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2019年度のフットサルC級インストラクター研修会を開催
2019年04月12日
4月5日(金)から7日(日)の3日間、東京都のすみだフットサルアリーナで、フットサルC級インストラクター研修会が開催されました。
この研修会は、2019年度のフットサルC級コーチ養成講習会を担当するインストラクターの養成とともに、講義・実技の内容を参加したインストラクター全員でディスカッションしながら、講習会を受講された指導者にとってより良い学びの場になるような取り組みを実施しました。
フットサルC級インストラクターは、2019年度に新たに4名のインストラクターを迎え、計25名の体制となります。
コメント
小西鉄平 JFAフットサルテクニカルダイレクター
まずは、このような機会に対して、貴重な時間を割いて参加してくれましたインストラクターや事務局の皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。またこの講習会に今まで参加してくれた受講生の皆さんに対しても、感謝を伝えたいと思います。
毎年私たちが考えることは、この研修会が全国のフットサルC級講習会の受講生に対してどのような影響を与えることができるのかという点と、この資格を取得した先にある皆さんの指導者人生がより素晴らしいものになるのかの2点です。
2泊3日のインストラクター研修会では前川チーフインストラクターを中心に各インストラクターとのディスカッション、実技、講義を行い、全員の理解を統一していきました。毎年のことになるのですが、講義、実技の1コマごとにインストラクターからのアイデアや疑問などを出し合い、昨年度よりも良い内容にしていくことを目標に取り組みました。
最終日にはフットサル日本代表のコーチングスタッフでもある鈴木隆二さん、木暮賢一郎さんに実技セッションを実施してもらい、代表コーチングスタッフの観点から日本フットサルに必要なことをインストラクターへ伝えてもらいました。
今年は今まで課題として取り組んできた内容に加えて、相手のプレスを回避する局面を追加しました。またフットサル競技における基本的な概念の一つであり、かつ重要な「スペースの概念」についてより深く学べるように説明の方法や見せ方を変更しました。
そして指導方法についても、サッカーC級講習会で学んできた「ミーティング・シンクロ・フリーズ」の指導方法、そしてその際に発揮するコミュニケーションスキルについて正しい手順や適切なタイミング・方法をどのように発揮していくかの伝達方法について新しく見直しました。
受講される皆さんにとってより良い内容へとアップデートされ続けるフットサルC級講習会への参加をお待ちしております。
前川義信 JFAチーフフットサルインストラクター
2008年度からのフットサル指導者ライセンス設立からこれまでに多くのブラッシュアップを重ね、一昨年2017年からはフットサル指導者として導入期から完成期に向けに必要なC級~A級までの3つの指導者ライセンスの確立によって達成された事で、育成初期から最終期までの国内レベルで選手とチームに起こる課題を克服できる指導者養成、また国内トップ環境や国際レベルで要求される厳しいスタンダードへ対抗し、チームを率いることができる指導者養成という複数の使命の間で、現在は各ライセンス講習会のカリキュラムの一貫性や連携の精度を向上させていくステージへと入っていきます。
今回のフットサルC級インストラクター研修では、JFAバーモントカップ全日本U-12フットサル選手権大会やJFA全日本U-15フットサル選手権大会のTSGで抽出された成果と課題を持ち、昨年2018年までに積み上げてきた内容を振り返り、『何を積み足して』、『どこをより厚く伝えていくのか』の2つを軸とし、フットサルの初期段階において必要となる要素を理解し、共有することを目的として実施しました。
またナショナルコーチングスタッフの鈴木隆二さんから、2人組の攻撃グループ戦術(グループ戦術をチームでどのように発揮させていくのか)同じく木暮賢一郎さんから、プレーモデルに基づいたTR(プレーモデルから逆算し、一貫性をもって構築されたTR)という、現在の日本のフットサル指導者が必要としている新しい学びも取り入れ、指導者の皆さんが日々の活動の助けとなる知識やスキル向上のための自己研さんの場を提供できるよう、インストラクター陣は入念な準備を行ってきました。
フットサルはサッカーと比較して歴史の浅いスポーツで、まだまだ新たな仲間を必要としています。フットサルの指導者の方々はもちろん、サッカーで現場をお持ちの指導者の皆様も、是非フットサル指導者ライセンス講習会に参加してくださることを期待しております。
また、最後になりますが、会場となったすみだフットサルアリーナ様に感謝申し上げます。