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2019年度 ゴールキーパーC級インストラクター研修会を開催
2019年05月23日
5月12日(日)と13日(月)の2日間、静岡県御殿場市でJFA ゴールキーパーC級インストラクター研修会を開催しました。
研修会には、ゴールキーパー(以下GK)C級を担当するJFA GKインストラクターと9地域から推薦を受けた5名の地域GKインストラクター、新任のトレセンコーチGK担当、合わせて34名が参加しました。
昨年までのコースからの振り返りを受けて、2019年度の講義・実技、指導実践について確認と共有を行いました。
初日は、テクニックのインストラクターデモンストレーションとそれを題材としたディスカッション実践、夜は、JFAのGK指導者養成コースに対する提言と題してグループディスカッションとプレゼン、質疑応答が行われました。翌日は、ゲームのコーチングデモンストレーションと実践後のディスカッション実践、そして再び講義室に戻り、一貫指導の講義実践、その中でのディスカッションの進め方と引き取り方の実践を行いました。情報のアップデートをはかり、よりよいコースを開催するための準備を行いました。
インストラクターコメント
川俣則幸 JFA GKプロジェクトリーダー
これまで、インストラクター研修会では、受講生の皆さんの実践を評価する基準を合わせる為、ピッチ上での実践では受講生が行うコーチング実践を行い、その評価、グループディスカッションを行ってきました。しかし、実際のコースでインストラクターが行う実践はインストラクターとして受講生の皆さんに、指導のポイントを伝えるものも行う必要があり、インストラクターはコーチングデモンストレーションとインストラクターデモンストレーションの両方を行う必要があります。そこで、今回は、テクニックの実践では、インストラクターデモを、ゲームの実践ではコーチングデモを行い、実践後はともに、それを題材にグループディスカッションを行う為の、ファシリテーターとしての実践を行いました。その後、セッションをまとめ、参加者で共有すべき部分をまとめる役目も担当しました。ここは、これまでプロジェクトのリーダーやサブリーダーが担当してきましたが、こうした役割もインストラクターの皆さんで行っていただき、地域での指導者講習会などでも活用出来る様に取り組みました。
クラスルームでは、初日の夜、「JFA GK コーチ養成講習会への提言 ~2050年までに世界1、世界1のGKを育成するために~」と題して、これまでの指導者養成講習会を振り返り、ここから更に向上するために、何をどこまで、どの様に積み上げたらよいのかを6つのグループに分かれディスカッションし、全体で共有しました。今回の提言は、今後のカリキュラム改訂に活用させて頂きます。2019年度のGK-C級は9コース(2018年度の行事に含まれる1月に開催された中国コースを含めて10コース)開催されます。既に受講の応募が締め切られ、ここから受講者が決定されます。各コースを担当するインストラクターの熱意が日本全国に伝播され、指導者の皆さんのレベルアップ、そして指導者の皆さんが実際に指導される選手・GK達の上達、成長に繋げられるように出来ればと思います。インストラクターの皆さん、宜しく御願いいたします。
参加者コメント
阿部勝弘 さん JFA GKインストラクター(北海道コンサドーレ札幌)
2日間の研修会にて、実技、講義の内容の確認と共有を行う事ができました。実技の実践においては、他の方々からのアドバイスによって自分の課題に気づき、様々な意見によって自分自身の引き出しを増やす事ができました。また、実践を重ねる事によってインストラクターとしてのスキルアップも図ることができました。講義の実践においても、進め方や話のまとめ方等アドバイスを頂きながら何度も行い、有意義な時間を過ごす事ができました。受講者の皆様が充実した講習会となるには、インストラクターとしても学び続け、成長していく必要性を強く感じました。研修会で学んだ事を指導者の皆様と共有し、共に成長し合いながらGK育成に力を注いで行けるようにしたいと思います。
町克彦 さん 47FAインストラクター(鹿児島FA)
今回、参加させていただいたGK-C級インストラクター研修会は、学ぶことの大切さと楽しさを改めて実感することができる素晴らしい機会となりました。指導実践やインストラクター実践では、JFAインストラクターの方々から、指導やインストラクティングに対する評価やアドバイスをしていただき、自分自身を振り返る貴重な機会となりました。また、他の方々の実践やディスカッション実習に参加し、意見交換をする中で、実技や講義をよりよいものにするための具体的な方法やアイデアも学ぶことができました。
GKインストラクターとして活動したことのない私にとっては、難しいチャレンジとなった今回の研修会でしたが、だからこそ学ぶことも多く充実した有意義な2日間を過ごすことができました。今回の研修会を通して学んだことを九州の子どもたちや指導者の方々に還元していけるよう、今後も積極的に活動していきたいと思います。