやっていました。ラモス監督を胴上げしたいという思いが強かったので、叶ってよかったです。

FP #8 小牧正幸 選手(ヴィアティン三重BS)
なかなかチームに貢献できていなかったので、決勝戦で先制点が取れてよかったです。(山内)悠誠からいいボールがきたので、インサイドで決めるだけでした。2点目が入ってからは、少し流れがよくなったと思いますが、決勝戦になると、こういう戦いも覚悟しなければならないこともあるので、チーム一丸となって勝利できてよかったです。本当は追加点を取って、優勝を決めたかったです。

FP #10 茂怜羅オズ 選手(東京ヴェルディBS)
今回ここに来るまでに、ラモスさんといろいろ話をしてきて、チャンピオンになるのは今このチャンスしかない、絶対にこのアジア予選で優勝したいと思っていました。2-2になって、PKで勝って、正直すごいプレッシャーがありました。日本人に帰化して、日の丸をつけてプレーできることに感謝していますし、優勝できてとても幸せです。日本代表選手は他国の選手と違って、仕事をしながら練習しています。本当に選手一人一人がヒーローだと思う。得点王もMVPも狙っていました。そのために毎日、練習してきました。でも、それを獲る前に、優勝したかったですし、優勝すれば、いろいろついてくると思っていました。

スケジュール

AFCビーチサッカー選手権タイ2019   
3月8日(金) 8-1 グループステージ第1戦 vs ビーチサッカークウェート代表(@Main Arena)
3月9日(土) TBC トレーニング
3月10日(日) 7-1 グループステージ第2戦 vs ビーチサッカーカタール代表(@Main Arena)
3月11日(月) TBC トレーニング
3月12日(火) 6-2 グループステージ第3戦 vs ビーチサッカーバーレーン代表(@Main Arena)
3月13日(水) TBC トレーニング
3月14日(木) 3-2 準々決勝 vs イラン(@Main Arena)
3月15日(金) 6-0 準決勝 vs パレスチナ(@Main Arena)
3月16日(土) TBC トレーニング
3月17日(日) 2-2
  • (PK:3-1)
決勝 vs UAE(@Main Arena)

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります

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